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15話目です!
安倍先生の魂を大捜索するというハプニングが発生した
そして佐野達1班は鞍馬山方面に探しにきていた
そしてその時狸塚から脱走したと連絡が来ていた
『魂じゃなくて、生身が逃げ出したんだよね?』
「嗚呼」
『魂はちょっとムズいけど生身の人間の匂いなら追える、』
「おお!」
春城は鼻を数回動かすと走り出した
『こっち!』
「急に早ぇな!」
『佐野、この前真っ直ぐ行ったところに橋があるはずだ、
そこから来るのがいちばん匂いが強い!』
「わかった!」
『佐野!居た!!?』
「本当にいたわ!!」
「前田から起きたとは聞いてたけどまさかの起きて早々大脱走とは。」
「ってか本当に魂欠けてるんだね…反応がない」
「ってか寺からセーラー追ってきてここまで来たのかよ…しかも裸足で…」
「でもこの辺それらしきセーラーはいないね」
『……多分セーラーじゃないよ』
「え」
「もしかして、佐野が気がかりで来たのか?」
「は?」
『こいつ今話せないし分かんないけど多分そうだよ』
「うん、だって今晴明って欲の塊なんだろ?晴明なら魂が散ったこと、佐野が気に病んでんじゃないか、気にすると思って
佐野に元気でいてほしいっていうのも晴明の欲だろ」
「!…そっか…本当お前はどこまで行ってもお前だな…」
「よし!元気出たところで魂探そうぜ」
『そーだな!!』
「別に元気ないとは言ってねーし!」
「まぁ先生の魂なら案外その辺トコトコ走り回っていたりして……」
「…い、いたよな?」
『いたね』
「これ魂だよな?」
1班が冗談を言っていたら目の前をトコトコトコと小さなものが通り過ぎて行った
「晴明様!!お待ちください!!私の何がいけないのですか!!」
「あお前白虎!!」
「ゲッ!」
「何晴明先生の魂に嫌われたの?」
「き、嫌われたのではない!!ただ怖がらせてしまっただけだ!!」
《だってこの人めっちゃ装飾ジャラジャラしてるもん!!僕知ってるぞ!ジャラジャラしてる人はラップ歌いながら罵ってくるって!!》
「ド偏見がすぎますよ晴明様!!!」
《ってうひゃ!!派手なヘアカラー集団に囲まれた!!きっとここでもパーティーでもするんだ!》
『……なんか、初期の安倍先生見てるみたい…』
「どういうことだよこれ…」
「他の班の話を聞くに多分アレも晴明の特徴が具現化したはずだ 」
『であの、偏見まみれでビビる感じは』
「ヘタレだ!!あれはヘタレの魂だ!」
「それって取り戻す必要あんのかな…」
「くそー!!僕は渋谷には行かないぞ!」
「あ!山道行っちゃった!」
「しまった!ヤツの逃げ足は時として光の速さよりも速いんだった!!」
「お待ちください!!」
「俺らも追うぞ!佐野と柳田は俺らの足に合わせず先に行ってくれ!!」
「「了解!」」
『…』
ボンッと変化し佐野の背中にくっつく
「と言ってもこんな山ん中あんなちっこいの捜しようがねぇだろ!」
「もう山ごと一掃……」
「しなくていい!」
「あ!そうだ!セーラー!」
「!」
「あダメだこっちが反応する」
「何かヘタレだからこそおびき出す方法とか…………!危ない!!」
「佐野くん!」
「チッ外したか……あの晴明様の魂はそう易々と捕まえられそうになかったのでな
先に貴様らと安倍晴明の肉体を消して後で魂をゆっくり捜すとしよう!」
「てめえ!!」
「また神術を使うのか?」
「ッ!ぐっ!!」
「佐野くん!!」
「ゲボっ!」(くっそ!くっそ!なんで俺はいつも!……!)
『ごめん佐野、飛ばせて』
「!うっ!」
「!」
ボンッとまた変化し狐の姿にもどると白虎に被さるように上から突撃する
「!」
【邪魔すんなよ!!】
「フンッ!」
白虎が雷を放つ
【くっ!】
春城はギリギリ避けるが追撃は避けられなかった
【ゲボゲボッ!!】
「春城!!」
【!】
「バカお前!!」
【護るよ…ちゃんと!】
「!春城!避けろ!」
春城は九本のしっぽを伸ばし佐野と佐野に抱きついた安倍を守るように繭のように囲む
【……ッ……?】(痛みがない……?)
