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銃声


sn / 赤 青







赤 ) ) こんな世界 、くそ喰らえでしょ 。








彼 に 投げかけられた 言葉 。

こんな世界 ……

ほんとうに くそ喰らえ だよ 。





早朝 。

俺らは この 世界 から 逃げるために

車を走らせた 。



俺らの 関係 が

認められない 世界 。

否定される 世界 。




青 ) ) もういっそのこと 、

このまま 消えてしまおうか 。笑


赤 ) ) 2人でなら それもありだね 。




俺 が 運転する 隣で

小さく笑う 彼 。


愛しくて たまらない 。



禁断 の 関係 。

苦しい思い しかできないなら

2人で 消えてしまう ことにした 。



行き先 の 宛もなく

ただひたすらに アクセル を 踏む 。




誰にも 見つからない

自由な世界 を目指して 。






朝日 が やっと顔を出してきた頃 。


俺ら は トンネルの 暗闇の中 にいた 。



他愛 の ない 会話 をしていると

バックミラー に 車のライトが 映る 。







あぁ 。

もう 終わり か 。





追われていた 。

俺らに 逃げ場 なんて どこにもない 。


せめて

せめて 彼 だけでも 。



急ブレーキ を 踏む 。




赤 ) ) .. ッ ?!


青 ) ) もう ダメみたい 。

だから 早く 逃げて 。


赤 ) ) なん .. ッ 、


青 ) ) お願い 、もう 、 無理だから 、




気づくと 彼の目には 涙 が溜まっていた 。


ごめん 。

俺ら は 最初から

報われない 運命 だったんだよ 。


こんなに 苦しくなるのなら

出会わなければ 良かった 。




赤 ) ) … 、ぃや、ッ 、


青 ) ) .. 、ッ



もう 手遅れ だった 。

ブレーキ の 効かなくなった 俺 は

目の前にいる 彼 の 肩 を掴み

襲いかかる 。



ごめん 。






元々 住む世界 が 違うんだよ 。

俺 と お前 は 。


俺 は 本当 は

お前 をも 喰う “ カイブツ ” で 。

お前 も

気づいてただろ ?



共存 できない 。

でも 気づいた時には もう 遅くて 。

あと少し 。

あと少しだけ って

離れるのを 先延ばしにして 。

溺れてた 。

心地よかった から 。

幸せだった から 。



彼の 目 から 零れ落ちた 涙 を拭う 。


そして 俺 は

彼 に 噛みつく 。










ばん 。




銃声 が 響き 、

胸 が 熱くなる 。


追いつかれたんだ 。

” 俺 “ を 認めない 奴ら に 。


彼 の 叫び声 。

悲しく 脆く 泣く 声 。


噛みつく 前 の 出来事 。


意識 が 遠のいて行く 。

もう 何処にも 力 が 入らない 。


大粒 の 涙 を 零しながら

叫ぶ 彼 。


そんな 願い も 虚しく 儚く 散った 。




こんな 残酷 な 終わり があるのなら

始まらなければ よかった 話 。





青 ) ) ずっと 、愛してたよ __ ッ 。







小さな 幸せ を ありがとう 。

さよなら 俺の 大切な人 。






今度は




俺ら が


君 が


幸せでいられる 世界 で 。








⚐ 𓐄 𓐄 ⚐

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