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北朝鮮×韓国♀のNL



都道府県ヒューマンズも出てきます。











































にゃぽんに導かれて、

俺は前とは別のセーフハウスでテーブルを囲んでいた。



「──────なるほどねぇ、もうアメリカ達にバレちゃったのか」


「そーなんだよ、そのせいで全っ然情報収集捗らないんだから!」



今回セーフハウスを貸し出してくれたのは、

“埼玉” という男だった。


前回、場所提供してくれた京都とは遠く離れた地に位置する……日本だと関東地方というらしい。確かこの近くには首都である東京もあったような…



「いや〜ごめんね北朝鮮くん。

東京とか神奈川は忙しいから中々こういうことしてくれないんだよ….


このセーフハウスは僕がちゃんと警備しとくから、ゆっくり寛いでってよ」



にこやかな笑顔を浮かべて話す埼玉。京都の感じとはだいぶ異なっていて、明るい感じだ。同じ日本の化身でも随分タイプが違うんだな。

そんな事を思いながら狭山茶を一口飲む。



「それで、本題に入るけど……」


「中国は信用していい」



にゃぽんが眉をひそめる。……まぁ無理もないだろう、今現在は仲が悪いし。



「いっちばん信用しちゃいけないでしょアイツ」


「失礼な事言うな。

……あの人はアメリカやロシアさんと違って、俺と韓国の仲も認めてくれてる。俺はあの人を信じたい」



情報収集も楽になるしな、と付け足す。にゃぽんと埼玉は微妙そうな顔を一瞬見合せ、深いため息をついた後に口を開いた。

…勿体ぶらないで言いたいことをさっさと言って欲しい。



「………..不服かよ」


「当たり前でしょ。……ただ、北朝鮮がそこまで言うなら多少は信じてやっても良いかもね」



そっぽを向いて答えるにゃぽん。協力関係になってから、何だかコイツが以前より柔らかくなった気がする。

裏では病んでたり腐ってたりするこの生意気猫女も、本質は友達想いの良い子だったりするのだろうか?


そう考えてみると、不思議と口元が緩んだ。

それを見たにゃぽんは一言。



「何ニヤニヤしてんの。きもっ」


「…………….」



…先程までの思考は無かったことにしよう。


























* * *



情報交換が終わった頃、若草色の畳に薄ら橙がかった夕陽が差し込んでいた。

外ではカラスの鳴き声が響き渡っており、あと数刻もすれば辺りは真っ暗になっているだろう。



「そろそろ日の入だね」


「はぁ…最近は日が落ちるのが早いなぁ。

北朝鮮くん、車で送ってくから着いてき、」




ピンポーン。




不意に、玄関のチャイムが鳴った。



「?誰かな……」



今日はお客さんの予定は無かったはずだけど…と言いながら、埼玉は玄関へと駆けていく。
























「はーい、今開けますよっと」



がちゃり、とドアを開けた先に居たのは。



「………..え?」


「アポ無しですみません、埼玉さん」



立ち尽くす埼玉の後ろから、パタパタと騒がしい足音が聞こえてきた。



「埼玉〜?何し、て………..って」



“お兄ちゃん!?!?”


訪ねてきたのは日本だった。それと、何故か後ろに何名かの警官も控えている。


いつもの営業スマイルとは違う、完全に冷えきった瞳。埼玉とにゃぽんは状況が悪化したことを本能的に察した。



「お、お兄ちゃん…?何でここにいるの……?」


「この近くで所用がありまして。埼玉さんにお手数お掛けするのもなんだし、ついでに迎えに行こうかと」



笑ってない。目が笑ってない。後方に控えている警官達も、祖国達の周りを漂う異様な空気感を察しているのか冷や汗を流している。

しかしなぜ警官がここにいるのか?……何となく、嫌な予感がする。



「ところで埼玉さん」


「な、なんでしょう……??」


「そちらで誰かを匿っていますよね?」



二人してヒュッと息を飲んだ。ここに北朝鮮がいるのがバレているのか!?