「修学旅行に来てまで喧嘩とはお若いですねぇ」
【……がく、えんちょ、……】
学園長が現れると春城のしっぽは元に戻り佐野たちも学園長が来たことに気づく
「き、貴様!」
「いやぁお初にお目にかかります
挨拶もなしに不躾に出てきてしまってすみません
私百鬼学園の学園長です
何分ぬらりひょんという妖怪なものでして、神出鬼没に現れるのはご容赦いただきたい
以後お見知り……!」
バチッと学園長の翁の面に雷が直撃する
「ふざけるなっ!何がお初だ
何がぬらりひょんだ!面を被って隠したところで誤魔化し切れると思ったか!貴様の事は忘れもしない!!
「が、学園長……?って蘆屋って……安倍晴明公のライバル陰陽師……蘆屋道満…!?」
【…】
「ってことは人間……?」
「千年以上前の話ですよ
今は妖怪です、晴明くんが赴任した日私にも退魔の力が効きましたしね
さて、佐野くん、柳田くん、狐
この方の相手は私に任せてくれませ、と…狐、グリグリするのはいいですがもう少し大きさ考えてください」
【…】
「…ハァ…後でいっぱい撫でてあげますから 頑張ってください」
【ん、】
「ということで、私とて、部下の1人は魂抜かれ、もう1人は病院送りにされてますので」
「なるほど
仇討ちのつもりか」
「貴方がたじゃあるまいし、仇討ちなんて小っせぇことしませんよ
また労災の保険料上がるじゃねぇかっていう怒りをぶつけたいのです」
「ほざけ!」
白虎が雷を学園長に当てるがぬらりと消えた
「おやおや私がぬらりひょんであることをお忘れですか?」
「くっ!どこだ!!」
「いやぁ我ながらこのぬらりひょんの能力は便利ですねぇ…しかしこれだけでは貴方にはどうすることもできませんので
次は陰陽師蘆屋道満の術を久々に見せてやるよ
“臨 兵 闘 者 皆 陣 列 在 前”」
学園長は刀印をし、空中に縦横に切る作法をし
白虎に向けてやると突然鎖が出てきて白虎に巻き付く
「ぐっ、…う”ッ……!」
「一時的に神術を出せなくしました
さて、こちらとしても大事な生徒、教員…そして息子を傷つけられたくありません
大人しく引き下がっていただけたら今回のことは無かったことにしますよ」
「誰が貴様の頼みなど聞くものか!」
「おやおや」
学園長は笑顔でガンッと白虎の顔の近くに足を下ろした
「これはお願いじゃない
命令だ
お前らに拒否権はねーよ、とっとと失せろや
俺ァ晴明と違って気が短ぇんだから」
【学園長…】
「おっと失礼、生徒の前ではしたない言葉を使ってしまいました」
「フンッ!いくら言葉遣いを変えたところでお前の歪んだ性悪っぷりは千年前と変わらん」
「!何だこの地響き……!」
【…ただの地響きじゃない……!】
「!」
「ぎゃ!!先生あぶな!!佐野くん大丈夫!?」
「大丈夫だ!お前は晴明の体を守ってくれ!にしてもこの水」
【グルルッ……!ワンッワンッ!!】
「春城…?」
「全く情けないぞ白虎
青龍のみならずお前まで妖怪相手に遅れをとるとはな」
「遅いぞ玄武」
「チッもう1匹来やがった! 」
「青龍を励ましてたら時間がかかったのだ
まぁでも安心しろ魂はちゃんと捕らえた」
《放せぇー!!!》
「お前それをどこで!!」
「清水寺の近くだ
ついでに観光していたら遅くなった
一応お詫びに八ツ橋買ってきたが……」
「いらん!」
「清水寺って泥田たちのところか!」
「馬鹿な妖怪だよ
よりにもよって泥の体を持つ妖怪が私に戦いを挑むなんて
私は水を操る神獣、軽く水をかけてやったら溶けちまったよ」
【そりゃそうだ】
「なのでそのまま下水に流してやったわ」
「むごい!!!」
「ってな訳で魂を捕らえた訳だが……」
《よくも泥田くんを下水に流したな!!ぶっ殺案件!ぶっ殺案件!!!!》
【!】
「泥田くんって……おまえ俺らのことわかるのか?」
《あ、佐野くんに!春城くん!!わかるよー!!佐野命くん17歳!7月7日生まれで174cm!58.2kg!可愛いものが好きで音痴で下着は大体3枚1000円のボクサーで!》
「言うなバカ!!!最後のはなんで知ってんだ!!」
【どうやら…ヘタレの魂の次は記憶の部分の魂みたいだね】
「さあどうする蘆屋殿
晴明様の魂は傷つけられまい」
【……】
「!」
《!佐野くん!春城くん!》
「返せ!!」
【グルルッ!!!離せぇ……!!】
