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#鬱展開
Mist-404
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古流斬
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コメント
1件
うわ……第10話、めっちゃ重かった……🥀 ノヴァ、一人で突っ込んで仲間も目の前でやられて、自分も幹部二人にボコボコにされて……「ごめん…」って最後に言うの、本当に胸が苦しくなった。ケルベリオンとセクンダリウス、一桁幹部の格の違いを見せつけられた感じ。仲間が一瞬でチリになる描写とか、読んでるこっちの体温が下がるようだったよ。 でも、こんな絶望的な状況でノヴァがどう這い上がるのか、むしろ気になって仕方ない。チタコロさんの書く「絶望」の描き方が、すごく丁寧で引き込まれる……。続き、ちゃんと読ませてもらうね🌙
第1章 第十話 幹部の猛威
ドゴォォォン!!
上空に浮かぶ鋼鉄の巨大戦艦。
その外壁を爆破し、内部へと強引に突入したノヴァは、迎撃に現れる無数の仮面兵を愛用の剣で次々と斬り伏せていた。
「ハァ、ハァ……ッ!」
果てしなく続く金属質の不気味な通路。息を荒くしながらも、ノヴァの足が止まることはない。
中央へ進むにつれ、仮面軍のNo10付近の存在が立ち塞がるがノヴァはほぼ一撃で次々と倒していく。
戦艦の心臓部へ辿り着き、この全面戦争の元凶を叩く――その強い意志だけが、彼女の体を動かしていた。
「ノヴァ局員! 援護いたします!」
背後から、時の使者の警備隊員たちがようやく数名、ノヴァを追って戦艦内へと合流してきた。
「みんな……! 危険だから街の避難誘導に回ってって言ったのに!」
「そうはいきません。クロノス・コアの仲間を、一人で死地に行かせるわけにはいかない!」
心強い仲間の言葉に、ノヴァの表情にわずかな光が宿る。
だが、その光は、通路の奥から響いてきた不気味な足音によって瞬時に掻き消された。
コツ、コツ、コツ……。
歩いてきたのは、二人。
いずれも白い戦闘服に身を包み、他の雑兵とは明らかに一線を画す、禍々しく重厚な仮面を身につけていた。
彼らの背には、それぞれ身の丈を超えるほど巨大で禍々しい大剣が背負われている。
そして、その首筋に刻まれた一桁の数字を目にした瞬間、時の使者たちの顔から血の気が引いた。
「『No.3』……それに、そっちの男は『No.2』……!? 仮面軍の幹部……!」
警備隊員の一人が彼らを見て驚く。
No4のクアトロの時点でさえ、時の使者2人がかりで辛うじて倒せるレベルの化け物だった。
そのクアトロよりもさらに上に君臨する、仮面軍の最高幹部たち。
「ふん、虫ケラどもが我が旗艦へ這い寄ってくるとはな」
大剣の柄に手をかけ、仮面の奥で低く笑った男が、朗々とその名を名乗る。
「我が名は、ケルベリオン・ヘキセンハイド。仮面軍第3の席を冠する者なり」
その隣で、静かに同じく大剣を携えたNo.2が、冷徹な殺気と共に冷たく言い放った。
「同じく第2の席、セクンダリウス・ジレイド。……時の使者よ、ここがお前たちの墓場だ」
「みんな、下がって……! こいつらは今までの奴らとは次元が違う!」
ノヴァが剣を構え、叫ぶよりも早かった。
「消え失せろ」
No3のケルベリオンがニヤリと笑った瞬間、その姿がブレて消えた。
次の瞬間、ケルベリオンの巨大な大剣が一閃される。
――ノヴァの背後にいた時の使者たちは、その一撃によって一瞬にしてチリのように吹き飛んだ。
周りにはただ赤黒い血だけが激しく飛び交った。
まともな戦闘にすらならず、防ぐ術も、叫ぶ暇すら与えられない。
圧倒的な、そして無慈悲なまでの絶対的な死。
「みんな……ぁあぁ、みんなぁあーーーっ!?」
目の前で起きたあまりの惨劇に、ノヴァの悲痛な絶望の叫びが通路に響き渡る。
「おいおい、余所見をしている暇があるのか?」
背後からゾッとするような声が聞こえた。
No3のケルベリオンがすでにノヴァの眼前に現れ、血に濡れた大剣を激しく振り下ろしていた。
ギィィィィィン!!!
ノヴァは間一髪で剣を掲げて受け止めるが、信じられないほどの超怪力が彼女の腕を押し潰さんとする。
肉が軋み、骨が悲鳴を上げる。
大剣から放たれる禍々しい魔力が、ノヴァの細い体を容赦なく痛めつけていった。
「くっ……うあぁぁぁっ!」
力を振り絞り、大剣を弾いて後ろへ距離を取るノヴァ。
だが、着地した瞬間に、今度はセクンダリウスが、光のような速度でノヴァの死角へと踏み込んでいた。
(速い……! 避けきれない……っ!)
シュパッ――!
無慈悲に放たれたセクンダリウスの鋭い大剣の一閃が、ノヴァの肩口を深く切り裂いた。
「がはっ!!」
鮮血が舞い、ノヴァは冷たい床へと激しく転がった。
必死に立ち上がろうとするが、傷口から流れる血と、二人から放たれる圧倒的な絶望のオーラが、彼女の体から自由を奪っていく。
時の使者の誇りも、戦闘技術も、この二人の幹部の前では赤子同然だった。
「ルシ…フェル…」
きっとルシフェルならこの状況をなんとかしてくれると淡い期待をしたが、絶対に届かない、絶望的なまでの実力差。
「終わりだ、時の使者の小娘。お前の首をお土産に、キングスタングへ進軍の報告をしてやろう」
No3のケルベリオンが愉悦に満ちた目で大剣を持ち上げ、倒れたノヴァへとゆっくり歩み寄る。
たった一人で戦艦へ突入したノヴァだったが、完全なる敗北を喫し、彼女の意識は薄れていく。
「ごめ…ん..」
仲間たちは消え去り、自身も深く傷つき、逃げ場のない鉄の通路で、絶対的な死の影が彼女にゆっくりと近づいていた。