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登場人物は僕。
「今日はこれが安いじゃん。こっちもいいな。魚か肉か。やっぱ肉かな。あとは酒も」
金曜日の午後仕事終わりにスーパーに寄って買い物をして帰るのが僕の金曜日の過ごし方。
みんなは華金だって飲みに出るけど僕は決まって1人宅飲みをする。
「はーー今日も疲れた。ただいまぁ」
誰もいない電気もついてない家に問いかける。
間取りは6畳半のワンルームの家賃5万3000円。
こだわりはバストイレ別の室内洗濯機置場。
キッチンは相変わらず狭いけど僕にとっては充分すぎる。
買ってきた食材を冷蔵庫に入れてシャワーを浴びる。
「今日の進捗はまあまあだったなー。あんま仕事持って帰るのも好きじゃないのに。」
華金と言ったがビジネスバックにパソコンを入れて持って帰ってしまった。
「よし。作るか。」
シャワーを浴びて食材に手をつける。
買ってきたものは鶏肉、長ネギ、そしてビール。
鶏肉を切って塩こしょうで下味をつけておく。ついでにネギも切る。
めんつゆ、醤油、生姜、砂糖、水を皿に混ぜ合わせてタレを作る。
フライパンに油をしいてネギをこんがり焼き別皿へ。
鶏肉を焼き、タレを入れる。火が通ったらネギを戻す。
刺さない焼き鳥の完成。
これがビールととても合う。
焼き鳥は塩がツウだと聞くが子供舌だと言われても僕は決まってタレを選ぶ。
「あー!最高!あまじょっぱくて箸休めのネギとビールがよく合う!ここで卵黄。卵白は次の日の納豆に。」
「あ、そーいえば。」
テレビのリモコンを取り忘れていた録画を見る。
年末にやっていた映画をつける。
「今20時か。今か見たら23時前。仕事。まぁいいか。」
食べながら観るとは思ったものの箸が止まらず映画の冒頭で皿の中にはネキが3つと鶏肉が2つしかないのもよくあること。
ついつい食べすぎてしまうが無意識にナッツも用意している。
「観終わった。。僕もこんな風に仕事できたらなー月曜日までの資料は明日の自分に任せるかー。」
と言いつつも持って帰ったパソコンを開くことない。
夜の街がにぎわう時間。
家で休日へ向かう。
夜はもう少し長いから仕事を忘れてもう1本映画を観る。日を超えた頃、まぶたを閉じる。
机の上には空き缶が3本とほんの少し残った缶が1本。タレのついた皿とナッツが2、3粒乗っている皿。
朝の自分はきっとめんどくさくこれを片すだろう。
「うぁ!」
映画の終盤の音に驚いてテレビを消す。
「寝てた。。。寝るか。」
僕の華金は夜の街が起きる頃に終わる。
いつか誰かと出てみても良いかもな。
たまには僕から誘ってみるか。
と心で静かに思う。
ビジネスバックからはみ出したパソコンに背を向ける。
僕以外、誰もいない電気を消した部屋に問いかける。
「今日はもうおやすみ。」