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「そろそろ、到着だね。最初の目的地、マグリウド宗国。独裁主義だったのが、国民と騎士団の革命で宗教主義となり、今ではコウテツ大陸最大の農業大国なんだよね」
「ああ、この国に会わなきゃならん、大事な人がいるからな。元気にしてっかなぁ?」
「それって、ナギ君のこと?」
「そうだ、あいつもまた俺達と同じ目的のために、修行してるらしいからな。」
俺達は、歩きながらマグリウド宗国への道を進んでいた。マグリウド宗国に、いるナギとは俺の親父の仲間の息子だ。格闘民族と鵺(ぬえ)の血を引いてるらしく、背中に虎模様、猿の尻尾がある。
「やあ、兄ちゃん。金と食料とその女を渡してくれないか?」
そう言ったのは、野族と呼ばれる盗賊だった。
「それは了承できん、頼みだな。」
「そうか、痛い目見ねぇとわからんようだな。」
「へぇ…痛い目見るのはどっちかなぁ。」
「そんな挑発きかねぇよぉ!」
そう言うと、野族の奴は腰の剣を抜いて襲いかかってきた。
キン!
甲高い金属音が、何もない野原に響いた。俺は、背中に掛けていた刀を、抜いて受け止めた。
「ガイ、手伝うよ!『フレイムボール』!」
「グハッ!何すんだ、クソ女!てめえは、あとで楽しもうと思ったが、辞めた。てめえも殺す!」
「誰を殺すって?あんたみたいなヤツに、ももの髪一本も、触れさせねぇ!『斬式 空斬』」
野族の剣を受け流した、そのままの勢いで俺は上から下に斬った。
「てめぇらは、許さねぇ。地獄へおt…」
力尽きたのか、何か言いかけで倒れてしまった。
「ガイ、かっこよかったよ。ありがとね♡!」
クッソ可愛い。満面の笑みで、こっちを見ると俺は顔を赤くしてしまった。
「ねぇ、照れてるの?ねぇ、どうなの?」
「う、うるさい!ほら、行くぞ今日中に到着するつもりだからな!」
「ねぇ、ちょっと照れてる顔見せてよぉ!」
俺は、ももから逃げるようにマグリウド宗国へ走った。