《ギャ!!!!それで引っ張られるのは怖い!!けど頑張れ春城くん!!》
【だいぶ他人事だな!!!グルルッ……!】
佐野が安倍を掴み、春城が狐の状態で魂あきを拘束している数珠を噛みちぎろうとする
「佐野く……!」
「どうやら術の効果が切れたようだな…昔よりも短いんじゃないか」
「チッ!」
「ぐえっ!」
【!佐野!!】
「ゲボっ…!」(せめて…記憶だけでも取り戻したい……!そうすればあいつは笑ってくれるはず……)
【ッ!佐野!!避けろ!】
「……?……!!?な、え?飛んでる!!?」
「いやぁ〜間一髪だったね!烏天狗団
ただ今参上!うひゃー!僕超かっこいいー!どうよどうよあっちゃん見直した!?」
【!】
「来るのが遅い!!!」
「ぎゃ!ごめんなさい!!せっかくダッシュで自宅まで取りに戻ったのに〜」
「大体忘れ物したから取りに帰るって何かと思ったら衣装って…!」
「だって初登場以降一回もこれ着てないんだもん!決め場くらい烏天狗団をアピールしないと!!」
「でもまぁ怒んないでよあっちゃん
どさくさに紛れてそこの坊主のお兄さんから晴明くんの魂盗んだからさ」
「いつの間に……!」
「さてたまにはきちんと働きますか…!ってことで疫病神くんと晴明くんの魂は僕が安全な所に連れてくから!あっちゃんはその2人なんとかしといて!!」
「ちょっと!!」
「やっかいなのをこっちに押し付けて逃げるだけじゃねぇーか!!
せめて生徒全員連れてけ!!!」
「今止まったら1万やるぞ」
「マジで!!?」
【今動いたら2万!!】
「動きます!!」
「止まったら4万だぞ」
「ガチか!!?あ」
「またお仕置されたいみたいだな」
「わぁー!ごめんあっちゃ」
「佐野くんたち消えちゃった!」
「チッあの馬鹿!」
【…まさに金の亡者だ】
「狐!手を貸しなさい!」
【うぎゃー!!しっぽ掴むなー!!!】
春城と学園長が白虎と玄武の相手をしている時上空の白虎の陣がピシッとヒビが入る
【!】
「なんだ…」
「まさか私の結界が…!破られた!?」
「やった!」
《やっぱり佐野くんはすごいや!よーし!このまま突っ込むぞー!!!》
「「は?」」
「ば…!」
【フゥ…】
「わっ、ちょ!」
春城は学園長の咥え、少し離れる
《くらえーー!!!!》
「「ギャー!!!」」
《どうだ!ギャク的落下攻撃!》
「無茶苦茶にも程がある…」
「あっちゃんすごいねぇ…僕のこの若者たちのノリと勢いについていけないやぁ〜」
「こんなのが毎日だよ、てかお前は飛べただろ」
【ほんとだよ】
《あ!佐野くん下!!ヘタレの僕が潰れてる!》
「え、なんで俺の下敷きに…!?」
《こ、怖かったからどさくさに紛れてこの人のポケット隠れてたの…》
《えじゃあずっと一緒にいたの!!?》
「!?」
《うん…》
【そりゃあ見つかんねぇわ】
《ま、まぁなんにせよ見つかってよかった》
「おーい!佐野ー!!春城!!!」
「入道!!」
「大丈夫か…って何があった……」
「まぁ色々あって……でも魂はふたつ見つけたよ」
《四神も学園長たちに捕まえて貰っておけば》
【あとひとつはゆっくり探せるね】
「それがそうもいかないんだ、今富士班からの連絡が来て苦戦してるから誰か来てくれって…… 」
「【え!?】」
「いやでも四神は2匹ともここにいるしあと1匹は倒したって…!一体誰に苦戦するんだよ」
「そ、それが……」
入道が顔を青くし言葉を詰まらせた
「凜太郎くーーん!!恵比寿先生!!大丈夫!?ピンチって聞いて!!」
「晴明くん!!」
「またエラいやってき方だね
ところでこの鳥って……」
「僕だよぉ〜!んもう…烏使いが荒いよぉ〜!こんな大勢乗っけたの初めて〜!」
「年なんじゃないんですか?」
『おれはほとんど関係ないだろ』
「ちょっと2人とも何捕まってるんですか!!!」
「貴様が言うな!!!」
「とにかく最後の魂捕まえたで」
「ちょっと捕まえたのはわたし、ブッ!」
神酒は左手で魂あきの首根っこを持ちもう片方の手で青龍を突き飛ばす
「わー!ありがとう!早速元に……」
《やだっ!戻らない!!》
「ええ!?なんで!!」
《だって僕以外のほかの魂ロクでもないのばっかだし、欲望の魂のせいで変態扱いされるわ、変に運動神経いいせいで奇行に走るしヘタレに関しては百害あって一利なし!
