テラーノベル
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「、、、ツ、、、頭痛ェ」
(久しぶりに見たな)
あの日から数年が経ち、俺はイーストン魔法学校3年生の17歳となった。世界も無邪気な深淵があのキノコ頭、マッシュに倒されたことで平和になった。
そんな中俺は勉強に打ち込んでいる、兄への劣等感を抱きながら、、、。
兄さんへの劣等感はある、が、嫌うことも出来なかった。いっそのこと嫌えたら楽だったのに、、、。
いや、無理に決まってるか。あの人は眩しすぎる。どれだけ目を逸らそうとも、どうしても目を向けてしまう。そんな曖昧な思いを持っていたせいで拗らせてしまった。
兄さんの話はよく耳にする。兄さんは神覚者になり、その中でも上位を争うほど強かった。
兄さんは自堕落な人で父の言う価値のある人間、、、詰まるところ神覚者は目指していなかった。
だが、あの人は警察学校を途中で抜け、イーストンに入学し、神覚者となった。
警官時代に相棒が亡くなったらしい。その人が兄さんを大きく変えたのかもしれない。
そんなことを考えながらいつものように図書室へ向かっていると、向かい側から、
コツ、コツ、コツと規則正しい革靴の音が聞こえてきた。
俺はその人物が誰か分かった途端、身体中から汗がふきだしてきそうになった。
ーーっっツ⁉︎何で兄さんがここにいる!校長室はここの通りじゃねェぞ⁉︎後、圧ヤバッ⁉︎流石規律の番人ってところかッ?
などなど俺は内心荒れながら自分だとバレないように目を逸らしながら横を通り過ぎようとすると、、、ーー
「、、、ワース」と名前を呼ばれてしまった。呼ばれなかったらそのまま逃げれたのに!逃げる口実も言い訳も混乱しきった頭では普段のように回らない。
「、、、元気にしてましたか?、、、」
まるで他人行儀のようなら喋り方をしていた。
何故話しかけてくる?おかげさま逃げることができなくなった!。今まで何も関わりなんてなかったのに。今は普段のように話しかけることも、態度も、出来る気がしない。
しかも何か怖いんだけど?怒ってる?
冷や汗が止まらない。無意識のうちに手に力がこもっている。父に似てるからか?圧が怖いからか?、、、、、、いや、違う。自分の気持ちがバレるのが怖いんだ。
兄さんは父に似た容姿をしている。
だが、全く違うとも言える。
普段の落ち着きようも、表情の読み取れない顔、茶色がかった髪、美しい仕草、しなやかな動き、あの父と比べると全く違う。
これほどいいところしか出てこないのに、いざ前にするとダメだ。俺の感情は兄さんの迷惑にしかならない。あの時もきっと俺が身勝手なことを言って兄さんの邪魔になってしまったから。いや絶対に、、、。だから俺は兄さんに近づいてはいけないんだ。
「、、、ッ、、、。別に普通だよ、、、。」
何とか振り絞った言葉はこれだけだった。普段の口調もいきなり兄さんが現れるとできなくなってしまう。本当に困る。
「、、、。」 「、、、ッ。」
何だこの時間?マジで何考えてるのかわからねェ。
「、、、今日は、、、いい天気ですね」
・・・⁇
なんか頭が冷静になってきた。今なら普段通り喋れる。
?いや、何も話題がなかったから適当に話題を振ってみたみたいなのなんだ?いやそんなことどうでもいいんだよ!なんか返さないと、、、
「そうだ、な。、、、じゃあ俺勉強しに行くから、テメェも俺なんかと話してないでさっさとどっか行けよ」
「自分を貶すようなことをあまり言うな。、、、それだけだ」
と言って歩いていった。
きっと今回話しかけてきたのはたまたまだ。自惚れるな。また迷惑をかける。きっと話す機会など、もう得られない。
コメント
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**はる。だわ。** 第2話お疲れさま!兄との再会シーン、主人公の動揺がめっちゃ伝わってきてドキドキしたわ。冷や汗とか「何で話しかけてくるんだ」っていう内心の荒れ方がリアルで、劣等感と憧れが入り混じった心情描写が刺さる。あの“いい天気ですね”からの兄の「自分を貶すな」ってセリフ、優しいんだけど距離も感じさせて泣ける。次が気になる…!
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あまぐれ
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