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リングと僕
第4章「リング」
〜翌日〜
恵留「じゃあ、行ってきまーす!」
壮真「行ってらっしゃい…。眠い…。昨日夢で例の危ないって言う声が聞こえて来て、全然眠れなかった…。」
恵留「(ドアからチラリ)…お兄ちゃん、大丈夫かなぁ…?…。(腕時計を見る)あっ、ヤバい!早くしないと遅刻しちゃうー!」
〜夜梟中学〜
恵留「はぁ、はぁ…。100m、14秒3かー…。」
陽菜(ひな)「恵留、すごいじゃん!最速タイム更新じゃん…。」
〜彼女は、鷹目 陽菜(たかめ ひな)。恵留の友人で、陸上部に所属している。〜
恵留「陽菜…。ありがとう。でも、陽菜にはまだまだ敵わないや。100m、13秒でしょ?」
陽菜「いやいや、後少しで負けそうだったよ。」
恵留「そう?結構余裕そうだったけど?」
陽菜「そんな事無いよ。…ところで恵留、何か悩みでもある?」
恵留「えっ?何で?」
陽菜「だって、走ってる時何だか上の空だったから。…もしかして、お兄ちゃんの事?」
恵留「えっ!?何で分かったの!?」
陽菜「恵留が悩むのは、お兄ちゃんの事って決まってるの!喧嘩でもした?」
恵留「ううん、…お兄ちゃん、昨日元気なくてさー…。寝る時も、エリーが何とかって呟いてて…。」
陽菜「好きな人が出来て、悩んでるとか?」
恵留「ううん、そんな感じじゃ無かったの。あれはまるで…。」
蛇黒(へびぐろ)「北原、鷹目!お喋りしてる余裕があるなら、大会も近いからもう3周位走るか?」
恵留・陽菜「「げっ、蛇黒…。先生…。又後で話そうか…。」」
〜2人は、後で話す事にしたようだ。〜
〜王鶴高校〜
壮真「はぁ…、はぁ…。ギ、ギリギリセーフ…。」
友樹「壮真、おはよう!…って、遅刻ギリギリじゃねーか!大丈夫かよ…。」
健人「やっぱり、昨日の事が原因で…」
壮真「違うよ。あれは、幻聴で話が付いてるだろ?」
健人「いや、あれは幻聴じゃない…。そうだろ、壮真?」
友樹「そうだ!幻聴で無理に決着つけようったってそうは問屋が下さねーよ!て言うか、真実を追求する事を諦めんなよ、お前!」
健人「…。(昨日言ってた事、マジで言いやがった…)」
壮真「いや、本当にあれはただの幻聴で…。」
健人「良い加減にしろよ、壮真。また1人で解決しようとしやがって…。」
壮真「た、健人?」
友樹「…。あれから、俺達も調べたんだ。そしたら、興味深いものがあってさ…。」
壮真「何?」
健人「これだ。19××年10月、「来て」と言う謎の声に悩まされていた男性が、突然消息を絶ったんだ…。」
友樹「で、3日後に無事帰って来てる…。話を聞くと、何処かわからない、見た事の無い場所に居たんだってさ。」
健人「もしかしたら、壮真もこの類の声が聞こえてるんじゃ無いかって思ってな。」
壮真「成程、確かに筋は通ってるね。」
健人「だよな。だが、問題はここからだ。」
友樹「そうなんだ。実はこの後、この人は皆から完全に…」
先生「皆、席に着けー!ホームルームを始める!」
〜放課後〜
先生「それじゃあ皆、気をつけて帰るんだぞ。」
健人「よし、帰るか。」
友樹「おう!」
壮真「そうだね。…ところで友樹、朝の事例だけど…。」
友樹「ん?あー、あれな!…ん?俺達、何話してたっけ…。」
健人「何か、重要な事を話していた様な気がするんだが…。」
壮真「えっ!?2人共、覚えてないの!?」
健人「何だか、頭の中に靄がかかっている様な感じがする…。」
友樹「奇遇だな、俺もだ。」
壮真「…。(何だ?何が起きてる?確かに今朝までは、2人共親身になって話を聞いてくれたのに…)」
〜2人は、今朝までのやり取りを覚えていない様子だった。〜
壮真「(おかしい…。この状況はまるで…。ん?何か落ちてる…。これは…、白いリング?)」
健人「壮真?」
友樹「どうしたんだよ、ぼんやりして…。」
壮真「ああ、今そこで白いリングを拾って…。」
(エリー?)「来て…。」
〜壮真がリングを拾ったと告げようとした時、突然リングが光り出し、光が彼を包み込んだ。〜
第4章 END
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コメント
2件
みぅさん、コメントありがとうございます! 正に、そこが一番ヤバい所なのです! 来てと言う声の正体は、次回分かる予定です笑
第4章読み終えたよ…! リング、光った瞬間ゾッとした。 友樹と健人が朝の話を忘れてたところ、すごく不気味で「あっ、これやばいやつだ」って直感した。 壮真が1人で抱え込もうとしてるの、胸が苦しい。 「来て…」の声、エリーって子なのかな…謎が深まるね。 次の展開、気になる。カエイさんの闇の表現、すごく好きだよ🤍