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「はい!そこもう1回お願い!」
撮影の空気はいつも通り。
でも俺の心の中は全然いつも通りではなかった。
この前のやつやり返してぇ…。
隣をチラッと見る。
隣に立っているのは勇 斗。
あの”皆の前でキス事件”以来完全に調子に乗っている。
さりげなく距離を詰めてきたり、何食わぬ顔で触れてきたり。
絶対余裕あると思ってるよな…。
少しくやしい。
佐野💟「仁 人、次そこ入るよ。」
声をかけられてはっとする。
吉田🧡「うん、わかってる。」
でも頭の中には『勇 斗をびっくりさせたい』という思いでいっぱいいっぱいだった。
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休憩時間。
いつものように勇 斗は俺の隣に座る。
佐野💟「うい〜、仁人お疲れ!」
吉田🧡「ん〜。」
軽く返すと肩が触れるくらいに距離を詰めてきた。
いつも通りだな…。
その余裕さがちょっとだけムカつく。
佐野💟「ね、仁 人。」
吉田🧡「なに?」
佐野💟「今日終わったらどっか飯食いに行く?」
吉田🧡「あぁ、考えとくわ。」
そっけなく返すと
佐野💟「なにそれ。」
笑われる。
その顔を見て、今だ。
と思いふっと立ち上がる。
佐野💟「あ?どこ行くん?」
勇 斗が俺を見上げる。
そのまま一歩近づいて
吉田🧡「…勇 斗、ちょっと黙ってて。」
小さく言って顔を近づける。
佐野💟「…え?」
そのまま軽く唇を重ねた。
佐野💟「……………………え?」
離れたあとの静寂は短かったはずなのに、俺には長く感じた。
次の瞬間、
塩崎💙&曽野♥️&山中🤍「えぇぇぇ!?!?」
まぁ、予想通りの反応。
塩崎💙「マジで!?よっすぃ〜から行った!?」
山中🤍「まさか仁ちゃんから行くとは…流石に予想外なんだけどw」
吉田🧡「はい、やり返し。」
そんな中俺は顔を赤くしながらなんとか平然を装う。
佐野💟「え、ちょ、待っ、え、は?」
以外にも一番混乱しているのは勇 斗だった。
佐野💟「今の、なに?」
吉田🧡「仕返しのキス。」
佐野💟「いやそれは分かる!」
立場がまるっきり逆転している。
佐野💟「え、ちょっと待って。」
勇 斗は顔を抑えてその場にしゃがみ込む。
佐野💟「え…?仁 人から?あの仁 人だぞ?…は?」
駄目だ。完璧に処理落ちしてる。
曽野♥️「うーわ。勇ちゃんが壊れた。まあ壊れるのも無理ないわなw」
吉田🧡「…もういいでしょ?」
俺はそっぽを向く。
自分からしておいてなんだが、俺も限界に近い。
でもその瞬間、腕を掴まれる。
佐野💟「ちょっと待って。」
振り向くとまだ混乱していそうな顔の勇 斗。
吉田🧡「んん…なに?」
佐野💟「もーいっかいして?」
吉田🧡「は?」
コイツは馬鹿なのか。やり返しでしたキスのおかわりを求めるとは…。
吉田🧡「無理に決まってんだろ!」
佐野💟「え?なんで?」
吉田🧡「いや、なんでもう1回しなきゃいけねぇんだよ!」
さっきの処理落ち勇 斗はどこへやら。
すっかりいつもの勇 斗になっている。
勇 斗はじっと見つめてくる。
佐野💟「だってさ、嬉しかったから。」
そのひと言に胸がきゅっとする。
佐野💟「だから、もう1回。」
吉田🧡「やだ。」
吉田🧡「けど、あとでなら…いい。」
小さくつけ足す。
佐野💟「ふーん、じゃあこの後飯いこーな♡」
吉田🧡「考えとくって……」
まあ、今この場でキスするよりは…
_________続く♡
コメント
2件
天才すぎます