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次の日、イレブンは学校が終わると、いつものようにセーニャと一緒に帰る準備を始めた。だんだんと二人の間に流れる時間が、何だか少し特別になってきていることを感じながら。

「イレブンくん、今日はちょっと…お願いがあります。」セーニャが小さな声で言うと、イレブンは驚いて立ち止まった。

「お願い?なんだろう?」イレブンは少し不安になりながらも、セーニャを見つめる。

セーニャは少し恥ずかしそうに目を伏せながら言った。「実は…手紙を書いてきたんです。イレブンくんに渡したいって思って…」

手紙?イレブンは驚きながらも、セーニャから差し出された小さな封筒を受け取る。その封筒は、セーニャらしく、ふんわりとした色合いの可愛らしいもので、少しだけ心が温かくなるような気がした。

「これ、セーニャちゃんが書いたんだ?」イレブンは驚きながらも、封を切ることなく、セーニャの目を見た。

「はい…ちょっとドキドキしますけど。」セーニャは顔を赤らめながら、恥ずかしそうに微笑んだ。「でも、イレブンくんに読んでもらいたくて。」

イレブンはその言葉を聞いて、少し胸がドキドキしてきた。「じゃあ、今すぐ読んでみてもいいかな?」

セーニャはちょっと照れながらも頷いた。「もちろんです。」

封筒を開けて、中身を取り出すと、そこにはセーニャの優しい文字が綴られていた。


「イレブンくんへ」

イレブンくん、こんにちは。今日は少し特別な手紙を書いてみました。

私は、イレブンくんと一緒にいると、いつも心が温かくなります。楽しくて、優しくて、嬉しい気持ちがあふれてきて、もっと一緒にいたいと思うんです。

いつも一緒に遊んでくれて、ありがとう。イレブンくんといる時間が、私にとってとても大切なものだと感じています。

これからも、ずっと友達でいてくれると嬉しいです。

セーニャより


手紙を読み終わったイレブンは、何だか胸がいっぱいになってしまった。セーニャの言葉には、心からの温かさが込められていて、その優しさに思わず目を閉じた。

「セーニャちゃん…ありがとう。」イレブンは、手紙をそっと胸に抱きしめながら、セーニャに向かって穏やかな笑顔を浮かべた。

「どういたしまして。」セーニャは少し照れながらも、イレブンに微笑み返した。

その瞬間、二人の間に静かな空気が流れる。手紙を通じて、お互いの心が少しずつ近づいていくのを感じながら、二人はゆっくりと歩き出した。

イレブンは心の中で、セーニャともっとたくさんの時間を共有して、これからもお互いに優しい気持ちを伝え合っていこうと決心した。

次回は、二人が初めて一緒に過ごす「特別な日」のお話。お楽しみに!

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