だから他の魂を先に見つけて消し炭にして僕だけが体に戻ろうと画策してたのに!》
「そ、そんな恐ろしい計画を…!ま、まぁ捕まったのが運の尽きってことで…」
《え、僕まだ捕まってないよ?まさか僕が本当にこんな人に捕まると思った?》
「な!?」
《捕まったのは本体の僕をおびき寄せるためだよ》
魂あきは地面に触れると五芒星が浮び上がる
『ッ!!!?』
「退魔の力…!」
「アイツが持ってたのか!!」
「あっちゃん!」
「わかってる!!」
「皆さんすぐに私の後ろへ来てください!!」
「え!?」
「ちょっと待っぎゃ!!?」
「!春城…!?」
春城は入道と柳田達を学園長の近くにしっぽで押し込み、自分も寄ろうとした瞬間に退魔の力が発動してしまった
『う”ッ!!!!』
「春城くん!!!
先生と春城くんと四神が間に合わなかった!!」
「!…っ流石に晴明くんには効かないので問題ないです!問題はあの子です!! 」
「春城!!!」
『ッ…!!』
「学園長も大丈夫ですか!?」
「ハァハァ…今日はいささか力を使いすぎました…」
「じじいなったねぇ」
「るっせぇ…!できるかは分かりませんがもし次も今のを撃ってきたらもう守りきれません
そうなる前に捕まえてください
特に先生方、」
「そないなこと言われても…は、晴明くんなんか思いつかへん?」
「うーん!知識が抜けてる分IQが下がったみたい!
さっきから煩悩が邪魔してくる〜!!」
「…安倍先生のこれまでの魂って何がいたっけ」
「えっーと煩悩、運動能力、ヘタレ、記憶かな」
「記憶…なるほどね……そうだ、じゃあみんな今から1分以内に隠れて
で、魂あきくんかくれんぼしようか」
《!?》
「5分以内に隠れてる安倍先生を捕まえることが出来たらその時はその体は君のものだ
僕が責任をもって安倍先生の他の魂を破壊する
逆に5分を超えたら君の負け」
「いいけど隙を見て逃げたら腹いせに僕の知能を使って京都滅ぼすかんね?」
「アハハ!神様は嘘つかないよ」
《じゃあ数えるよ〜?いーち!にーい》
「さ!逃げて!…」
魂あきは目をつぶり数を数え始め、恵比寿は神酒の肩をトントンとし、何かを耳打ちする
《60!よーし5分と言わず30秒で見つけるよー!もちろんがむしゃらに捜しさしないよ!あっ!セーラー服の団体だー!!》
魂あきがそういうと近くの路地からセーラーに反応する声が聞こえた
《ほら15秒
さて約束通りその身体は僕だけのもの》
「晴明先生逃げてください!」
「もういいよ小古曽くん…もう十分だよ……」
《観念したみたいだね
捕まえたよ》
「そうだね、ようやっと捕まえたわ」
《!ど、どういうこと!?》
「これが僕の妖術です
貴方は僕の妖術にかかって神酒先生が晴明先生に見えていたんです」
《妖術…!?
