💙🩷
なべさくって、いいですよね。(語彙力)
俺、渡辺翔太は、密かに想いを寄せている人がいる。
『しょた!!好き~笑』
「こいつ仕事ですからね?」
彼、佐久間大介。
佐久間は、俺のことが大好き。
..というキャラだ。
別に、ファンの前だけだし。
裏でやるとしても、ファンサービスの延長だろう。
..俺は、そんな佐久間に想いを寄せている。
でも、俺のツンデレな性格が邪魔をし、つい佐久間に冷たい態度をとってしまう。
俺だって佐久間を愛したいし、好きって伝えたい。
ある日、佐久間の出ている雑誌をペラペラと捲って、眺めていた。
その時、気になる人場所をみつけた。
【気になる人って、メンバーにできるものなんですかね、】
【俺、メンバーの1人で気になる人がいるんですよ。】
佐久間の『気になる人』は『メンバーの一人』にいる。
「うそっ、うそだ、.. 」
「佐久間に限って..そんなこと..。」
それもファンサービスのひとつだと信じたい。
でも、心はそう簡単に信じてくれやしなかった。
[佐久間って気になる人誰なんだろ~。]
[雑誌でみたけど、めっちゃ気になるわら。]
【佐久間大介の気になる人はメンバー】
メンバー内でも、ファンの間でも凄く話題になっている
でも、俺は信じたくない。
だから、何となくその話題から離れようとしている。
『翔太っ!すき!』
「やめ、..」
『んえっ、』
ファンサービスと分かっていても..
俺は避けてしまう。
『翔太~、この後ペアで練習だね~』
「そうだな。」
『..』
佐久間は、少し察したようにそれ以上話しかけないようになっていった。
俺の心境としては(佐久間が気になる人と結ばればいい)その気持ちへと変わっていった。
『翔太、最近冷たくない?』
だいたい、俺が避け始めてから1週間程。
佐久間もそれに気付き、必要最低限の距離を保ってくれていた。
でも、疲れたのだろう。
佐久間は色々な人とくっつきたがるから。
「冷たい?俺が?」
「別に、いつもの事だろ。」
そう言っても佐久間は、『今までの翔太とは全然違う』と言ってくる。
さすがに露骨に避けすぎた感はあった。
「..疲れてるだけ、だから。ごめん。」
そういう意味でもないけど、
自分を傷付けたくないから。
佐久間、ごめんね。
一言謝り、後ろを振り返らずに去った。
ライブのリハーサル中。
『俺ら、ペアだよ。』
「そう。」
「別に、いつも通りやればいいだろ。」
なんでだろう。
好きだった相手に、なんでこんなに冷たくしてしまうのだろう。
『……だ』
「ん、なんて?」
なにか言いたげの顔でボソッと呟いた佐久間。
俺は聞き取れず、問う。
『やだ。』
『やだ。』と一言。
いや、そう言われても、「なにが?」としかならない。
「言えよ、詳しく、わかんねぇよ。」
ごめん佐久間。
ほんとにごめん。
こんなに冷たくするつもりは無いんだよ。
『もっと翔太に絡みたいのに、っ、なんで避けるの..?』
..もっと、俺に絡みたい?
「なにいってんだよ..」
「元はと言えば!」
「….お前が気になる人がいるとか言うからだよ!!」
自分の感情を爆発させてしまった。
好きな人に気になる人ができ、おまけに俺が避けていた。
ずっと俺の中で溜め込んでいたこの嫉妬心を張本人にぶつけてしまった。
『..翔太っ、それ、俺のこと、?』
その声は聞こえた。
でも、振られる気がしたから、その場を去った。
「リハーサルを壊してごめんを」と、リーダーに謝り、俺は帰った。
『やだ。』
『もっと翔太に絡みたいのに』
『それっと俺の事..?』
俺は佐久間の言ったその言葉がずっと頭から離れず、思い悩んでいた。
もしかしたら、と、俺は薄い期待を抱いていた。
明日はライブ最終公演。俗に言う千秋楽。を迎える。
せっかくの千秋楽、それをこっちの事情で楽しませない訳には行かない。
なので、思い切って佐久間が好きなのを明かそうと思う。
ペアの時、佐久間がいつも俺を抱いていたので、
こんどは俺が。
そして迎えた本番。
佐久間は浮かない顔をしていた。
「佐久間。」
俺は気まずい空気に逆らい、平静を演じ、話しかけた。
佐久間は驚いたようにこちらを見た。
『….なんで。』
何か言いたげだったが、俺はそれを無視し、話しかける。
「俺らはファンを楽しませるのが仕事だろ?」
「俺らの勝手な事情で千秋楽を楽しませないは無しだ。」
佐久間は、ハッとしたようにこちらに笑顔を向けてきた。
今、こんな状況でも(可愛い)と思ってしまう。
「佐久間、..好きっ、笑。//」
その一言を呟き、佐久間の肩を抱き寄せた。
『んにゃっ、?! し、翔太..?!』
普段ですらこんな事しないのに、
まさか、今気まずい状況でするとは思わなかったのだろう。
でも、俺は心に決めたことだから。
それを成し遂げただけ。
でも、ファンサービスの一興として見せたはずのあの肩寄せ。
どこかぎこちなく本気の想いが滲み出てしまった。
千秋楽が終わり、みんな一息ついたところ。
佐久間はまだ顔が真っ赤になっていた。
「どうしたんだよ佐久間。」
俺は気まずいことなんか気にせず、話しかける。
『さっきよ….やっぱり、翔太って..』
と、涙を浮かべながらそう問われた。
「……分かってんなら、もう言わせんな。」
俺は、佐久間と同じく、泣きそうになってしまったため、隠すように顔を背けるが、
『ばかだなぁ。』
『俺、翔太が避けるようになって寂しかったんだから。』
と、涙を拭い、俺を優しく抱きしめてくれた。
俺だって、抱き締め返した。
佐久間の倍..いや、倍以上の力で。
『もう避けないでよねっ、これからず~っと隣なんだから。』
いかがだったでしょうか。
私的にはまあ、なべさくは尊いなあ。位です。笑
とりあえず、選択連載の話を。
この4つの中から選んで欲しいのですが、
ペアは
【偽の恋から始まった恋】が、ゆり組(なべだて)
【君の隣で、春を待つ】が、いわふか
【届かないファンレター】が、同じくいわふか
【先輩の背中】が、あべさく
となっています!
あらすじ等は、【雑談部屋】の[選択連載]にて詳しくお話させて頂いているので、二度手間ですが、そちらを確認してください。
では!終わります!
ばばい!
コメント
9件
よかったです🥹🥹🥹
最高な作品をありがとうございます! 届かないファンレターを希望したいです!