「初めまして。瞳さんと仲良くしてもらってる宗田隼人です。」
隼人さんが挨拶をした。突然開いて驚いたみたいだったけど、颯太さんもしていた。気のせいかもしれないけど2人とも少し睨んでたような気がする。仲良くして欲しいなと思う。
「じゃあまた来ますね」
そう言って颯太さんは帰っていった。何回も来てくれて嬉しいのと申し訳ないのとでなんか複雑な気持ち。
「悔しいけどかっこいいですね」
隼人さんは不安そうな顔をしていた。
1ヶ月後。私は退院した。紗枝が迎えに来てくれた。久しぶりの外は気持ちいい。帰る時に隼人さんは悲しそうな顔をしてまた連絡しますねと言っていた。
そのまま紗枝とカフェで話すことにした。颯太さんも後からここに来てくれる。
「にしても大変だったねー。治って良かったよ」
「ありがとう」
私は入院していた時の出来事や隼人さんのことを話した。すると紗枝は目を輝かせた。
「かっこいいの!?今度会わせて!」
「いいよ」
紗枝はかっこいい人のことになると目がない。話していると颯太さんが来た。
「おめでとうございます。これ、お祝いです。」
そう言って颯太さんはお花をくれた。喜んでいる様子を紗枝は微笑ましく見ていた。その後もたくさん喋った。
その夜は家族と電話をして祝ってもらった。後でお祝い品を送っておくと言われた。
次の日。私はまた仕事の毎日だ。だけど仕事場に着くと歓迎された。もう少ししたら1週間の夏休みだ。みんな舞い上がっているんだろう。
その日の夜。私はいつものように紗枝と電話をしていた。すると海に行こうと誘われた。「ねぇ、せっかくだし如月さん誘ってみたら?」
「えっ無理だよ」
「いいじゃん!瞳は男もいた方がいいでしょ?」
「分かった。誘ってみる」
「じゃあまた行く日は今度決めよう!ばいばーい」
そう言って電話を切られた。とは言ってみたもののどうしよう。ええい!もう連絡しちゃおう!
「今度、海に紗枝と行くんですけど一緒にどうですか? 」
その日はずっとなんて返事がくるか緊張してあまり眠れなかった。
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