「答えてください。これは国からの命令ですよ」


「お兄ちゃん何言ってるの……!そんな訳、」


「にゃぽん、私は知っているんですよ。

私に黙って北朝鮮と協力体制を敷いて、韓国さんを探していること位」



日本の視線に、にゃぽんは首をすくめる。

……….怖い、こんなお兄ちゃん見たことない….。



「お兄ちゃ、」


「今すぐ関係を断ち切って下さい。アメリカさんにも言われたのでしょう?」



氷のように冷たい声。突きつけられた現実に、にゃぽんは心が折れそうだった。

この世界と同じように、日本も認めてくれないのかと。


じわ、と涙が零れる。



「………..にゃぽん」


「……もういい」



” お兄ちゃんなんて大っ嫌い!!!! “



涙混じりにそう叫んだ。


隣の埼玉が驚愕の表情を浮かべていたのが視界の隅に見えたが、最早にゃぽんにそれを気にする余裕は無かった。



「っ……!!!(泣)」


「まっ、待ってよにゃぽん!!」



逃げ出したにゃぽんに声を掛けるが、振り返らない。

そのままにゃぽんは、走り去っていった。



「………..ごめん」




日本の呟きにも、気づかないまま。






















































〈北朝鮮side〉



まずい事になった、と玄関の騒ぎを聞きつけた北朝鮮は焦っていた。



「にゃぽん、あいつ飛び出してったな……」



ここで日本に見つかれば、ろくなことにならない未来しか見えない。だが埼玉は国に逆らえないしいずれバレる….となると。



「ここから逃げねぇと……!」



















「──────ですから、ここには日本さんの思うようなことはありませんってば!!」


「やましい事が無いなら早く開けてください。

部屋が汚くて見せられないとかそういう理由でもダメですからね」


「日本さんには僕んちがゴミ屋敷に見えてんすか!?!?」


「だって大雑把でしょ貴方!!!!!」


「酷いっ!!!!」



ぎゃんぎゃんと騒ぎまくる化身二人。警官達は「早く帰らせてくれないかな。」の表情を浮かべている。



「あぁもうっ….!!少々気は乗りませんが強引に入らせてもらいます!」


「あっちょ……!!!日本さん!!」



滑り込むかのように日本が家の中へと入る。それに続くかのように、埼玉が後を追う。
















「北朝鮮さん!!そこに居るのは分かっているんですよ!!!」



バァン!!!!と珍しく音を立ててドアを開けた。しかし……



「………..居ない?」



そこにあったのは、静寂だった。















































「ひっく、ぐすっ………..」



ひとり泣きながら、にゃぽんは夕焼けに照らされる道を歩いていた。


….日本に酷いことを言ってしまった。謝っても許して貰えないかもしれない。

無論、シスコンの日本に限ってそんなことは絶対に有り得ないのだが、今のにゃぽんにそれを考える余裕は1mmも無かったのだ。


これから、どうしようか。



「うぅッ….(泣)えぐ、ひぐっ……ッ…」



あぁ、不安で押し潰されそうだ。歩くのも辛くなって蹲ったその時。



「あれ?にゃぽん?」



見知った男の声。ハッと顔を上げるとそこに居たのは……




「…………….ふらんす、にいさん?」























to be continued……

愛の追求美(🇰🇵×🇰🇷♀)

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コメント

14

ユーザー

にほぉん、、、本当はお前もこんなことしたくないんだろぉ?!アメリカだろぉ?!アメリカに言われたんだろぉ?!こんなのやるせねぇよ!!世界が悪いんだ!!!そしてわたあめさんの小説は内容がしっかりしてて没入感がすごいんです!!!

ユーザー

埼玉の口調分からんわやべぇ(((この後もう二県出す予定なのにどうしよ

ユーザー

フランスにいさぁん

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