テラーノベル
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結構前に短編集の、バレンタイン短編集にて投稿したものを持ってきました。
イギリス×フランス
リビングのソファーに腰掛ける2人の間のには何とも言えない空気が漂っていた。
先ほどまで喧嘩の応酬が耐えなかったのに、今度は沈黙である。
2月の冷たい風が窓から入り込んみ、フランスの頬を撫でた。
小さく身震いしたフランスを横目に、イギリスは淹れたての紅茶を飲む。
「寒いならそうと言いなさいよ」
普段なら、文句の一つや二つ、余裕で飛んでくる。
だが、フランスは冷えた指先で自身の腕を撫でていた。
いつもなら、「お洒落は我慢なんだよ」なんて軽口を叩く男のはずが、イギリスには少し脆く見えた。
イギリスは小さくため息をつきながら、無造作に、だけど優しく、背もたれに掛けられていたブランケットをフランスに被せた。
普段なら「お節介だよ」なんて言葉が飛び出る唇からは、「merci」と感謝の言葉が小さく、消え入りそうなほどに小さく飛び出した。
掠れた声にイギリスは紅茶を飲む手を止め、フランスの肩を抱き、強引に引き寄せた。
「…っ!」
普段ならなかなか無いイギリスの強引さにフランスは驚き、小さく空気の音を漏らす。
「ちょっ、何……ッ?」
やがて、イギリスの膝の上に乗せられたフランスは抗議の声を零す。
「貴方に拒否権があるとでも?」
そう言ったイギリスは、フランスの肩を抱く力を強めた。
「バカ」
そう小さく毒づきながらも、フランスはイギリスの胸に顔を埋めた。
#オリキャラ
ツナツナビール🍺
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ゆきりん
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歌音 麗華❣@物語大会開催中!
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コメント
1件
読ませていただきました🌷 喧嘩の後の沈黙、冷たい風、そしてブランケットをかけられる仕草——ひとつひとつの空気感が映像のように浮かびました。とくに「merci」と掠れた声で零すフランスと、それを聞いて強引に引き寄せるイギリスの温度差がたまらなく好きです。「拒否権があるとでも?」の台詞に、普段は言わないことを言うときの彼の心情がぎゅっと詰まっていて、胸がきゅっとなりました。短い中に二人の関係性が豊かに感じられる、素敵なエピソードでした。日奈さん、ありがとうございます🌸