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#ミステリー
鬼霧宗作
202
さなめ
538
江藤ルミエール
415
黒服の男は、そんな彼らを冷たい目で見下ろしながら、再び口を開いた。
「騒がずに、しっかり聞いてください」
その口調は、まるで教師のように穏やかだった。騒がずに、という言葉がかなり重く教室はもっと静まり返った。
「あなたたちは、小学校、中学校、高校、そして大学……順調に進みそして就職も決まって、春にはめでたく社会人ですからね」
誰もが息を呑む。だが……。
「まぁ……一人はまだ決まってないけど」
源喜が言う。すると静まった中でもクスクスと小さな笑い声が聞こえる。
ハルキは歯を食いしばる。
そう、ハルキ……彼だけは、まだ内定をもらえていなかったのだ。
「お静かに」
男が少しだけ声を強めた瞬間、兵士たちが一斉に銃口をさらに近づけた。
「……っ!」
全員が息を呑む。笑っていたものたちは口を閉じる。
教室には、恐怖に震える空気だけが残った。
そして……。
「静かになったところで話を戻しましょう。このゲームのルールは簡単です」
男は、まるで淡々と授業を進める教師のように言った。
「12時間以内に、一人になればいい」
一人? と皆それぞれ口から溢れ出る。
「それだけです」
静寂が、教室を包んだ。そして、最後に……。
「一人は、助かります」
その言葉と同時に、教室の温度が一気に下がるのを、誰もが感じた。
これは、現実なのか? いや、現実だ。
ここにいる中で生き残れるのは、たった一人。
生死をかけたゲームだと気づいたのだ。
コメント
1件
もう読んだよ……!!😭💔 第5話、一気に空気が凍ったよね… 黒服の男の「教師みたいな穏やかさ」が逆に怖すぎて、兵士の銃が近づく描写で心臓バクバクしたよ…。「一人になればいい」「一人は助かります」って、そのシンプルさが余計に残酷で泣ける、、 ハルキだけ内定なくて、クラスで笑われてるのも切ない…彼がどうなるのか心配で仕方ないよ…!次話が待ちきれない…!!🌸