その場はとりあえずひと段落した
まだ混乱している生徒達に話しかけた
夏樹「何があったんだ?」
生徒①「わからない……いきなり……何をしているのか……分からなくなって……」
夏樹「何か予兆とかあった?」
生徒②「なかったと思う」
彼はお手上げ(グリコ)のポーズをした
月見はその生徒に更に聞く
「本当になかったの?」
するとその生徒は急に黙った
「………………」
ステラ「知っていることがあれば何でも良い」
アイリーン「そうですよ!」
おずおずとその生徒は話し出した
「え、えと、確かみんながおかしくなったのって、一昨日からだった気がする」
全員「へ?」
「その時に授業をしていたんだけど、教室のスピーカーからいきなりモスキート音?みたいなのが流れ出して、その音をしばらく聞いていたらみんなふらふらと椅子から立ち上がって、虚ろな目をしながらどこかに歩いて行ったの。僕が覚えているのはそれだけ」
かずきは率直に言った
「怖っ、オカルトかよ」
真凛がかずきの頭をはたいて生徒に言った
「痛っ!!」
「ありがとう!!さよなら!!」
一旦彼らは屋上まで移動した
夏樹「……今、あの生徒が言っていた人物についてだが、俺はその能力を持っている人物に心当たりがある」
リリック「ビリーヴァ?」
夏樹「いや、違う」
グリルビー達とアカシックの部下「……奴か?」
グリルビーはアカシックの耳元で名をつぶやいた
「そう、ソイツだ。ソイツは人を洗脳する能力に長けている。意識が無くなる前のモスキート音、間違いなく奴だ。……しかし奴は何故俺たちがここにいることを知っている?何だ?俺の視界が覗かれている気配はない。一体どうやって?」
月見がボソッとつぶやいた
「……夏樹くん、ちょっといい?聞いたことがあるんだけど……」
としばらく会話を続けた
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