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リングと僕
第5章「少女」
〜リングが放った光が消えた後…。〜
健人「な、何だったんだ、今のは…。」
友樹「確か、壮真が白いリングを拾ったって言った後に突然発光して…。」
健人「ああ、そうだった!…ところで、壮真は?」
友樹「確かこの辺に…。って、壮真?壮真!…おかしいな、何処にも居ねぇんだけど…。」
健人「ハッ!…まさか、壮真が拾ったのはリング型の爆弾で…。」
友樹「爆発に巻き込まれたのか!?…いや、だとしたらおかしい…。」
健人「…。何がだ?」
友樹「良く考えてみろ、健人。100歩譲ってそのリングが爆弾だったとして、何で俺達は無事なんだ?」
健人「言われてみれば、確かに…。小型爆弾にしては、威力が弱すぎる…。」
友樹「だろ?地面に抉れた様な跡もねーし…。」
健人「じゃあ、あのリングは何だったんだ?…ハッ!😳まさか…」
友樹「な、何だよ?」
健人「あれは閃光弾の類の物で、拾った誰かを混乱に乗じて誘拐する目的が…。」
友樹「たまたま引っ掛かった標的が壮真だったのか!?…だとしたら、急いで警察に知らせねーと!」
〜2人は、これを誘拐事件だと考えた。そして、近くの交番に行き警察に知らせる様だ。〜
〜同時刻、壮真は…。〜
壮真「ま、眩しい…。ハッ!😳…健人、友樹!…おかしいな、2人が居ない…。」
〜リングが放った光が消えた後、壮真はオーロラの様な物が見える暗い場所にいた。近くに居た筈の友人達は見当たらず、彼は此処は何処なのか考え始めた。〜
壮真「あれは…、オーロラ?だとしたら、此処はカナダとか北欧辺り?」
〜思い当たる場所を浮かべてみる壮真。しかし、此処はいずれの景色にも該当しなかった。〜
壮真「いや、仮に外国だったとしても、おかしい…。学校からの帰り道で立ち寄れる場所ではないし…。」
〜壮真は冷静に考え、改めて辺りを見渡す。〜
壮真「…そもそも、此処は何処なんだ?日本?外国?こんな暗い所、見た事も聞いた事も無いぞ…。」
〜真剣に考える壮真。しかし、答えは見つからなかった。〜
壮真「駄目だ、分からない…。此処が何処なのかも、突然こんな所に飛ばされた理由も…。」
〜壮真が途方に暮れていた、その時…〜
???「あっ、こんな所に居たのね!良かった、見つかって。…ずっと前から、貴方を探してたの!(ずっと前から〜は小声で)」
〜目の前に突然、濃い青髪をサイドテールにした、見覚えの無い少女が立っていた。〜
壮真「…。(誰だ、この子…。見た所、僕と年が近い様に見えるけど…。ハッ😳!もしかして!)エリー!?君がエリーなのかい!?」
???「…?違うわ。大丈夫?何だか混乱している様だけど…。」
壮真「ごめん!いきなりで驚いたよね。最近ずっと、エリーが危ない、助けてって声を聞いてて…。そんな時に、たまたま道で拾った白いリングが光って此処に…。だから、少し混乱してるんだと思う。」
???「エリーが危ないって声を聞いて、たまたま道で拾った白いリングが光って此処に?…不思議な事もあるものね…。(エリーが危ない?…そんな風に聞こえてたなんて…。)」
壮真「そうなんだ、だから君がエリーだと思っちゃって…。」
???「成程、それでエリーって呼んだのね。…でも、私はエリーじゃなくて大里 瑠璃(おおさと るり)って言うの。宜しくね。」
壮真「瑠璃ちゃんか、可愛い名前だね。僕は、北原 壮真。宜しくね。 」
瑠璃「壮真って言うのね、宜しく。…ところで、さっきのエリーの事なんだけど…。」
壮真「…。ごめんね、変な事言っちゃって。あれは忘r…。」
瑠璃「ごめんなさい!」
壮真「そうそう、ごめんなさい…。って、えっ?」
瑠璃「貴方を呼んだのは、私なの!」
壮真「えっ、どういう事!?‥じゃあ、エリーって言うのは?」
瑠璃「それは、エリージュ国が危ないっていう意味で…。」
壮真「エリージュ…国?って?」
瑠璃「あのね、私もエリージュ国が危ないって変な声に呼ばれてこの世界に来たから良く分かってないんだけど…。」
〜どうやら、瑠璃も謎の声に呼ばれて来たらしい。いつ来たのかは不明だが。〜
壮真「そうなんだ…。この世界にある国なのかな?」
瑠璃「多分そうだと思う。でも、この先は私だけじゃどうにもならなくて…。それで、エリージュ国が危ないって呟いてたの…。」
壮真「じゃあ、それが偶然僕に聞こえたんだね。」
瑠璃「そうだと思う。…。でも、それが上手く伝わらなかったんだね、きっと。」
壮真「仕方ないよ。自分が呟いた事が聞こえてるなんて、普通は思わないし。」
瑠璃「ありがとう、壮真。優しいんだね。」
壮真「そ、そうかな?普通の考え方だと思うけど…。それより、この先が危ないって言ってたけど、どういう意味?」
瑠璃「うん。恐ろしく暗い上に、何だか恐ろしい声が聞こえて来て…。」
壮真「それは大変だ!僕と一緒に行こう!」
瑠璃「えっ!?」
壮真「女の子1人じゃ危険だよ!…それに、此処に居ても仕方ないし…。」
瑠璃「そうだね。エリージュ国の事も気になるし…。」
壮真「決まりだ。じゃあ、行こう。」
〜こうして、2人の旅が幕を開けた…。〜
第5章 END
コメント
2件
あおいさん、コメントありがとうございます! そうなんです、実は謎の声が言ってたのはエリーではなくエリージュ国と言う言葉なのでした。 そして、壮真は困ってる人をほっとけない部分があるので、これからどうなるか…。 楽しみです😊
第5章、読み終えました! 壮真くんが突然オーロラの見える場所に飛ばされて、しかも目の前に現れた瑠璃ちゃんが「ごめんなさい、呼んだのは私」って告白するシーン、すごく印象的でした。エリーとエリージュ国の聞き違いだったんですね…。それでも「一緒に行こう」って迷わず手を差し伸べる壮真くんの優しさにほっこりしました。2人の旅、これからどうなるのか気になります!
カエイ
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