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メリーさんの執事【R.s.༗】

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メリーさんの執事【R.s.༗】

91 - 《極夜ノ暁金 編》第91 - 棘薔薇

2025年05月24日

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💻c=(゚ロ゚;「パソコンわかんねえ!課題おわりやがれーーー」(作者は現在脳死中の為クソ投稿頻度が下がってます。)

記録物語-R.s.༗《レェズ》メリーさんの執事《極夜ノ暁金 編》の続きでございます…では、続きをご覧下さい。作者より



――場面は変わり――

……1人別に飛ばされていた…

瀧奈「ここは……別に怪我もない意識もあるし…何だったんだ……」…


……今いる瀧奈の場所は小さな町並みが並ぶ…箱庭だった…

空はいかにも作り物もの様な見た目で、建物自体は本物とそっくりだが…中身はほぼハリボテに等しい作りだった…

植物が建物中に巡られて、

人影は見当たらないものの、

放置された形跡は無く綺麗だった。


瀧奈「一部だけちゃんとしている所が見かけるけど…何かここに仕掛けがあるわけでもないし……一体何の為にここに飛ばされたんだろうか?…」


……ふと、フローラルな香りがただよう…その匂いに気づき周りを見渡すと、建物の隙間から人影が見える…

瀧奈「…?……待ってくれ」

その方向へと走り寄るとその人影が消えていた…ふと〈シャリン〉っと金属音が鳴り響く、瀧奈はその音に気付き向かい走る……

瀧奈「どこだ……」ハリボテの街を走り抜け行き着いた場所は、まるで夢に見る中世の城と広がる花々と薔薇畑だ。

〈シャリン〉とまた音が鳴る…

?女性の声「エバ…いえ、リリスの神託を持つ者が偶然にもここに居るなんて、驚きです事……」

瀧奈「!…誰だ!」背後に振り向き確認すると、赤髪で黒いドレスを着た女性が居た…その人の手には錫杖が握られており、よく見ると見覚えのある宝石が埋め込まれている。

?女性の声「その反応、知ってるのね……だとすると…見た目からして瀧奈って呼ばれてる人間の方ね」

瀧奈「まさか……」警戒をし鹿門文集に手をかける…


画像

ヴィリス「ヴィリス・クイーン…私[ワタクシ]の名前よ、ヴィリスって呼んじゃって……薔薇は好きかしら?」そう言い1本の薔薇を無から生まれさせ瀧奈に向けて渡す…


瀧奈「……嫌いでは無いが…」そう言い受け取る…

ヴィリス「そう!なら…良かった」笑みを浮かべ喜ぶ。

……瀧奈は相手の意外な行動に少し困惑するも警戒を解く…

瀧奈「……確か、女帝の枠の…」

ヴィリス「そう、よくわかってるね」

ヴィリス「改めて、異端聖教団(マーヴェリックコー)の女帝の使徒で、薔薇十字……いえ…元ね……」

瀧奈「薔薇十字?……」

ヴィリス「……Golden Dawn、黄金の暁教団の1人…言っちゃえば…」…


フリート『気をつけて、その人はウッドマン本人と一緒に居た人なの』瀧奈に語りかけ警告する。

瀧奈「!……」


ヴィリス「貴方達と敵対してる最中の相手でもあるわ……」


……相手から直接そう告げられる…

少しの沈黙から瞬時に切り替える…


瀧奈「鹿門文集!来い蜥鼗[シャクドウ]!」…距離を取り蜥鼗を呼び出す、蜥鼗の太鼓の音が響きヴィリスの足元から木々が生えて絡みつく…

ヴィリス「あら…同じね……貴方も植物は好きかしら?」手に持っていた錫杖を絡まった木々に触れると避けるように木々が解けてのけぞる…

瀧奈「マジか……フリート…能力とか何かヒント無いのか?」

フリート『ごめんなさい…わからない……でも、エニグマの力を制御させる事は、いつでも使える様にするから頑張って』

瀧奈「それは有難い…が…」…

……一旦離れようとすると、ドンっと背後に何かにぶつかる……

気づかない内に花の頭を持つ獣達が潜んで居た…1匹…3頭…6羽…異様に……

ヴィリス「祝福の薔薇達[アヴァローズ]、この子達みんな私の子よ…」…


……一瞬だった、一体何処から湧いて来たのか知らぬ内に動物の形をした植物に瀧奈は周囲を囲まれていた。……


ヴィリス「別に力尽くで争ってもいいけど、先に言わせてもらうわ……大人しく言うこと聞いて着いてくれば、可能な限り助かる事を保証するわよ…」…


瀧奈「……それはできない…」

ヴィリス「貴方の中に居るエバ…リリスを返して貰うだけよ……」

瀧奈「尚更ら渡したくない!…嗎鬥門[バトウミウチ]…来い駁鮙[バクドウ]!燃やし尽くせ」

……瀧奈は駁鮙を呼び出し、その身にまとう炎はより燃え盛りヴィリスが扱うアヴァローズを炎で燃やす……


瀧奈「植物相手なら燃やして……」…

〈シャリン…〉錫杖の音が鳴る…

ヴィリス「その選択が…本当に正しいって事は無いわ」…

火に包まれたアヴァローズが瀧奈目掛けて突進して行く…

瀧奈「危な…」攻撃を避ける…

そのまま突っ込んで来た牛型の植物は燃え尽きて崩れる…少し視線を逸らしている内に気づくと鳥型の植物は燃え尽きるまで周りを徘徊し視界が炎の渦で瀧奈の視界は見え難くなっていた…