君は一体…!》
「やっぱり君は生徒たちそれぞれがなんの妖怪かは記憶がないんだね
だからいちいち相手がなんの妖怪か聞いてたわけだ
小古曽くんはなんの妖怪か名乗らなかったけど角でただの鬼妖怪と判断したんでしょ
彼は天邪鬼、嘘の言葉を使って相手を惑わせる
言葉の鬼妖怪だよ、だから彼は神酒先生に向かって、
“晴明先生逃げてください”と言ったことによって君は天邪鬼の言葉の妖術にかけられたわけだ
術を使うには視界から安倍先生と神酒先生を消さないといけなかったから
それでかくれんぼをしようと言ったわけ」
「ほな、その知識に新たに情報加えたるわ
酒呑童子のフルパワービンタがどんくらい痛いのか」
その瞬間ベチンといい音が響き。魂あきは飛んでいった
「おおお……飛んだなぁ…なんか僕も痛い気がする……」
「よし!今のうちに取り込め!」
「これも口から取り込むのかな…
もごご!!(入らない〜!)」
安倍は魂の頭を口に入れようとするが生身の人間の頭部と同じなので簡単に入らない
「もっと吸ったらどうだ?
あ、入った」
佐野の助言通り吸うとすんなりと中へと入っていった
「どうだ、知識戻ったか?直近5つの元号を答えよ)
「明治大正昭和平成セーラー間違えた、令和」
「令和のイントネーションでセーラー言うのは腹立つがまぁよし
念の為本当に復活したか誰か退魔の力試し打ちしたらどうだ?」
「あぁせやったら…」
「この人使えばいいんじゃないかな?」
恵比寿と神酒が二人で連れてきたのは、青龍だった
「ん?なんか君たち体透けてない?」
「!」
「私もだ……」
「青龍!玄武!!」
「先程の退魔の力で式紙がもう……!」
「か、紙になった…」
「なったというかそれを媒介して四神をこの地に呼び出して留めてたんだよ」
「晴明が使ってるの君も見たろ?」
「あ、」
「ただでさえ1000年使ってボロボロだったものがさっきの退魔の力で完全に壊れちゃったみたいだね」
「それって2人は死…!」
「いや?神様の国高天原に強制送還されただけだよ」
【…まず、いよ】
「!起きたんですか」
【…ッ…どうに、かして…あの二人を…もど、せ…!】
「まずい、このままでは…!」
突然地震のようなものが起きると空に穴があき出した
「!荊棘姉ちゃん?今出産前で実家に帰省しとる言うとったけど…… 」
《あ、もしもし凜太郎!?京都市内で何があったん!?こっちでも騒いでて…》
《バカめ、安倍晴明の結界を解きおったな》
「ゲッお母ちゃん…!」
《既に勘づいた大江の妖怪が人を喰わんと市内に向かっておる》
「!」
「大江の妖怪!!?まずいよ!アソコは理性のない強暴な妖怪たちの巣窟だよ!!」
「そ、そういえば昔僕とマシュマロも食べられそうになったっけ……」
《日暮れまでにはそっちに着くじゃろうな
まぁ貴様が喰われてくれれ ば妾としては万々歳だが…それにその間にも大江以外の市内付近の妖怪はこぞって入ってくるじゃろ》
「そ、そんな……!せ、せめて大江の妖怪だけでもお母様にと食い止めていだけたりは……」
《するわけなかろうがボケが》
ブチッと通話が切れる
「とにかく市民に危害を加える訳にはいかない!
入ってくる妖怪はオレらで何とかしよう
まず尾形兄弟
台風並みの雨風を頼む!」
「「りょ!」」
「お互いこの修学旅行編いいところなかったけど」
「やっぱり僕らセットで強いからね!」
「よし、とりあえず外に出てる人はかなり減ったな」
「外から来る妖怪は生徒に任せて大江の妖怪が来る前に先生たちでこの状況何とかしてください」
「佐野は晴明のそばにいてやんな!」
「あ、うん!」
「春城もじっとしてろよ」
入道に頭を撫でられるとクーンとだけ鳴いた
「晴明!アンタなら何とかしてくれるって信じてるから平和的にな!」
「うん!絶対なんとかする!」
入道は柳田に乗って飛んでいく
「うひゃー!青春だねぇ、何とかするってもあっちゃんも白虎ちゃんもなんなら春城くんもボロボロだしどうしようもなくない?」
「いや本当はもうどうするべきか答えは出てるんだよな晴明」
「今なんて言った……?」
「だから僕が四神と契約して結界を作ります!」
「ッ!誰が貴様に……!」
「白虎ちゃんの感情はともかく、それは難しいよ晴明君
従わせるってことは”お願いします”
“いいですよ”でできることじゃないよ
