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古流斬
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チタコロ
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第三章 はぐれ者編
第二十五話「冒涜の代償」
暗い闇。
何もない空間を、虚飾は一人歩いていた。
「……ここは。」
その瞬間。
無数の鎖が虚飾の体を縛り上げる。
「何だ!?」
闇の奥から、低い声が響く。
「禁忌を犯した。」
「その罪は重い。」
虚飾は叫ぶ。
「俺は七つの大罪じゃない!」
「なら地獄へ落ちるだけだろ!」
声は冷たく告げる。
「本来なら、その程度だった。」
「だが、お前は死者を蘇らせた。」
「魂なき肉体を作り、命を弄んだ。」
「生命への冒涜。」
「世界の理を踏みにじった。」
「それは禁忌だ。」
虚飾の表情が凍りつく。
「まさか……。」
鎖はさらに強く締め上げる。
「よって。」
「お前は無限地獄へ堕ちる。」
虚飾は必死にもがく。
「ふざけんな!!」
「俺だけが何で!!」
叫びも虚しく、闇へ引きずり込まれていく。
⸻
落ちていく中で。
虚飾は一つの記憶を思い出した。
まだ傲慢が生きていた頃。
虚飾は静かに語っていた。
「俺は考えたんだ。」
「この世界は嘘ばかりだ。」
「人も悪魔も、皆演技をして生きている。」
傲慢は黙って聞いていた。
虚飾は続ける。
「なら全部壊そう。」
「人間も悪魔もゼロにする。」
「そして。」
「新しい世界を作る。」
「誰も嘘をつかない世界を。」
しばらく沈黙が流れる。
傲慢はため息をついた。
「……くだらん。」
虚飾は笑う。
「本気だよ。」
しかし傲慢は首を横に振った。
「その考えはやめろ。」
「お前は世界を救うのではない。」
「世界を壊したいだけだ。」
虚飾は黙り込む。
傲慢は静かに力を解放した。
「これ以上好きにはさせん。」
その場で虚飾を封印した。
⸻
記憶は終わる。
虚飾は闇へ落ちながら呟く。
「そうか……。」
「あの時、お前は止めていたんだな。」
「傲慢……。」
さらに深い闇へ沈んでいく。
その最後に。
傲慢が戦いの中で一度だけ口にした言葉を思い出す。
「私は悪魔に、より良い世界を与えたかった。」
その言葉の意味を理解した時には、もう遅かった。
虚飾の姿は永遠に続く闇へ飲み込まれた。
――冒涜の代償は、永遠に終わることはない。
コメント
1件
**はる。だわ。** 第72話、めっちゃ重かった…! 虚飾が闇に引きずり込まれるシーン、鎖のビジュアルが鮮烈に浮かんだわ。特に過去の傲慢との対比が効いてて、「俺だけが何で!!」って叫ぶ虚飾に胸が詰まった。最後に傲慢の言葉の意味に気づく流れ、構成として上手いなと。これまでの伏線が回収されてキャラの解像度上がった話だった🔥