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 必要材料が少ないのでさくっと材料を集めた。海から少し離れた森との境、ちょうど小屋を建てられるスペースがあった。

 そこへスキルを発動。

 ぴかっと光ると三秒程度で立派な小屋が建った。こんなアッサリ出来ちゃうなんて思わなかった。すげぇ力だ。


「マジかよ……! 小屋の中はどうなってるんだろう」


 外見は完璧だが、肝心な中身はどうだろうか。ハリボテじゃなかろうな……なんて不安が過ぎる。俺はそのまま木製の扉の前に立つ。


 さて、どうなっている?

 扉を開けると――


 おぉ、中も完璧。

 さすがに小屋だけあって狭いが、二人は余裕で寝られるスペースがあった。僅かに荷物を置く場所もあるし、食糧を備蓄するにいいかもな。良かった。とりあえず安眠は出来そうだ。

 なんとか住む場所は確保できたな。


 ◆


 完成後、玄関の外で待っているとスコルが食料らしきものを抱えて帰ってきた。


「ラスティさん、こ、これって!」

「わははは、どうだ! 驚いただろう!」

「……こんな立派な小屋をどうやって建てたんです? 凄いです……」

「これが俺のスキルだ」

「ほ、本当だったんですね。わたし、ラスティさんを見直しました!」

「それほどでも――あるけどな! とりあえず中へ入れよ」


 中へ招待すると、スコルはまたも驚いていた。


「わぁ! ちゃんと木の家じゃないですか!」

「天井も高いし、窮屈じゃないだろ」

「ええ、思った以上の小屋です。木製のベッドもあるし、食糧保管庫も作ってあるんですね」

「最低限の生活は出来るようになった。当面はこの小屋で頑張るか」

「そうですね、こんな素敵な小屋に住めるだけでもありがたいですよ」


 外は野生のモンスターも生息しているだろうし、虫も多い。野宿なんてリスクが高すぎるからな。絶対、襲われるし謎の病気も発症しそうだ。


「それで、スコルは食糧を入手できたっぽいか?」

「はいっ、木の実です。これ、エルフの国『ボロディン』でジャムにされているラズベリーなので、そのまま食べても甘々で美味しいんです」

「おぉ、そりゃいいな」


 いくつか貰い、俺は久しぶりに食べ物を口に含んだ。う~ん! 甘酸っぱくて美味い。うめぇ……涙が出るぅ。

 良かった、スコルがいて。

 彼女がいなかったら俺は満足に食糧も確保できなかった。スコルに任せれば食には困らなさそうだな。けど、頼ってばかりもあれなんで、自給自足もしないとな。

 となると農地か。

 う~ん、結局まずは『水』が必要かな。ともかく、今日の成果は『沼』と『小屋』と『果実』。なかなかではなかろうか。


 よし、今日はもう体力を温存して明日に備えよう。

無人島Lv.9999 無人島開発スキルで最強の島国を作り上げてスローライフ

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