自身の力を使って相手を屈服させることなんだよ
あの晴明だって三日三晩術を読み続けてやっと呼び出せたんだから
それを君がたった1時間そこらでできるのかい?」
「み、3日…」
「だったらもっと他の何か…」
「いや、できる!大丈夫だ」
「で、でも……」
「もし自信が無いなら今度は俺がお前の分までお前を信じるよ」
「!……うん
ありがとう佐野君…学園長、僕に四神との契約の仕方を教えてください」
「……わかりました、凜太郎君晴明君が赴任した日に私が先生方に言ったこと覚えてますか?晴明君を学園に招いたことが吉と出るか凶と出るか
楽しみですね
ではすぐに式神の媒体を作ります
白い紙ありますか」
「し、白い紙!?」
「あ、あん中に白い紙あれへんやろか…!」
「流石に古紙は……」
「凜太郎君、この子持っててください」
「うぉっちょ!危な!」
「この際裏が白けりゃなんでもいい!」
「え!よりにもよって特売のチラ裏で式神作るの!?」
「ハサミなら筆箱ん中あるッス…」
「よしできた」
「チラ裏にサインペンで書いた式神…」
「本当にやるんだね」
「無理に決まってる…っ」
「できます!僕に従わせてみせます!」
「!」
「さあ始めましょう 」
「あれ!?4枚?」
「1枚は予備です
万が一の時のためにね」
「…」
「いきますよ!式神作った時に教えたとおりにお願いします!」
そう言いながら蘆屋はチラ裏で作った紙を安倍の方へ投げる
そして安倍は紙に退魔の力を込めた
「そのまま四神を従わせるイメージを頭の中に描いてください」
「! 」
「頭に流れてくるものにのまれないでください!それはただのイメージです!」
「!晴明君!セーラー!四神がセーラー着とると想像せえ!」
「はぁ!?」
「良き!」
「その調子で怖いモンが流れてくるなら全部セーラー着せぇ!」
「バカバカしい…!」
その瞬間どこからかパキっと何かが割れる音が聞こえる
「…え、…」
「もし京都に悪い妖怪が押し寄せたら京都中のセーラー服が燃えカスになるかもしれないぞ!」
「断じて許しまじ!ブッ殺案件!」
「白虎ちゃん…」
【ッ……!ここ、決まったら、黒のセーラー、見せてやる…よ…ッ…】
「まじか!!」
「「冬のセーラーに会いたくないのか!!」」
「会いたい!」
「…ッ…晴明、さま…」
「白虎の身体が晴明の式神に入った」
「でもどんどん空のヒビは大きくなってんで…」
「あっちゃん」
「出来ればこの手は避けたかったですがね…晴明君!もう1枚入れますよ!
やっぱり3体だけじゃ結界を張るのに不十分です」
「え、まさか…!」
「頼みますよ元朱雀さん」
「できるかねぇ…」
蘭丸が式神へと入っていく
「できるんですか?」
「知らん」
「堕ちたといえ元は神様です
多少の残り香くらいあるでしょ
あとは晴明君の精神力がどれだけ四神を屈服されることができるかです」
「うわっ!!あわわっ!」
「マズイな…元とはいえ四神が揃ったことで晴明君が押されています…」
「晴明!今まで嬉しかったこととか思い浮かべろ!」
「え!?何突然!」
「そーでもしねぇとお前慌ててゴチャゴチャ考えそうだから!とりあえず嬉しかったこととか思い浮かべてテンション上げろ!」
「嬉しかったこと〜!?うーん!まず秋雨くんが38点取ったことでしょー?
あと体育祭で優勝出来たこと、それにさっきの言葉も嬉しかった!
春城くんが来てくれたこと!
飯綱くんと凜太郎くんと友達になれたこと!
あと!学園長が僕の家に来て僕を百鬼学園に呼んでくれたこと」
その瞬間式神がカッと光った
「あ、い、いまです!
先程教えた呪文を!」
「急急如律令」
その瞬間京都の4箇所から光が立ち、結界のヒビが元に戻った
「ってことは晴明の奴まじで四神と契約したのか…」
「やっ、やったー!」
「何が”やったー”だ!私は貴様を主などとは認めんからな!」
「でもまさかアンタとも契約するなんて…いやするっていうかできたんだな」
「元神様だからギリギリできたってころかな〜」
【…よかっ、…よ……】
「…くん、…?」
【……ッ…】(まだ、起きてねぇと…ちゃんとセーラー見せなきゃ…)
「…くん…!!!」
【…】(目が…あかねぇ…)
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