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#普通
野々さくら
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ありあ
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×××さん、第29話読みました!✨ 信愛さんの「霊が視えるって嘘をつく事」が一番怒る理由…なるほど、納得しつつ胸にグサッときました😭 茜が「知ったかぶりされるの嫌だ」って人間の感覚で理解するところ、すごく腑に落ちた…! 焔垂くんが自分の軽率さを噛み締めてる場面も切なかったな…。最後の三瓶先輩の話、彼の本気が伝わってきて次が気になりすぎる!!🔥
三人は緊張した面持ちで信愛を見つめた。
「八乙女くん?」
「は、はい」
信愛は静かに問いかける。
「霊が一番怒る事ってなんだと思う?」
焔垂は目を丸くした。
「霊が・・・怒る?」
腕を組み、必死に考え込む。
「えー・・・っと、うー・・・ん」
頭を捻るが答えは出ない。
信愛は今度は茜とさくらへ視線を向けた。
「茜とさくらは?なんだと思う?」
さくらは少し考えたあと、おずおずと口を開く。
「うー・・ん、そうだなぁ〜・・
バカにする事・・とか?」
茜は首を横に振る。
「いや、それ人間もでしょ」
「なら茜はなんだと思うの?」
突然振られた茜は慌てたように自分を指差した。
「わ、私? そ、そうだな〜・・・」
少し考えてから答える。
「お墓を荒らす事?」
「あ!それだ!」
さくらが勢いよく頷く。
信愛も静かに頷いた。
「確かに、お墓を荒らされたりしたら
どんな霊も怒るだろうね」
少し間を置き、信愛は続ける。
「でも一番じゃないかもね」
さくらが不思議そうな顔をする。
「一番じゃない?」
信愛は再び焔垂へ視線を向けた。
「八乙女くんは?分からない?」
焔垂は困ったように苦笑する。
「うー・・・ん
ごめん、分からない」
信愛は静かに息を吸った。
「答えはね──」
その一言で、部室の空気が張り詰める。
「霊が視えるって嘘をつく事」
焔垂の表情が固まった。
「え?」
信愛は穏やかな口調のまま続ける。
「霊が現世に留まってる理由を考えたら
すぐ分かる事なんだけどね」
「霊が居る理由?」
焔垂が聞き返す。
「それはね──」
信愛は静かに自分の胸へ手を当てた。
「自分はここに居るって知ってもらいたいから」
その言葉に、茜がはっと顔を上げる。
「あ! そーゆー事か!」
さくらは驚いたように茜を見る。
「え? 茜、分かったの?」
茜は照れくさそうに笑う。
「まぁ、なんとなくではあるけど」
信愛は優しく促した。
「話してみて?」
茜はゆっくりと言葉を選びながら話し始める。
「まぁ、これは霊だけじゃなくて
みんなも同じだと思うんだけどさ
大して知りもしない奴に
知った様な口聞かれたら嫌じゃん?」
さくらも納得したように頷く。
「まぁ、確かに、お前に私の
何が分かんの?って思っちゃうよね」
茜はその言葉を受け、静かに続けた。
「それはきっと、霊も同じなんだよ」
焔垂は思わず聞き返す。
「霊も同じ?」
信愛は黙ったまま、茜の言葉を聞いていた。
「私はここに居るって知ってもらいたい
知らせたい!って思ってる霊の前に
霊感があって視えるって人が居たら
やっと私を見つけてくれる人に
出会えてたんだ!って喜ぶと思うんだよね」
少しだけ声を落とす。
「でも、それが嘘だってわかったら」
さくらは息を呑む。
「あ!確かに!やっと人に存在を認知
してもらえるって喜んだのにってなるよね」
「ぬか喜びさせるって事か・・・」
焔垂は茜とさくらの言葉に納得したように腕を組む。
「茜! 正解!」
「やったー♪」
信愛の言葉に茜は嬉しそうにガッツポーズを見せる。
信愛は笑みを浮かべながら続けた。
「まぁ、さっき私が言った八乙女くんの隣に女の人の
霊が居るってのは嘘だったんだけど仮に
本当にいたら『嘘つき!』って言ってたと思うよ」
信愛は焔垂を真っ直ぐ見つめた。
「それが理由で呪われるちゃう事だってあるんだよ?」
その言葉に、焔垂は何も返せなかった。
ただ黙って俯き、自分の軽率さを噛み締める。
信愛はふっと表情を和らげた。
「今日はそれだけ言いたかったの」
少し申し訳なさそうに微笑む。
「ごめんね? 急に押しかけたりして」
焔垂はなおも黙ったままだった。
その瞬間だった。
「待ってくれ! 白縫さん!」
部室を出ようとする信愛を、焔垂が慌てて呼び止めた。
信愛は振り返る。
「なに?」
焔垂は真剣な眼差しで言う。
「話だけでも聞いてくれないかな?」
「話って?」
焔垂は静かに息を吸い込んだ。
「古海商店街の事故の話」
その言葉を聞いた途端、茜が呆れたように声を上げる。
「アンタさぁ〜!まだ言ってんの?
良い加減にしなってば!いつまでも厨二臭いのよ!」
さくらも間に入るように笑ってなだめた。
「まぁ、まぁ茜、その辺にしてあげなって」
信愛は焔垂へ向き直る。
「どうしてそこまで、あの事故にこだわるの?」
焔垂は迷いなく答えた。
「助けたい人が居るんだ・・・」
信愛は首をかしげる。
「助けたい人?」
焔垂は静かに頷いた。
「3年の先輩なんだけど」
少し間を置いて、その名前を口にする。
「名前は『三瓶鈴蘭』」
その名には、どこか敬意と感謝が滲んでいた。
「俺がこの倶楽部を立ち上げる時に
協力してくれた恩人なんだよ」
信愛は黙って耳を傾ける。
焔垂は拳を握りしめながら続けた。
「それに三瓶先輩は、3件目の被害者なんだよ」
信愛の表情がわずかに変わる。
「え?」
「色々世話になったんだ人なんだ
だからこの事故の真相を解明して
安心させてやりたいんだ」