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第二章 七つ大罪編
第二十八話「狙われた曖昧」
夜。
防衛軍本部は静かな空気に包まれていた。
古流斬は医務室を出て、一人で廊下を歩いていた。
憤怒との戦いで受けた傷はまだ完全には癒えていない。
その時――。
本部の照明が一斉に消えた。
「……来たか。」
古流斬はナイフを構える。
⸻
闇から現れる二つの影
「こんばんは。」
暗闇の中から姿を現したのは、嫉妬だった。
その隣には、大きな体を揺らしながら笑う暴食。
「腹減ったぁ!」
古流斬は二人を見つめる。
「二人同時か。」
嫉妬は静かに笑う。
「今日は防衛軍を壊しに来たわけじゃない。」
「目的は、お前一人。」
⸻
嫉妬の狙い
嫉妬は古流斬を指差す。
「お前の『曖昧』。」
「あの力を手に入れれば、私は七つ大罪最強になれる。」
古流斬は首を横に振る。
「無理だ。」
「この能力は奪えない。」
嫉妬は微笑む。
「それは強欲の話。」
「私は違う。」
「実際にその力を見れば、解析できるかもしれない。」
「だから使え。」
「お前の奥義を。」
⸻
古流斬の返答
古流斬は一歩も引かない。
「断る。」
「寿命を削る技を、お前のために見せる気はない。」
嫉妬の笑みが消える。
「なら、力ずくだ。」
⸻
暴食、突撃
「いただきまーす!」
暴食が床を砕きながら突進する。
古流斬は曖昧を発動し、間一髪でかわす。
しかし、体はまだ本調子ではない。
「くっ……!」
暴食は笑う。
「逃げても腹は減る!」
⸻
援軍
その瞬間。
「古流斬!」
ケイトが光をまとって駆けつける。
続いてラント、ジョト、ネイト、ダッド、ドックも戦場へ到着した。
ラントが剣を構える。
「防衛軍総員、迎撃開始!」
嫉妬は楽しそうに笑う。
「面白い。」
古流斬
2,542
87
チタコロ
323
「今日は様子見にしておこう。」
暴食は不満そうに言う。
「えー、まだ食べ足りない!」
「次の機会だ。」
嫉妬がそう言うと、二人は黒い霧に包まれ、その場から姿を消した。
⸻
新たな危機
静けさが戻る。
ネイトは険しい表情で古流斬を見る。
「嫉妬は、お前の奥義を狙っている。」
古流斬は小さくうなずいた。
「分かってる。」
ケイトは肩に手を置く。
「今度は一人で抱え込むな。」
古流斬は仲間たちを見渡し、静かに答えた。
「ああ。」
しかし、その頃。
七つ大罪の玉座の間では、嫉妬が不敵な笑みを浮かべていた。
「必ず見せてもらう。」
「存在消滅を。」
――第二十八話「狙われた曖昧」 完
コメント
1件
第28話、読ませていただきました!嫉妬がまさか「曖昧」そのものを狙ってくるとは…。強欲とは違うアプローチで来るのが不気味で、でもすごく面白いですね。古流斬の「寿命を削る技」という台詞がすごく刺さりました。それでも仲間たちが駆けつけてくれたシーン、じんわり来ました。ラストの「存在消滅を」が重くて続きが気になります!