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マネージャーには秘密で

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マネージャーには秘密で

14 - 第14話

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2025年03月07日

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〜照の家にて〜

「おじゃましまーす」

「どーぞ」


照はソファに腰を下ろしながら、俺の手を引いた。


「お前、今日絶対緊張してただろ?」

「そりゃ、するだろ……照だって手、ちょっと震えてたくせに」


俺に言い返されて、照は少しムッとしたように俺の腰を引き寄せる。


「……俺の前では、力抜いていいんだぞ」

「……わかってるよ」


ため息混じりに言いながらも、照の肩にもたれかかった。

照の手が、そのまま俺の髪をゆっくり撫でる。


「なんか、こうやって二人でいるの、久しぶりな気がする」

「そうだな……最近は気を張ることばっかだったし」


照の体が離れ、肩が触れ合う距離で小さく笑った。

その仕草に、胸が少し苦しくなった。


「これからどうする? もっとバレないように気をつける?」

「そうだな。でも……こうやって二人でいる時間は減らしたくない」


静かな空気が流れる。


やがて、照がゆっくりと手を伸ばし、俺の指をそっと絡め取った。


「ずっとこうしてたい……けど、そうもいかねぇんだよな」

「……うん。でも、今だけは」


声がかすれる。

照の温もりが指先から伝わり、そのまま背中へと回される。


「……お前、ほんと意地悪だな」


照は囁くように言いながら、俺を抱きしめた。

ゆっくりと、決して離さないように。

静寂の夜に、二人の鼓動だけが重なり合っていた。

耳元で、照との低い声が囁く。


「……どんなに隠してても、俺の気持ちは変わらない」

その言葉に、胸が強く締めつけられる。


「俺も……同じ」


目を閉じると、唇が触れ合う距離まで近づく。

触れそうで触れない、焦れったい空気が二人の間に流れる。


「……ひかる」


たまらず名前を呼ぶと、照は優しく微笑んだ。

そして、そっと俺の頬を包み込み、ゆっくりと距離を縮めた。


「……お前が隣にいるなら、それでいい」


想いを伝え合いながら、二人はそっと唇を重ねた。


お互いの温度を確かめ合うように


その夜、二人の関係は、より深く確かなものになっていった。

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