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地雷少女達の愛は重い ~助けたヤンデレ量産系巨乳美少女達にストーキングされて人生詰んだ件~
第28話 - 第28話 確かにスーパー銭湯という選択肢は天才だと思うけれど……。
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2,303文字
2026年07月13日
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#地雷系
トド村
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「そういえば、ミィちゃんは元気かい? というか、まだミィちゃんと一緒に住んでいるの?」
「それが……。」
先日のアイさんのマンションで起きた出来事を紅羽に話す。すると、紅羽は俺の手を握り真剣な表情を浮かべて話した。
「今日コミケが終わったら、一緒にメルラブに行こう。」
「ずいぶん急だな。今日、俺はこの後実家に帰ろうと思っているんだが……。」
「実家に帰ると言っても、僕の実家と同じで品川だろ。新宿からすぐじゃん。こういう話は年を跨ぐ前にしておいた方が良い。」
俺の実家は東急目黒線の武蔵小山駅、紅羽――博巳の実家は都営浅草線や東急大井町線の停車駅である中延駅が最寄りであり、実は互いの実家間を自転車で行き来することができる距離なのだ――まあ、互いの実家にお邪魔したことはないのだが……。
「まあ、そうだけど……。」
「じゃあ優斗と一緒にメルラブへと行こう。その後は2人でアフターしようね。」
紅羽は目を細めてニッと笑い俺の腕に抱き着く。やっぱりこいつ……そこら辺の女の子よりも可愛い……。同性で、しかも男友達にも関わらず一瞬ドキッとさせられる。
「離れろ馬鹿。もし、写真でも撮られてネットに拡散されたらどうするんだ。」
「別に僕は良いよ~。『彼氏です。』って紹介しちゃうから。」
紅羽が身体を動かすたびに、紅羽から甘い香りがする。紅羽のことを“男の娘”だと信じない人たちもいるが、こうしてふざけあっていると俺ですら紅羽が男性であることを忘れそうになる。
俺は紅羽のことを引きはがしながら確認をした。
「……紅羽って、恋愛対象は女の子だったよな。」
「うん! 女の子は好きだけど、男の人に触られるのは勘弁かな。」
「じゃあ、何で俺の腕に抱き着いたりして来るんだよ。」
「優斗は別だよ。僕の親友だもん。あれ~? もしかして優斗、女装した僕を見て興奮しているの?」
「親友に興奮するわけないだろ!」
実際は紅羽にドキドキとさせられているけれど……そんなこと言えるかよ! 紅羽はそんな俺のことを見透かしているかのように、ニヤリと笑いながら立ち上がり俺に手を振った。
「じゃあ、もうそろそろ戻るね。 帰りは西ホール出入口前にあるカフェの前で待ち合わせをしよ!」
「了解! じゃあ、頑張れよ!」
「うん!」
紅羽はコスプレブースに小走りで戻って行った。その後、俺はコスプレブースを一周りした後、東ホールの島(※)を見て時間を潰す。
(※)島:フロアの壁際ではなく、フロア中央に複数(約10~16サークル)で机を並べているサークルの総称。同人誌即売会では列が形成されやすいサークルを外側(壁)に割り当て、それ以外のサークルはフロアの中央に割り当てられる。
島の中にはマニアックな内容を取り扱うサークルが多く、特に創作スペースでは様々な内容の本が頒布されている。立ち読みもさせてもらえるため、気になる本を読ませていただき、その中で特に有益そうな同人誌を何冊か購入した。
そうこうしているうちに時刻は16:00となり、コミケ終了のアナウンスと共に、フロア全体が拍手に包まれた。俺は人の流れに合わせて西ホールの出口へと向かい、カフェの前に座って紅羽のことを待つ。30分程度すると、マスクとサングラスを付けた博巳が、キャリーケースを引いて現れた。
「なんか珍しい恰好をしているな。もう暗いのにサングラスは不便じゃないか?」
博巳はサングラスを少しずらす。サングラスの奥は、バッチリとアイシャドウが引かれておりキャラクターの顔のままだ。
「ちょっと外が見えにくいけど、早く優斗に会いたくてメイクを落とさないまま来ちゃった。そうだ! まだメルラブの開店まで時間があるし、久しぶりに大井町のスーパー銭湯に行かない? そこでならメイク落としもできるし。」
「博巳、お前天才だな!」
俺は今まで、狂気じみた熱気の中にいたため汗まみれだ。しかも外に出たことによって、それが生乾きのような状態になり気持ちが悪い。一方で、博巳は今までずっと防寒が十分ではない格好で外にいたため温まりたいのだろう。
しかも、りんかい線を途中下車できることも素晴らしい。ビッグサイトから新宿に行くにはりんかい線に乗るのだが、今の時間のりんかい線の混み方は尋常ではない。コミケ帰りの人で溢れ異様な香りのする満員電車となっているのだ。
もちろん乗り入れ路線が多い大井町駅で降りる人も少なくはないのだが、それでも新宿まで直通で乗っている人は通常よりも多いため、途中の大井町に寄るという提案は最高なのである!
俺と博巳は大井町に到着し、2本のエスカレーターを経由して改札を通る。更に長いエスカレーターを上った先にある、ホテルと併設された商業施設の3階へと上がった。
「久しぶりに2人で来たね。」
「ああ。2年ぶりくらいか?」
実は俺と博巳は、何度もこのスーパー銭湯へと一緒に来たことがあるのだ。二人とも大学生の頃は実家から通っており、俺も博巳も実家の最寄り駅から30分もかからずに大井町へと来ることができる。特に、博巳の場合は大井町で終電を逃したとしても徒歩で帰宅できるくらい近い。
そのため大学生の頃はスーパー銭湯の回数券を購入し、テストが終わるたびに2人で疲れを癒しに来ていたのだ。
自動ドアを抜けて中へと入り、俺が2人分の受付を済ませる。というのも博巳はサングラスにマスク姿であり、どう見ても怪しいためだ。
受付の人は、男性の2人連れであることを察して色々な注意喚起をする。まあ……この銭湯で、きっと色々なことがあったのだろう……。
俺と博巳はなんとか受付を済ませ2人分のタオルセットを受け取ることができた。
コメント
1件
**リオン** コミケ後のスーパー銭湯、めちゃくちゃ分かります。あの熱気と汗、そしてりんかい線の地獄を思うと、大井町で途中下車して湯船に浸かる選択肢はまさに天才。紅羽(博巳)の「メイク落としもできる」という実用性+優斗の汗問題を一気に解決する流れ、構成が上手いなと感じました。 それにしても、紅羽の「優斗は別だよ」のライン、親友ゆえの距離感と信頼が滲んでいて、じんわり来ました。男の娘描写も、からかい合いのテンポも良くて、読んでいて自然と笑顔になります。次はメルラブの話が気になる…!