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#バイオハザード
#衝撃のラスト
山根利広
300
しらなみ
60
傲慢決闘編「曖昧の付与」
地獄・曖昧と理想空間。
古流斬と傲慢は向かい合う。
傲慢が笑う。
「戦うぞ。」
古流斬も笑い返す。
「もちろん。」
「今日は本気だ。」
傲慢は頷く。
「あの空間を作れ。」
「曖昧と理想空間。」
古流斬は右手を掲げる。
「了解。」
「作るか。」
世界が歪む。
現実から切り離された二人だけの空間。
ここなら互いに全力を出しても外へ被害は出ない。
古流斬は刀を構えた。
「よし。」
「本気だ。」
傲慢も笑う。
「ああ。」
「始めよう。」
瞬間。
二人は同時に消えた。
剣戟が何千、何万と響く。
最初は完全な互角。
技術。
判断。
能力。
すべてが噛み合い、一歩も譲らない。
しかし時間が経つにつれ、少しずつ流れが変わる。
傲慢が押し始めた。
「やはり経験の差か。」
古流斬は受け流しながら苦笑する。
「フルパワーのお前、やっぱきついな。」
傲慢は追撃する。
「まだ終わらんぞ!」
だが。
古流斬は焦っていなかった。
「……予定通り。」
静かに呟く。
「試すか。」
傲慢は違和感を覚えた。
「何をする?」
古流斬は刀を下ろし、小さく笑う。
「新技だ。」
「曖昧の付与。」
その瞬間。
何も起きない。
傲慢は踏み込もうとした。
だが。
ブシュッ――。
肩から突然、血が噴き出した。
「……!」
傲慢は目を見開く。
「いつ斬った?」
古流斬は首を横に振る。
「斬ってない。」
「空間そのものを曖昧にした。」
「そして。」
「傷という現象を、お前に付与した。」
傲慢は傷口を見る。
攻撃は見えない。
予兆もない。
回避も防御もできない。
「なるほど……。」
「存在消滅ほどじゃない。」
「だが。」
「発生速度が異常だ。」
古流斬は静かに頷く。
「俺の奥義『存在消滅』より威力は落ちる。」
「でも。」
「速さだけなら上。」
「発動した時点で終わり。」
「対処はほぼ不可能。」
傲慢は笑った。
「ははは!」
「面白い!」
「また厄介な技を作ったな!」
古流斬も笑う。
「お前相手じゃなきゃ試せねぇからな。」
戦いは、さらに激しさを増していく。
新たな技を手にした古流斬。
それでもなお、傲慢は笑っていた。
「来い、古流斬!」
「もっと私を楽しませろ!」
「次は、その技ごと叩き潰してやる!」
二人の激突は、まだ終わらない。
コメント
1件
はい、読ませていただきました! 「曖昧の付与」、めちゃくちゃかっこよかったです…! 攻撃のプロセスをすっ飛ばして「傷という現象」を直接付与する発想、斬新すぎて背筋がゾクッとしました。発生速度が異常で対処不可能っていうのも、バトルに独特の緊張感があって引き込まれます。それにしても、傲慢が「また厄介な技を作ったな」と笑いながら楽しんでるところ、二人の関係性がよく出てて好きです。信頼と挑戦が混ざった空気感、これからも目が離せませんね!