テラーノベル
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「なんでしっまは分かってくれんのや…」
最初はほんまに幸せやった。
でも、何時からか衝突することが多くなって。
最近は構ってすらくれへん。
誰もいない自室で一人、ため息を一つ。
寝具に寝転べば、横に置いてあるスマホがピコンっと音を鳴らす。
通知を見ればロボロからやった。
『今週末どっかで遊ばん?』
その一文を、しばらく眺めていた。
画面の光がやけに眩しい。
……ロボロか。
普段なら、即返していたはずやのに。
指が、上手く動かない。
頭の中に浮かぶのは、ついさっきの言い合い。
『忙しいんは俺もそうやわ』
あの声。あの顔。
どこか、冷めた目。
「……別に、ええよな」
誰に言うでもなく呟いて、返信を打つ。
『ええで』
送信。
たったそれだけの行為が、妙に重かった。
「来てくれてありがとな」
週末。
待ち合わせ場所で、ロボロはいつも通りの笑顔を浮かべていた。
特に。何も変わったことはない。
「まぁ暇やったしな」
俺も、いつも通りを装う。
けど、ロボロの視線は一瞬だけ、ほんの一瞬だけ、
俺の顔を“観察する”みたいに細められて。
ぎゅぅと胸の奥で縮こまりたい気持ちを抑えこんだ。
「最近、シッマとはどうなん?」
何気ない問い。
けど、それはあまりにも“狙いすぎてる”問いだった。
「……まぁ、普通ちゃう」
少しの間。
ほんの一瞬の沈黙。
それを、ロボロは見逃さない。
「ふーん」
軽く相槌を打つだけ。
それ以上は踏み込まない。
責めないし。詮索もしない。
ただ、“逃げ場”だけを置いていく。
「無理せんでええからな」
ぽつりと落とされた言葉。
優しすぎるその一言が、
逆に、胸の奥をざらつかせる。
𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝気分次第
コメント
3件
すきぃ!!
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