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時間は経って、その頃は第二次世界大戦の後半で、イタ王さんは、人間に言われて枢軸国側を裏切って、連合国側に付いた時期なんね。
その時からなんね。
その時から、家の雰囲気がピリピリし始めたんね。
どんどん戦場が激しくなって、ファミリーの皆んなもどんどん居なくなって、家は、どんどん寂しくなっていったんね。
「伊華さん、大丈夫っすか?」
iоが寂しがってるのに気がついたのか、まだ残ってるiоが生まれた時にもいた強面の人、確か、アンドレアさんだった筈なんね。その人が、iоを心配して話しかけてきたんね。
「う、うん。大丈夫、大丈夫なんね。姉さんも、iоも、イタリー様も、イタ王さんも、きっと、幸せになる筈だから、大丈夫なんね。大丈夫、なんね」
半分自分に言い聞かせるように大丈夫ってiоは繰り返したんね。
「伊華さん、」
そうやってiоのことを心配してくれたアンドレアさんも一週間後には、居なくなっちゃったんね。
そうしてどんどん時間は経って、やっと、やっと、この苦しくて、辛い戦争が終わったんね。
そんな時、姉さんが神妙な顔をしてiоとイタ王さんとイタリー様をひろーいリビングに集められたんね。