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続きです!
着いたー!
あと、ここの高校は寮制になってるらしい。
男子寮、女子寮、生徒会寮があるそうだ。
理事長室に入る。
「初めまして、菜柚さん。」
理事長らしき男の人が目に入る。
「初めまして。」
「さっそく、申し訳ないのだが、、」
どうしたんだろう。
「ここには女の子が少なくて、女子寮はできるだけ小さくしたんだが、もういっぱいで、、」
じゃあ私はどこに住めば、、
「本当に申し訳ないのだが、生徒会寮に空きがあるからそこに住んでくれないか、?」
まー別に支障はないからいいか。
「分かりました。」
「あと、この話は生徒会以外には伝えないでくれ、。」
不安そうにいう理事長をみて、
「大丈夫ですよ!」
とニコッと笑う。
ガラララ。
多分生徒会長の人が入ってきた。
「名前は?」
「徳永 菜柚です。」
「ふーん。」
「生徒会長さんは、?」
恐る恐るきいてみる
「西村 海斗だ。」
「海斗先輩…!」
名前を呼ぶと、くしゃくしゃっと頭を撫でてくれた。
あまり撫でられるとウィッグが外れそう…
「海斗。菜柚さんを案内してくれ。」
「はい。」
二人で生徒会室に向かう。
なんの話しをするんだろう、
「菜柚は、なんでここに編入してきたんだ?」
…
「会いたい人が、いるんです。」
大切で、最も会いたい人。
「そうか。」
「俺は、好きな人がいるんだ。」
「そうなんですね!」
生徒会室に着く。
「あの…お話したいことがあるんですけど…」
「なんだ?」
これからの付き合いにおいて、このことについて
話しておかないと罪悪感がある。
お父さん、ごめんね。
でも私は好きに生きたいから。
ウィッグとメガネを外した。
「お父さんがつけろって言ったので付けてたんですけど、でも、生徒会長さんなら大丈夫かなって思って…!」
海斗先輩は、目を大きくして、ポカーンとしている。
変だったかな。
「く、空愛なのか、?」
なんで私の呼び名を知っているの、?
「あの、どうして空愛って名前を…?」
「俺はずっと空愛に会いたかった。」
海斗先輩に抱きしめられた。
ちょ、っと待って、、?
ガラララ。
誰か、入ってくる、
「え、空愛?」
私の大好きな人の声が聞こえた。
その人の顔を見ると、琉貴だった。
「ね、なんで海斗とハグしてんの?」
え、いや、あの、
「浮気じゃん。しかも何の連絡もなしにここに戻ってくるとか、どうなの?」
前の琉貴はなかった。すっかり変わっていて、
「別れよ。なんかがっかりだわ。」
う、うぅ、
何も言い返すことができなくて、、、
私と琉貴の関係はあっさり終わってしまった。
もう一度、優しい声で、
「空愛。」って呼んで欲しかった。
「とりあえず、菜柚。教室に行こうか。」
海斗先輩の優しい声。
「わかりました。」
「徳永菜柚です。よろしくお願いします。」
編入生として自己紹介した後、授業は終わり、
生徒会寮にもどる。
生徒会寮はどこにあるか教えてもらったので、
場所は分かる。
ていうか、ここの高校はどれだけ大きいんだ。
高校の中にスーパーもあったし、コンビニも
図書館も。どれだけお金がかかっているんだ。
一日じゃ見回れないな。
エレベーターで自分の部屋に上がる。
海斗先輩は、生徒会長じゃなく副生徒会長
だったそう。
そして、部屋の順番は、私、その隣が
生徒会長、 その隣が海斗先輩だった。
生徒会長とはまだ会っていないので、名前も知らない。でも、女嫌いらしい。
そんなことを考えていると、私の部屋がある、
3階に着いた。
廊下に人が倒れている。
おそらく生徒会長だ。
私は何をしたらいいのか、わからなくて、、
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