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どうも皆様、サカナです

帝国ですよ!!!!!!

今回露帝さんが気持ち悪いんですけど、あくまでタイトルはロシア→→→→→→→になっててロシア側一方通行なので、まあこんなカプの場合もあります

後半で修正効かせました、つまり前半は茶番みたいなものなので、ほぼ流してくれてもOKですよ

実を言うと異形組よりこいつら(厳密には露帝)の方が危ないですし怖いです

そして今回はちょっと墺独あり





















ドイツ帝国が優雅に紅茶を飲んでいると、突然屋敷からとある人物が入ってきた。

「よっ!ドイツちゃん!」

独帝「…何の用だ」

自分より一回りも二回りも高い背、世の女性が嫉妬するほど長いまつ毛に、凛とした蜂蜜色の瞳。

ドイツ帝国にとっては腐れ縁である、ロシア帝国がそこにいた。

露帝「えー?用もなく嫁に会ってはいけないのかい?でも今日は、私は君とお茶会がしたいという用件のためにここへ来たよ」

独帝「そうか、帰れ」

露帝「私の話聞いてた?一緒にお茶会しようよ」

独帝「呼んでいない」

露帝「あ、でも嫁は否定されなかったってことは結婚してくれるってこと?式いつにする?」

独帝「死ね」

不快感をこれでもかと顔に表すドイツ帝国だが、ロシア帝国はどこ吹く風。

はい、結婚指輪♡と言って、高級そうなダイヤモンドのリングを取り出し始めた。

独帝「本当に死ね、死んでくれ。こんなものに金を使うくらいなら自殺してくれ」

露帝「照れ屋さんだなぁドイツちゃんは。ほら、君の指にぴったりだよ?」

いよいよ立ち上がって抗議しようとしたところ、ロシア帝国はドイツ帝国の手を取り、勝手に左の薬指へリングを嵌める。

すぐさま手を払い除け、顔色を悪くしながら指輪を外す。

独帝「気持ち悪い!!」

そのまま指輪をロシア帝国へ投げ返し、お菓子や紅茶、食器たちをそのままにして屋敷へ逃げた。

露帝「…またフラれちゃった。どうしたらちゃんと話聞いてくれるのかな…とりあえず、ドイツちゃん探そっと 」

ナチュラルサイコパスと名高いロシア帝国は、何度ドイツ帝国がフろうと関係ない。

さっさと指輪を箱に仕舞い、ドイツ帝国を追いかけて屋敷へと入っていく。

だから嫌われるのだ。





ロシア帝国が追って屋敷に入っている間に、自室へ避難していたドイツ帝国は、オーストリア=ハンガリー二重帝国へと連絡していた。

独帝「まだかな…早く…」

二重帝国『…はい、こちら二重帝国です。ドイツさん、どうかされましたか?』

独帝「オーハン!良かった…急なことで申し訳ないのだが、私のところまで来てはくれないか…?ロシア帝国の奴が勝手に屋敷に入ってきていて、気持ち悪くて…」

二重帝国『あの人本当に何がしたいんですかね…わかりました。すぐに向かうので、きちんと自室や窓の鍵を閉めて待っていてくださいね 』

独帝「あぁ…本当に感謝する…」

対応がストーカーに対するそれである。

しかししょうがない。

唯一ロシア帝国と対抗できそうなのはライヒタングルのみ。

だが残念ながら、彼女は今オムスクバードと遊びに出掛けている。

神聖ローマ帝国もプロイセンもいないし、ロシア帝国からすれば彼女らは恐るるに足らず。頼れはしない。

二重帝国の言う通りに窓はカーテンも鍵も閉め、ドアには普通のロック意外に南京錠も取り付けた。

布団の中で丸まり、ロシア帝国に恐怖する。

ドイツ帝国ができるのはここまでだ。

脈なしどころではないのに、ロシア帝国はそれでも諦めずにアタックしている。



しばらくすると、ドアからドアノブをガチャガチャ無理矢理動かすような音と、ドンドンと叩いているような音が聞こえてきた。

独帝「ひっ…」

露帝「ドイツちゃーん、開けてー!」

独帝「うぅぅ…」

奴が来た、と布団を強く握り締め、とっくにバレているかもしれないが、この部屋にいることが確信されないように声を抑える。

ドイツ帝国は無口で聡明、そして冷静かつ物怖じしない性格だ。

だが、彼女も1人の女性なのである。

自分より余程力が強く背も高い男に言い寄られ、このように脅かされては、当然のことながらものすごく怖い。

ロシア帝国はただでさえ何をするか全くわからないのだ、何度プロイセンやソビエトが締めても、懲りずに言い寄ってくる。

執念というのだろうか、とにかくロシア帝国の行動が怖かった。

ベタベタ触られるのは嫌いだ。

趣味の時間を邪魔されるのは嫌いだ。

アクセサリーの価値だってよくわからないし、なぜ自分を好きと言えるのかも知らない。

ドイツ帝国からすれば、何もかもよくわからないままに言い寄られ、嫌なことをされている状態。

