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柘榴とAI

8
傲慢決闘編「曖昧の付与」
地獄・曖昧と理想空間。
古流斬と傲慢は向かい合う。
傲慢が笑う。
「戦うぞ。」
古流斬も笑い返す。
「もちろん。」
「今日は本気だ。」
傲慢は頷く。
「あの空間を作れ。」
「曖昧と理想空間。」
古流斬は右手を掲げる。
「了解。」
「作るか。」
世界が歪む。
現実から切り離された二人だけの空間。
ここなら互いに全力を出しても外へ被害は出ない。
古流斬は刀を構えた。
「よし。」
「本気だ。」
傲慢も笑う。
「ああ。」
「始めよう。」
瞬間。
二人は同時に消えた。
剣戟が何千、何万と響く。
最初は完全な互角。
技術。
判断。
能力。
すべてが噛み合い、一歩も譲らない。
しかし時間が経つにつれ、少しずつ流れが変わる。
傲慢が押し始めた。
「やはり経験の差か。」
古流斬は受け流しながら苦笑する。
「フルパワーのお前、やっぱきついな。」
傲慢は追撃する。
「まだ終わらんぞ!」
だが。
古流斬は焦っていなかった。
「……予定通り。」
静かに呟く。
「試すか。」
傲慢は違和感を覚えた。
「何をする?」
古流斬は刀を下ろし、小さく笑う。
「新技だ。」
「曖昧の付与。」
その瞬間。
何も起きない。
傲慢は踏み込もうとした。
だが。
ブシュッ――。
肩から突然、血が噴き出した。
「……!」
傲慢は目を見開く。
「いつ斬った?」
古流斬は首を横に振る。
「斬ってない。」
「空間そのものを曖昧にした。」
「そして。」
「傷という現象を、お前に付与した。」
傲慢は傷口を見る。
攻撃は見えない。
予兆もない。
回避も防御もできない。
「なるほど……。」
「存在消滅ほどじゃない。」
「だが。」
「発生速度が異常だ。」
古流斬は静かに頷く。
「俺の奥義『存在消滅』より威力は落ちる。」
「でも。」
「速さだけなら上。」
「発動した時点で終わり。」
「対処はほぼ不可能。」
傲慢は笑った。
「ははは!」
「面白い!」
「また厄介な技を作ったな!」
古流斬も笑う。
「お前相手じゃなきゃ試せねぇからな。」
戦いは、さらに激しさを増していく。
新たな技を手にした古流斬。
それでもなお、傲慢は笑っていた。
「来い、古流斬!」
「もっと私を楽しませろ!」
「次は、その技ごと叩き潰してやる!」
二人の激突は、まだ終わらない。
コメント
1件
はい、読ませていただきました! 「曖昧の付与」、めちゃくちゃかっこよかったです…! 攻撃のプロセスをすっ飛ばして「傷という現象」を直接付与する発想、斬新すぎて背筋がゾクッとしました。発生速度が異常で対処不可能っていうのも、バトルに独特の緊張感があって引き込まれます。それにしても、傲慢が「また厄介な技を作ったな」と笑いながら楽しんでるところ、二人の関係性がよく出てて好きです。信頼と挑戦が混ざった空気感、これからも目が離せませんね!