イレブンとセーニャは、帰り道もずっと一緒に歩きながら、楽しげに話をしていた。空はオレンジ色に染まり、柔らかな風が二人を包み込んでいた。
「イレブンくん、今度はどこに行こうか?」セーニャが楽しそうに言った。
「うーん、そうだなぁ…まだ行きたい場所がたくさんあるけど、セーニャちゃんが行きたいところに合わせるよ」とイレブンは優しく答えた。
セーニャは少し考え込んでから、にっこりと笑って言った。「じゃあ、今度は一緒に遊園地に行きましょう!観覧車に乗って、高いところから景色を見たいな。」
イレブンはその提案に目を輝かせて、「いいね!観覧車から見る景色、きっとすごく綺麗だろうな。僕も行きたい!」と言った。
二人はそのまま遊園地の話をしながら、いつの間にかセーニャの家の前に着いていた。
「ここまで送ってくれてありがとう、イレブンくん。」セーニャは感謝の気持ちを込めて、イレブンに向かって微笑んだ。
「うん、いつでも送るよ。セーニャちゃんが帰るまで心配だからね。」イレブンも照れくさそうに答えた。
セーニャはその言葉に胸がときめき、ちょっと恥ずかしそうに顔を赤らめた。「ありがとう…じゃあ、またね。」
「うん、またね。」イレブンは笑顔で手を振りながら、セーニャが家に入るのを見届けた。その後、イレブンは少し歩き出すと、自分の心の中で誓ったことがあった。
(セーニャちゃん、ずっと守りたい。これからもずっと一緒にいたい。)
その夜、イレブンは家に帰ると、セーニャと過ごした時間が頭の中でぐるぐると回り、なんだか嬉しくて、幸せな気持ちで胸がいっぱいになった。寝る前に、もう一度セーニャと約束したことを思い出し、顔が自然にほころんだ。
翌日、学校でまたいつものように一緒に登校し、クラスで過ごしていると、放課後にセーニャがイレブンに小さなメモを手渡した。
「イレブンくん、これ、読んでください。」セーニャは少し照れながら言った。
イレブンはそのメモを受け取ると、少し驚きながらも「うん、ありがとう」と言って、それを読んだ。
そこには、「イレブンくんへ。いつも一緒にいてくれてありがとう。これからも、もっともっと仲良くしてほしいなって思ってる。私のこと、これからも大切にしてくれる?」と書かれていた。
イレブンはメモを読んだ後、少し驚いた顔をしてセーニャを見た。そして、彼女の目を見つめながら、真剣な表情で答えた。
「セーニャちゃん、もちろんだよ。君は僕にとってすごく大切な存在だし、これからもずっと大事にするよ。」
セーニャはその言葉を聞いた瞬間、嬉しそうに目を輝かせ、思わず笑顔がこぼれた。「ありがとう、イレブンくん。私も、イレブンくんのことを大切に思ってるから。」
その後、二人はしばらくお互いに見つめ合ってから、照れくさく笑い合った。二人の心は確かに通じ合っていて、何気ない日常の中でも、それが一番の宝物だと思うようになった。
放課後、帰り道でも二人は並んで歩きながら話を続けていた。セーニャは少し恥ずかしそうに言った。
「イレブンくん、あの…これからもずっと、手を繋いで歩いてもいいですか?」
イレブンは少し驚いた顔をしながら、でもすぐに優しく笑って答えた。「もちろんだよ。君と手を繋いで歩けるなら、僕はとっても幸せだよ。」
セーニャは嬉しそうににっこりと笑い、二人は手を繋いで帰路についた。その手のひらから伝わる温もりが、二人にとってかけがえのないものになっていった。
次の約束の日が来るまで、二人は何度もお互いに会うことを楽しみにしていた。手を繋いだり、笑い合ったり、時には照れくさい気持ちでお互いに寄り添ったり。そんな日々が続く中で、二人の関係はますます深まっていった。
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