扉を叩かれる音が怖くて、耳を塞いだ。





露帝「ドイツちゃん、開けて欲しいんだけどな…」

二重帝国「何をしていらっしゃるのですか?ロシア帝国」

ロシア帝国が扉の前で悩んでいると、横から声をかけられた。

露帝「!…なんだ、お前か。邪魔をしないでくれ。私は今ドイツちゃんと話をしようと…」

二重帝国「そのドイツさんから呼ばれたのですが?」

露帝「は?」

ドイツ帝国はすぐ近くの自分ではなく二重帝国を呼んだという事実に腹が立った。

先程までの明るい声とは一変し、低く威圧的な声色で威嚇する。

二重帝国「貴方、彼女から 自分がどう思われているか知っていますか?」

露帝「…愛する旦那?」

二重帝国「はぁぁぁ…彼女が可哀想です、こんなにも頭のおかしいやつに好かれるだなんて」

大きくため息をつき、二重帝国はやれやれと頭を振った。

二重帝国「いいですか?彼女は貴方のことが嫌いです。何故なら貴重なお休みを呼んでもいない貴方に妨害され、私を呼ぶほどに恐怖を味合わされ、今もこうして無理矢理扉を開けようとしているからです」

懇懇と説教をするように言い聞かせ、二重帝国はロシア帝国を扉の前から退ける。

二重帝国「彼女に謝るも謝らないも貴方の自由ですが…このままであれば、彼女は一生貴方に対して恐怖と苦手意識を持つことでしょう。わかったのなら早く帰ってください」

露帝「…嫌だ」

二重帝国「…私を倒してでも、彼女に言い寄る気ですか?」

露帝「違う。お前が言ったんだろ、このままだとドイツちゃんには嫌われたままだって」

二重帝国「はぁ…言いましたけど、態度を変える気はありますか?」

二重帝国は、少し言葉を間違えたと思った。

帰すつもりが、むしろドイツ帝国に会おうとし始めてしまうとは。

露帝「ある。私は本当にあの子のことが好きなんだ。一度話をして、私は何をすべきか見極めたい」

二重帝国「…そう、ですか…」

ロシア帝国は本気なようだ。

その時、ガチャリと鍵の開くような音がした。

「「!?」」

独帝「…話は、聞いたぞ。まずは来てくれてありがとう、オーハン」

扉を半開きにして、その隙間から綺麗な顔が覗く。

まさか自ら開くとは思っておらず、2人は少し固まっていた。

二重帝国「え、えぇ…しかし、開けてしまって大丈夫ですか?」

独帝「そこのデカブツに言い寄られるのは、はっきり言って怖い。だが、好いてくれているその 気持ちを否定したいわけではないからな。話をしたいと言うのなら、このまま応じよう」

ちらりとロシア帝国を一瞥し、警戒状態のまま、まさかの話をすることに。

二重帝国は念のため側にいるが、ほとんど2人の会話だ。




曰く、ロシア帝国は距離の詰め方がわからないとのこと。

昔から友達もおらず1人が多かったからというのもあるし、自分の国はハグや頬へのキスくらいなら挨拶としても行われることもあり、自分が接触を好むから、接触したくないという気持ちがよく分からなかったというのもあるし、好きな人も初めてできたから、余計に空回りしたようだ。

気持ち自体は青少年のように純粋なものであったようなので、少しずつ距離を詰めることに。

時間はかかるだろうが、ロシア帝国はチャンスを得ることができた。

またドイツ帝国を怖がらせるような行動を取った時のため、ライヒタングルもいる。




露帝「ドイツちゃん、今日はお菓子を持ってきたよ」

独帝「そうなのか?わざわざありがとうな」

露帝「いいんだよ。これはナッツやチョコレートがたっぷりのレニングラーツキーというケーキでね、君が好きそうだと思って」

独帝「チョコレートのケーキ…それは楽しみだ」

露帝「ふふふ、いつも美味しいお茶を淹れてもらってるからね。ちょっとしたお返しさ」

前までは考えられなかった、穏やかな休日。

ドイツ帝国は切り分けられたレニングラーツキーにフォークを刺し、紅茶と共に甘いケーキを飲み込んだ。

この作品はいかがでしたか?

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コメント

7

ユーザー

ソナチ、ソナチみたいな同感です”.BLでもNLでも喜んでお舐め致します”っ、

ユーザー

お、お願いします ソナチを…ソナチを描いては頂けませんでしょうか?描くカプの中に一番推しのソナチがあって、催促の様な形かもしれませんがソナチを描いていただきたいです、よろしくお願いいたします

ユーザー

露帝ザァァアアアアアアンンンン!!!!めっちゃ一途で尊すぎる、、、ドイツちゃんももう一回チャンスあげるの優しい、なんだこの優しい世界、、、好き過ぎる、、、

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