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百鬼清風
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#イケメン
高遠すばる
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#初小説
鬼卍。
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コメント
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兄妹の無事な再会にほっとしました。全員生きたまま捕らえたマチルダの手腕も光りますね。灰狼傭兵団の伏線、今後の展開が楽しみです。最後の袖をつかむ仕草が印象的でした。
警備員が、もう一人と一緒に私が捕らえた男達を見張る。グラント先生がやってくると、やっと緊張が解けた。
「怪我はないな、マチルダ」
「はい。グラント先生」
先生は私の顔を確かめてから、捕らえた男を見た。
「よく捕らえた。後は任せろ」
私はお礼を言い、建物の前へ戻った。門の方からレオポルド様が歩いてきて、警備員へ借りた剣を返している。
アリス様も来た。袖が裂けているので思わず駆け寄ったが、腕を見せてくださった。
「服だけ。あなたは?」
「大丈夫です。こちらは全員、生きたまま捕まえました」
「こっちも生きてるわ。今は先生が見てくださってる」
「門へ来た連中も止めた。武器は警備員に渡した」
レオポルド様は胸を押さえていたが、私が尋ねると、殴られただけだと答えた。
ジュリアン会長が学園長と一緒に来る。会長は私達の人数を確かめ、門へ振り向いた。
「アーサー君も大丈夫のようだな」
私もそちらを見た。警備員が縄で縛られた男たちを連れて門へ入り、その後ろから、お兄様が戻ってくる。
制服が汚れていた。
「お兄様!」
駆け寄ると、お兄様は私の顔を見て、ほっとしたように微笑んだ。
「無事だな、マチルダ」
「はい。お兄様こそ、お怪我は」
「少し打っただけだ。あとで診てもらう」
お兄様は学園長の前で立ち止まった。
「灰狼傭兵団のギデオン・ヴァルガのようです。能力、風体が一致します。拘束と武器の回収は終わりました。強力な使い手なので、警戒をお願いします」
その名を聞いて、私は連れていかれる男を見た。処刑が決まったと聞いていた傭兵団だ。それが、私とお兄様を殺しに来た。
牢からどうやって出たのかは分からない。誰に命じられたのかも、男は話さなかった。
会長はもう一度外へ探知の魔法を使い、戻ってきた教師の報告も聞いた。
「外に残っている人間はいません。全て撃退したようです」
学園長は、生徒全員が講堂へ入ったという教師の報告に頷き、私達へも治療を受けるよう告げた。
ようやく、お兄様のそばにいられる。
「任せてもらった連中は、捕らえました」
私が言うと、お兄様は私に向き直った。
「ああ。よくやった、マチルダ」
私はお兄様の汚れた袖を、そっとつかんだ。まずは一緒に、怪我がないか診てもらおう。