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泣けない僕と笑っている君。

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泣けない僕と笑っている君。

1 - 第1話 プロローグ

♥

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2021年12月30日

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ゆきむら。視点


僕は泣くことができなかった。

おばあちゃんが死んだ時も、みんなが泣いていても。

そんな僕は嫌われていた。

親にも。

友達にも。

嫌だった、こんな自分が。

どうして泣けないんだろう。





「どうしてなかないのッ!!!!」

怒鳴られた、これで何回目だろう。





「なんでふつうのかおをしてるの?」

「なかないの?」

友達にも言われる。

そんなこと言われたって。

僕が聞きたい、どうしてこうなってしまったのか。




学校の先生にも言われた。


「そういう顔をしないで。」

嫌な顔をしたつもりはなかった。

ただ、周りのみんなが泣いていた。



悲しくない訳じゃなかった。

悲しいって言っても、信じてもらえなかった。

感情を上手く外に出せなかった。

嬉しい時は無理矢理自分の口角を上げていた。

辛かった。

死にたいって思う時もあった。

泣くことより笑うことの方が簡単だった。

泣き方を僕は知らない。

でもみんなの涙は勝手に出てくる。

僕の涙は出てこない。

これから変われる、なんてそんなことは思わなかった。

今までも、これからも。

本当は辛い、助けてほしい。

そんなことは誰にも言えずに、僕は生きていた。


明日から夏休み、小学校生活最後の。

僕はなんとも思わなかった。

どうせ家で一人だから。

僕を嫌っている親は休みの日などは必ずどこかに行く。

僕をおいて。

去年と同じように、一人で暇をして過ごすつまらない休みだと思っていた。

そんな僕の前に君が現れるまでは。

泣けない僕と笑っている君。

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コメント

3

ユーザー

神じゃ

ユーザー

えちょッサブから失礼(お前それいい加減やめろ)神っぽいなそれ.

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