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???「あぁ〜優しい恋愛したいな〜」???「優しい恋愛?」
「雨花」と「茜」は空き教室で談笑していた。
茜「そうなの〜ワタシはね?海っちとか春っちみたいな純愛な恋愛をしてみたいの」
雨花「茜ちゃんの恋愛経験って結構苦しいものあるもんね」
茜「ねぇ〜雨っち〜知り合いに優しい男の子いない?」
雨花「いるけどみんな彼女持ちだし、瑠璃くんはもういるようなものだし」
茜「あぁ……」
雨花と茜は思考を重ねる。兎白には桃時が、瑠璃人には橙がいる。あの二ペアの仲を引き裂くことはできないだろう。もちろん、海音と小春の仲も。
茜「はぁ……せめて疑似体験みたいなことできないかな〜」
雨花「疑似体験……あっ!」
茜「おっ!何何?」
雨花は手に拳をぽんと置く。
雨花「実はね。わたしの知り合いに科学に詳しい人がいるの。まぁ詳しいっていうか科学の先生なんだけど」
茜「え!ワタシも知ってる人?」
雨花「多分知らないんじゃないかな?『TSLハイスクール』の先生なんだ〜」
茜「ワタシらの学校の姉妹校の先生なんだ。それでその先生が何かするの?」
雨花「その先生に茜ちゃんのための優しい恋愛疑似体験装置を作ってもらうんだよ!」
茜「マジで〜?!そんなことして貰えるの!?」
雨花「多分やってもらえるんじゃないかな?そういう面白そうなこと大好きな先生だし」
茜「じゃあ決定〜よろ〜」
雨花「うん!頼んでおくね〜」
次の日
雨花「生徒会室まで来てくれてありがとうね!『TSLハイスクール』から『トウヒガ学園』まで届け物来る時は、必ず生徒会室着になるようになってるんだ!」
茜「りょ!」
???「あんたまた何か頼んだの?」
桃時も話しかけてきた。
雨花「そそ!例の先生にね!」
桃時「あぁ……あの先生ね……」
雨花「茜ちゃんが優しい恋愛体験してみたいんだって!そのための装置を作ってくれたの!」
桃時「……あらそう」
茜「早速ダンボールから開いてみよ」
雨花「そうだね!」
雨花と茜は早速ダンボールを開いた。
雨花「おぉ」
茜「きゃは!何これ!」
桃時「どれよ?」
ダンボールを開けるとそこには、ヤギの角のようなものに筋肉質な男の子のロボットがあった。
雨花「どれどれ説明書は……」
茜「顔はあんましタイプじゃない〜」
桃時「何でみた目こんなんなの?」
雨花「説明書……あ、あった!えっとね!これはあの先生のお父さんをモデルにしてるんだって。名前は……」
「「松尾くん!!」」
桃時「松尾?どっちかと言うと剛田って感じだけど」
茜「(ていうか何で苗字なんだろう)」
雨花「わたし、まっつぁんって呼ぼうっと!えぇっと、このロボットには色んなところにスイッチがあるんだって〜」
桃時「へぇ〜それで?」
雨花「以上!!」
桃時「はぁ!?それだけ?!」
茜「まぁロボットなら安心だわ〜人間じゃないからくそビッチとかこのアバズレ女がだとか言われないもんね〜」
桃時「あんたそんなこと言われてたの!?」
雨花「みる目がないね。その人たち」
桃時「それにしてもホントに他に説明書に何も書いてないの?ちょっとみせなさいよ」
雨花「はいはい」
桃時「ち、小さく「(笑)」って書いてある……」
茜「変なロボット……」
茜がぽんとロボットを触ると……
ウィーン!!!!
桃時「う、動いた?!」
雨花「まぁ色んなところにスイッチがあるって言うしね」
茜「あんまりロボットって感じしないんじゃね?」
ウィーンウィーン!!!!