瀧奈「蝕鸊[ショクヘキ]!刄獻[ジンギ]!」瞬時に嗎鬥門[バトウミウチ]から蝕鸊と刄獻を呼び出し、迫り来る燃えたアヴァローズを対象する…が……

瀧奈「数が多すぎる……」

…ふと足元にリスの様な植物が近寄り、

ヴィリス「スピナー(棘)」

その一言でリスだった形から薔薇の様に棘が生え瀧奈の左足に刺さる…

瀧奈「イッ……いつの間に」

次々と迫るアヴァローズ(小動物達)から同じ様に棘が飛び出る…

瀧奈「ぐっ……刄獻!棘を斬ってくれ…」命令を受けた刄獻は瀧奈に刺さった棘を斬り離す…

瀧奈「頼むヴェネ…治してくれ」鹿門文集からヴェネを呼び出し刺さった棘を引き抜き治してもらう。…

ヴェネ「グゥ!」そのまま消え戻る…


〈シャリン…シャリン…〉地面に2回の錫杖の先で叩き注目させ…

ヴィリス「…もう、手数は終わったかしら?……」…一呼吸し、

ヴィリス「聞きなさい!貴方を生け取りにできれば四肢がもげ出たって構わないって命令が来たわ……ここからはロウレス(無法)よ…遠慮はいらないわ」

〈ガタッ〉と地面から何か音がすると

瀧奈「まじか!蝕鸊!」蜥鼗、駁鮙、刄獻は消えて戻り…瀧奈は蝕鸊に捕まり空に逃げる…

地面からは大量に生えてくる植物のツルが瀧奈に向かい伸びて行く……

ヴィリス「放ちなさい!サン・フローラァ!(豊穣の光!)」

地面からは大量に生えてた植物のツルが束になると、大きな蕾[ツボミ]が完成ししなやかに開花すると、瀧奈に向かい強力なエネルギー砲が放たれた。


瀧奈「ヤバい…」

〈ッーー…ゴゴゴゴゴゴ〉…

……一線の光が瀧奈に命中し強い衝撃が周囲に響きわたり周囲に光が漏れる。……


ヴィリス「コレくらいで終わってしまう者ならココに居るわけないわよね」

……ふわっと眩しい光が消え晴れると、エニグマ化した瀧奈と盾となら負傷した觳蟆[コクバ]と岠腕魏[ゴウキ]がうつる……

瀧奈「岠腕魏、觳蟆すまない…」

觳蟆〈ゲゴゴ〉そのまま消える。

そして、瀧奈は岠腕魏に触れ…

瀧奈「地獄の黒門番人よ、真の姿となりて従い…遵守せよ!岠腕魏!」大きく叫び呼ぶと岠腕魏は地獄の鬼の様な姿に変わる。


瀧奈「目に目を!数の押し付け合いだ!やれ〜岠腕魏!」

岠腕魏から多数の分裂体が現れアヴァローズに突撃する…

瀧奈「陸式、憑依武装」瀧奈は蝕鸊を憑依して武装した。

…憑依し得た赤黒い翼は瞬時に空中を移動し鷹のような鉤爪はヴィリスが作り出した大きな花を斬り裂いた。……

その動きはまさに天狗の様な翼捌きだ。

瀧奈「とどけ!」そのままヴァリスの方へと突き進み……

