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『春ッ…..お願いッ…..』
「…..少し、散歩しませんか?」
太陽がそう提案すると、ミミは少し俯きながら返事をする
『えぇ、そうね…..きっとそれがいいわ….』
ミミは重い足取りで玄関に向かい
靴を履き、出かける準備をした
___________
とある公園の至る所に、立ち入り禁止のテープが貼ってある
警察官が何人か立っていて、何やら話しているようだった
「またあの、血の池事件を捜査するとはな」
「もう勘弁だよ、捜査しても何もわからない」
「上司の命令だ、やらなきゃクビになるぞ」
「それは嫌だなぁ〜…..」
『なん、で……』
ミミと太陽の2人は呆然としていた
彼らは、地下の奥で起こったことを知らない
ただ、それだけのこと
「嘘だ…..スワンプマンの捕食、増殖は終わったんじゃ…ッ」
太陽は膝から崩れ落ち、なにかをぶつぶつと喋っている
「じゃあ、俺は…..みんなを、」
「なんで、俺は、人を…..ッ」
「ころ、した…..ッ?」
「落ち着いてください…..!」
太陽を慰めるように、藍美はそばに寄る
「…..すまない」(ボソッ
平太は小さな声で、そう呟いた
その声は、誰にも聞こえなかった
『嘘、嘘だ…..ッ』
『そんな、はずはッ…..』
人を殺す、それはミミにとって許せないことだった
自分がスワンプマンだった場合
誰かを殺していることになる
自分はスワンプマンなのか、人間なのか
わからないから、怖い
『ぅッ…..ぉえッ…..』
お腹がぐるぐるとして気持ち悪い
罪悪感、後悔、見えない恐怖
そんな気持ちが体調を悪くする
めまいと吐き気で、私は倒れてしまった
「ミミさん….っ!」
藍美はミミを担ぎ
そのまま、家へ帰って行った