TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

「おい!目を覚ませ!」俺は言われるがまま目を開けた。そこには先程と変わらない薬局の様子があった。だが時が止まっているように回りにいる人が動かない。

「起きたか?前田蓮」

俺は声のする方を向く。そこにはデビルのような姿をした小さな生物がいた。瞳は赤く、顔周りは薄い紫。体全体は薄い黄色になっている。頭と思われる部分の上の方には角のようなものが左右に一つずつあった。

「なんで俺の名前を…?」

「はは。オイラは時の妖精。どうやらお主、ゾンビにやられたようだな」上から目線だが俺は構わず話すことにした。

「まあ。はい」

「オイラはお主を助けてやろうと思う」

「助ける…?」

「ああ。そうさ。まずお主は他の人の体へとなりそこでゾンビウイルスを止めるのだ。オイラは時の妖精。時を巻き戻し遂行するのだ」

「たとえば、俺の意識を君に移して操作すると?」

「そうだ。それをお主にはいくつかやってもらう」

「え!?そんな…」

「そうじゃなきゃお友達が死んでしまうぞ?いいのか?」

「ん…わかった。わかったよ」

「それじゃあいってらっしゃい」

「え?え?」

俺はどこかへ飛ばされた。説明とかはなにもなく。急に過ぎてびっくりする。

「成田さん。成田さん」

「あ…ああごめんごめん」

「これ書類お願いしますね」

「え?ああ」

俺が目を覚ますとそこは研究所のような所だった。そこのデスク。俺はそこで眠っていたのだろう。先程持ってきた書類には様々なウイルスの名前のついたものだった。

そういえば先程の人は俺のことを成田と呼んでいたことに気がついた。俺は成田という人物のことを知るためにデスクを漁る。

「あった!」

引き出しの一番下に自身のプロフィールが載っている書類を見つけた。俺はそれを出し、読むことにした。

名前:成田彰(ナリタアキラ)

性別:男

生年月日:1985年5月17日

出身地:福岡県博多市

居住地:東京都墨田区

血液型:A型

最終学歴:大卒

家族構成:自分・妻・長男・長女・次女

などがかかれていた。

「お〜めずらしいっすね。成田さんがそれ見てんの」

俺の右側からそう声が聞こえた。俺はその右側を振り向く。

「少し懐かしくなってな。たまたま見つけて」

「そうですか。確かそれ所長に見せたやつっすよね?」

「あ〜だったかな?俺、覚えていないな」

俺は上手く話を繋げる。バレないためにも。

「じゃあ俺、上がりますね!」

「ああ」

彼が去った後俺は「はあ〜」とため息を付いた。誰かに話しかけられるたびにこんな緊張するのかと思うと病みそうだ。

ふと、辺りを見渡すと俺と一人の女性以外誰もいなかった。この部屋についている窓から外を見てみると真っ暗だった。星々が空に輝き夜空を照らしてくれている。俺は今すぐ帰ろうと思い残っていた女性に「それじゃあ上がります」と一言言い、この部屋を出た。

「は、はい」女性は驚いた様子でそう返した。

研究所を出て少し歩いて気が付く。彼の家を俺は知らない。そういえばと俺は先程話しかけてきた男に連絡することにした。確か名札には蔵島(くらしま)とかいてあった気がする。俺はスマホを開き電話帳を開きそこからか行を探す。そして蔵島達哉(くらしまたつや)とかかれたところタップする。それが彼かはわからない。でも彼だと信じて。

「プルルル」

二回ほどそう鳴ると彼は電話に出た。

「お疲れ様です。どうしました?」

「ちょっと終電逃してさ〜車で家まで送ることってできないかな?」

「あ〜いいっすよ。今どこっすか?」

「研究所の前」

「わかりました。じゃあ今から行きますね」

「ああ。ありがとう。じゃあ待ってる」

「うい〜っす」

すると数分が経ち、蔵島が乗った白い5人乗りの車がやってきた。その車は俺の前で停まり運転席の窓が開いた。

「どうぞ。助手席に乗ってください」と言われたので俺は助手席に乗り込んだ。ドアを閉めシートベルトをすると、蔵島はアクセルをすぐに踏み込んだ。そして成田という男の家へと向かった。

「そういや明日成田さん実験するんですよねゾンビウイルスを使って」

ゾンビウイルス。俺はその言葉に恐怖を感じた。しかもそれで実験。そこでゾンビになるかもしれないのに。

「ああ」

俺はなんとなくそう答えた。

「まじで気をつけてください。一人かかればその場の人間はほぼ死にますからね」

「ああ。それは分かってる。他に人はいたか?」

「久保田さんと増田さんでしたと思います。その人達はすごいんで大丈夫ですよ」

「まあそうだな」

その後まもなく成田の家らしきところへついた。幸いそこは一軒家だったので部屋を探し回る必要はなかった。俺はありがとうそう言うと車を降り、家ヘを入る。

「ただいま〜」玄関でそう言うと「おかえりなさい」と妻らしき人が奥の部屋から現れた。

妻らしき人は俺のカバンをとり奥の部屋へ持って行った。俺は靴を脱ぎ部屋へ上がった。奥の部屋はリビングになっていてとても広かった。全面が白く、ガラスのテーブルや黒いL字型のソファ、60型のテレビ。どれも高そうなものばかりだった。そんなところで暮らしているのかと俺は思う。

「お風呂とご飯はどちらを先にします?」俺が呆然とリビングを見ているとそう妻らしき人物が言った。

「あ〜そうだな〜風呂を先に」俺は答えた。

「かしこまりました。それでは用意をしてきますね」妻らしき人はそう言いまたさらに奥の部屋へと歩いていった。少し経つと妻らしき人は奥の部屋から戻ってきて「ご準備が整いました」と浴場だと思われる場所の前で立っていた。俺はそちらへ足を運ぶ。脱衣所に入ると妻らしき人は「それでは」と脱衣所の戸を閉めた。脱衣所はそこまで広くはない。白く、ピカピカと輝いているドラム式洗濯機が置いてあったり洗面台があったりした。俺は周りを見渡しタオルやパジャマなどの位置を把握する。それが終わると俺は服を脱ぎ浴場へ入った。浴場はまあまあの広さ。普通のよりは全然広い。それよりも目を引くのが壁や床。真っ白で垢やカビなどが全くと言っていいほどない。こんなところでゆっくりしていいのかと思いながらも俺は浴場にあった椅子に腰を掛けた。そしてシャワーを手に取り頭からかける。キュッと栓を締めシャワーを止める。そしてシャンプーのボトルに手をやったとき。どこからか聞き覚えのある声がした。

「成田。ああいけねえお主は前田蓮だったな」

「お前…!」

その正体を見た瞬間俺は驚いた。

ゾンビ✕トラベル

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

34

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