〈ザグッ〉っと鉤爪でとらえる…

瀧奈「何だこの違和感…」

ウィリス「中々の速さね…それに正確」

……突然、ウィリスの姿は木そのものになり崩れ落ちる…まるでウッドマンの人形と同じ仕組みの様に……

ヴィリス「アルボル(木)……私の分身であって本物では無い… 」…

瀧奈「ッ!マジか…」

ヴィリス「この一瞬が散り際よ…ローズカタストロフ(破滅の薔薇)」

……瀧奈の触れた木人形から薔薇が瞬時に咲き乱れウィルスや菌の様に広がり侵食し始める…たちまち瀧奈の腕から薔薇が咲き乱れると同時に腕が枯れ花の様になっていく様子が目の前で起こる…

瀧奈「腕の感覚が……」

……近くに居た岠腕魏が薔薇に侵食された瀧奈の腕を切り落としヴィリスに向けて投げるが、避けられる…

瀧奈「グッアアア……」…切り落とされた片腕はエニグマの溢れる力によって直ぐに再生し始める…

ヴィリス「薔薇の咲き具合からすると、予想以上に相当なエネルギーを持ってるわね」好奇心の眼差しで瀧奈を見始める…

ヴィリス「並大抵以上の者が無闇に触れたら許容範囲外で破裂して終わりね」そう言い瀧奈の腕から咲いた一輪の薔薇に触れると、今にも溢れそうなコップの水が少しの振動で溢れる様な感じに薔薇は瞬時に黒く燃えてヴィリスの手に火傷を負わす…

ヴィリス「宝の持ち腐れね……」『コレほどの力なら…あの一国も…』…

……ヴィリスは、瀧奈の腕から咲いた薔薇を操作し周囲の植物達が急激に成長し始め広がり空間が構築されてゆく。…

ヴィリス「ローズフロールサンクチュアリ(薔薇の花聖域)」…

……周りには薔薇の様なツボミが現れ、咲き開くとそこから先ほどと同じ植物動物(アヴァローズ)が生まれ出てくる。…

瀧奈「また出てきやがった…これじゃあキリがないな……」…

…少しよそ見していると犬型の植物が気づかれない様に近づいていた……

犬型のアヴァローズが飛びかかった瞬間に、大きな翼が瀧奈を守る…

緑翠鳳鷹「童よ、助力が必要か?」大きく翼を広げ羽ばたいてくる

瀧奈「緑翠鳳鷹!」

緑翠鳳鷹「帝神鹿をこき使え」

瀧奈「わかった……」鹿門文集を取り出し


瀧奈「鹿門文集!この地に理りを揺るがし顕現しする!帝神鹿[ミカドシンロク](イリュライグ)!」…

…鹿門文集から溢れ出る存在感が周囲の空気を重くする…


空中に突然現れた一つ目玉から巨大な鹿の肉体が生成され… 帝神鹿 が現れる。




続く→



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