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1.初めてのバレンタイン。河合優奈&一ノ瀬洸人
かわいゆい いちのせひろと
優奈side
1週間後に控えたバレンタイン。
私は友達の亜美と一緒に何を作るか考えていた。
洸人くんと付き合って初めてのバレンタイン。
喜んでもらいたい。
だから下手に作りたくない。
『優奈どうするー?決まんないよー』
亜美も彼氏に作ると言うから2人で悩んでいるがどうしても決まらない。
スマホの画面をスワイプし、色んなサイトを見る。
『結局は…自分で相手に聞け!だってよ。でも聞く勇気なんてないよ。』
『優奈は聞けるでしょー、同じクラスなんだし。私なんて大人だよ?仕事も忙しくてあんま会えてないのに。』
そう。あみの彼氏は10歳も離れた社会人。
なぜふたりが付き合ったか話すと長くなるからここでは言わないでおく。
『えぇ。でも、、勇気ない。』
『今聞かなきゃ後悔するよ!?』
『でも。。』
『ほらほら!行けよー!』
『もうどうすればいいかわからない!!』
そうすると亜美が私の耳元で小さな声でつぶやく
『喜んでもらいたいんでしょ。』
私は顔が赤くなる。
『なら行きなよ。私はLINEででも聞いてみるから。』
『わかった。』
明日学校で聞いてみる。
とは言ってもなんて言えばいいのかな。
私の頭は寝れないほどその事でいっぱいだった。
キーンコーンカーンコーン
昼休みが始まる。みんなはご飯を食べ出すが私は緊張でそれどころじゃない。
『あ、あの!洸人くん。』
『優奈!どうしたの?』
『あのさ、洸人くんって、好きなお菓子なに!?』
言ってしまった。
こんなこと聞いてきてうざいって思われないかな。
私は洸人くんの顔を見れずにいた。
そうすると私の大好きな洸人くんの暖かい手が私の頭の上に来た。
『え。』
『おれ、カップケーキが好きなんだよね。変?かな。』
かわいい。
『全然変なんかじゃない!!ありがとう!』
やっと合わせられた目。嬉しかった。
『かわいい。ほんとに優奈可愛いよ。』
そんなこと言われても。照れるし。
『ひ、洸人くんもかっこいい。じゃあね!』
洸人くんは少し顔を赤くして
『じゃあね。』と手を振ってくれた。
私は家に帰って急いでカップケーキの作り方を探した。
亜美の彼氏はガトーショコラだったらしく2人で試作を作ってみた。
『さいっこー!!』
2人で声をあげた。
『美味しすぎるー!!』
『優奈これは成功だよ!』
『やったね!!』
そして2/13は2人で渡すものを作りラッピングまで終わらせた。
次の日の放課後。私は洸人くんを呼び出した。
『ごめん待たせた?』
『ううん!全然待ってないから大丈夫!』
『どっかお店行く?』
『うん!行こう。』
そして2人で近くの小さなカフェに入った。
そこで沢山話して、写真撮って楽しかった。
帰り川沿いを歩いて、決心をした。今だ。
『あの、洸人くん。』
『ん?どうした?』
『これ!初めて作ったから美味しいか分からないけど。』
『バレンタイン??』
『う、うん。そう、』
『なにそれ、反則すぎるだろ。』
『え?』
ダメだったかな。
『嬉しすぎる。大事に食べる。』
よかった。
『ありがとう!よかった。』
『あー、抱きしめたい。』
『え、、、い、いいよ、、』
そうすると勢いよく洸人が私に抱きつく。
大好きな人の胸の中はこんなにも暖かいんだ。
幸せをかみ締めていた。
洸人side
いつものようにお弁当を食べようと屋上に向かう最中
『あ、あの!洸人くん。』
愛しの優奈の声が。
平常心平常心!
『優奈!どうしたの?』
『あのさ、洸人くんって、好きなお菓子なに!?』
待って可愛すぎる。理性が飛んでく。
落ち着け。おれ。
咄嗟に優奈の頭を撫でていた。
『え。』
この際だから、言っちゃえ!
『おれ、カップケーキが好きなんだよね。変?かな。』
女の子みたいな食べ物好きなの嫌じゃないかな?
『全然変なんかじゃない!!ありがとう!』
否定しないでくれたのが嬉しかった。
やっとあった目。俺は嬉しくて
『かわいい。ほんとに優奈可愛いよ。』
言ってしまった。
『ひ、洸人くんもかっこいい。じゃあね!』
いや、理性がもたない。
かわいすぎる。
『じゃあね。』
こうして手を振り俺は俺を落ち着かせた。
あれってバレンタインの話だよな。作ってくれるのか?期待していいのか?
1週間後なのにもう心臓がバクバクしている。
バレンタイン当日
放課後に優奈とデートができる。
なのに部活のミーティングが長引いて最悪だ。
急いで優奈の所に向かう。
『ごめん待たせた?』
『ううん!全然待ってないから大丈夫!』
『どっかお店行く?』
『うん!行こう。』
かわいい。たくさん話して幸せそうな彼女を見れて俺はなんて幸せものなんだ。
そして帰り。
『あの、洸人くん。』
緊張してるのが伝わってこっちまで緊張してくる。
『ん?どうした?』
『これ!初めて作ったから美味しいか分からないけど。』
『バレンタイン??』
中を見ると俺が食べたいって言ってたカップケーキ。
『う、うん。そう、』
ほんとに理性が飛ぶよ。
『なにそれ、反則すぎるだろ。』
『え?』
キョトンとしている彼女も可愛い。
『嬉しすぎる。大事に食べる。』
『ありがとう!よかった。』
『あー、抱きしめたい。』
言ってしまった。
引いてないかな?
『え、、、い、いいよ、、』
想像もしない回答に俺は勢いよく優奈に抱きついた。
もう一生離さない。
大好きだ。