「君が茜ちゃんですか?」
雨花「おぉ!声イケボ!」
桃時「かっこいいちゃかっこいいんじゃない?」
雨花「何か話しかけてみたら?茜ちゃん」
茜「やっほ〜ワタシ茜って言いまーす!」
「あぁマイスイートハニー!」
雨花「マイスイートハニー」
「この美しきビューティフルマシーンの心を鷲掴みにした僕だけのあなた!」
桃時「美しきとビューティフルは同じ意味よ」
「一緒にお茶をしませんか?」
雨花「……だってさ。茜ちゃん。どうする?」
茜「良いんじゃね?」
「おぉ!ありがとう!早速お茶の準備を……」
松尾はそういうと、腹の中でお茶を作り出した。
茜「すごい技術」
桃時「伊達に科学の先生やってないわね」
雨花「どんどん紅茶ができていく」
松尾はテーブルの上にお茶の入ったティーカップを置いた。
「そうだ!ぜひこれを入れて下さい!美味しくなりますよ」
茜「マジ?あんがと〜」
雨花「…………?」
茜は松尾から粉の入った袋を貰うと、それをカップの中に入れようとした。しかし……
雨花「ちょっと待って」
桃時「どうしたのよ?」
茜「ん?どしたん?」
雨花は、茜の持っていた粉の入った袋を受け取るとよくみる。
雨花「これ睡眠薬だよ」
桃時「え?!」
茜「そうなん?」
雨花「訳あって睡眠薬には詳しいんだ。絶対これは飲んじゃダメ。まぁ飲んでもこの程度の睡眠薬なら少し眠くなる程度だと想うよ。でも飲んじゃダメ~睡眠薬は危険だから!」
茜「じゃあ松尾っち!これ返すね」
「…………」
桃時「ん?もしかしてスリープモードって奴?」
雨花「どったの?まっつぁん?」
「……してるのに」
茜「ん?」
「「愛しているのに!!!!」」
桃時・茜「!?」
雨花「自我が芽生え始めた〜」
桃時「言ってる場合か!!」
「こんなに僕はあなたのことを愛しているのに、どうして分からない!!あなたは僕が作った薬で眠るんです!!そうすればあなたは僕のものになる!!あなたは僕だけをみてれば良いんです!!!!分かるでしょ?」
茜「いや全然分からんよ」
「あなたは僕のものなんですよ!!!!」
雨花「はいタッチ」
「…………」
桃時「とんだヤンデレロボットじゃない!」
茜「こういう系統の男子と関わるのは初めてだな〜」
雨花「まぁロボットなんだけどね。それにこの程度の睡眠薬じゃ眠れないよ〜まっつぁん」
桃時「松尾〜大丈夫〜?」
「……llo」
雨花「おっ!何か言ってる!」
「「Hello」」
桃時「まさかの英語!?」
茜「今度は雨っち話しかけてみてよ」
雨花「ほいほい!……ハロー!」
「Hey I’m matuo. I’m ok. How are you?」(こんにちは。松尾です。僕は元気ですよ。あなたは調子はどうですか?)
桃時「何て言ってんのよ」
茜「ワタシ英語苦手なんだよな〜」
雨花「わたしも分からん!」
※画面の前の皆さんにのみ翻訳文を表示しております
「The moment I hold a woman in my arms feels so good.」(女を抱く瞬間はとても気持ち良い)
桃時「流石ロボット!英語の発音も完璧ね!」
茜「何て言ってるかは分かんないけどね〜」
雨花「誰か翻訳してくれる人いないかな〜」
※しばらくハレンチな言葉が続きますがご了承ください
「I’ve had s〇x with six women so far.」(僕は今まで六人の女とセッ〇スしてきたんだ)
茜「何か六を二回言ったから数数えてるんじゃね?」
雨花「六の発音超綺麗!」
桃時「そうね!このロボット日本語対応型もしてるし中々高性能なんじゃない?」
コンコン
「失礼します。入出しますよ」
橙が生徒会室に入ってきた。そして……
「I’ll hug you gently and make you feel good.」(お前のことも優しく抱いて気持ちよくさせてやるよ)
橙「は」
桃時「おっ!橙!来てたのね!」
茜「お邪魔じゃましてまーす」
雨花「みて橙ちゃん!超高性能ロボットだよ!」
橙「……です」
桃時「え?」
橙「…………!」
「「こんなハレンチなロボットダメです!!」」
桃時「ハレンチ?」
雨花「そういえば橙ちゃん。英語も得意だもんね!何て言ってるか分かる?」
茜「えー教えてーだっちゃん」
橙「口にもしたくないです!!このロボットどうしたらこの英語収まるんです?」
桃時「さぁ?説明書にも書いてないし」
橙「役ただずな説明書ですね……次このロボットがハレンチなこと言ったら……」
「Come on! 」(さぁ!)
「「Let’s have s〇x!」」(俺とセッ〇スしよう!)
雨花「まっつぁんよく六って言うね」
桃時「好きな数字なんじゃない?」
茜「これの一体どこがハレンチなの?」
橙「…………」
???「それでオレたち顧問に隠れて組体操したんすよ!」
???「一体何をやってるんだ?まぁお前たちが面白いなら良いが……でも周りの迷惑や怪我には気をつけろ?」
???「はーい!」
視点を変え、「兎白」、「瑠璃人」は今、生徒会室の前まで来ていた。
コンコン
兎白「失礼します」
瑠璃人「失礼しまーす」
ドアを開けると……
雨花「あぁらら」
桃時「ちょっと橙落ち着きなさいよ!!」
茜「松尾っち死んじゃった〜」
橙「大体どうしてこんな変態的な発言しかしないんですか?!」
橙は松尾の生首をもぎ取り、空へ上げている状態になった。
瑠璃人「オレたちが留守の間に……」
兎白「橙が人を……」
橙「ちょ、ちょっ!待って下さい!これには訳が!」
橙は上げていた生首を落とす。
雨花「あらわたしの手にまっつぁんの生首が……」
「s、s〇x……」
雨花「完全にただの化け物で草。しかも今度は何て言ってるか分かっちゃった。桃時ちゃんパス!」
桃時「キメェ!!茜パス!」
茜「言ってることヤバすぎ!!雨っちパス!」
橙「ちょっと皆さん!!変態ロボットの生首の爆弾ゲームしなくて良いので!!弁解して下さい!!私のぉ!!」
その後、何とか誤解は解けた。
そして、橙は例の先生に電話し、クレームを入れたそう。
雨花「なんか「ピンキーミルキーラビット」の作者の別漫画を「TSLハイスクール」のギャルたちが読んでて、そこのイケメン男子キャラのセリフを入れたんだって〜」
橙「あんなイカレサイコ漫画と同じ作者の作品とか絶対まともなわけないじゃないですか!!」