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剣術や体術が身に付いてきた頃、師匠に訓練から修行として鍛錬すると言われた。
今までは体力やら剣術を鍛えいたが次は魔法を使って実戦形式で力を付けていくらしい。
そのために山へ行き、そこで魔法を使った基礎を本格的に学び持っている能力をマスターさせるそうだ。
確かに、いくらうちの敷地が広いとはいえ魔法を使った修行なら人の少ない所が良いだろう。
此処でも魔法は多少扱えるが物にしか使えない。
例えるなら魔力を剣に流し込み威力を増させるくらいだな。
そのためほんの一部しか扱えない。
それは周りに人が居るというのと建物が近いからあまり魔力を多く使用出来ない。
万が一魔力が暴走してしまうとかなりの被害が出る可能性がある。
山なら街や人里から距離を取れるから魔力も出しやすい。
師匠も居るから暴走しても直ぐに止めてくれるだろう。
それに1回、前科があるのだ。
過去に剣に魔力を注いで剣術と魔法を組み合わせる訓練を行っていたが、魔力の加減を間違えてしまい力の制御が出来なくなったことがあったのだ。
その時は運良く師匠が近くに居たためすぐに僕の異変に気付いて対処したから負傷者も出ずに壁が少し崩れた程度で事は丸く収まった。
一緒に居た騎士から話を聞いたところ、周囲の避難を終らせた師匠はその間僕を止めていた騎士達に加勢しすると、瞬きしてる間に僕を気絶させたらしい。
騎士曰く僕を押さえるだけでいっぱいいっぱいだったらしいし、師匠が戻って気が付くと僕が横たわってるのを見て驚愕したらしい。
え、師匠めちゃくちゃ強いじゃないですか。
だって僕の周りに居る騎士達は大体最強と言われる程強いし、その実力者が苦戦する程魔力が凄いらしいのに一瞬で片ずけるとは流石としか言いようがない。
やはり僕はまだまだ未熟者だ。
いつか師匠を越えられるくらい強くなろう。
そのために魔力を完璧に操れるように精進しようと強く決意した。