仕事をしている間、私は後悔していた。海に誘うのはまだ早かったかもしれない。返信も来てないし。嫌われたらと思うと怖かった。仕事そっちのけでそんなことを考えていると携帯から着信音がなった。
「良いですよ。日にちが決まったら教えてください。楽しみです。」
「え、いいの!?」
思わず声に出してしまった。まさか一緒に行けるとは思ってなかった。何か進展があったらいいなとつい妄想してしまう。水着を買いに紗枝と買い物に行こう。私は嬉しくてたまらなかった。その後、お昼休みに紗枝に電話して行けることになった報告と行く日を決めた。
その日の夜。携帯を見ていると隼人さんから連絡が来た。退院したみたいだ。
「もし良かったら今週の日曜とかに会いたいんですけど」
「ごめんなさい。その日はちょっと用事があって」
海に行く日と同じ日だった。違う日にしようかと考えているといいことを思いついた。
「その日海に行くんですけど良かったら一緒に行きませんか?」
ちょうど紗枝も会いたがってたし良い機会だと思う。人数は多い方が楽しいし。
「でも迷惑じゃ…」
「大丈夫です。颯太さんもいますから、知らない人ばっかりじゃないですよ。」
「絶対行きます!」
隼人さんはなぜか颯太さんの名前を出す突っかかってきた。海に行って颯太さんや紗枝と仲良くなってくれたら嬉しいな。そんなことを思っていた。
海に行く2日前。私は紗枝とショッピングモールに来ていた。水着を買いに来たのだ。颯太さんに好きになってほしいと思い、気合いを入れていた。
「せっかくだし攻めようよ!好きになってもらいたいんでしょ?」
「そうだけど…」
これはちょっと派手すぎると思う。紗枝と悩みに悩んだ結果、ピンクの水玉模様のビキニを買った。早く颯太さんに見せたくて待ち遠しかった。
当日。私と颯太さんは紗枝の車で海に行った。隼人さんとは現地で合流することになっていた。着いた時には結構人が多かった。私は水着に着替えて、緊張しながらも颯太さんのところに行った。
「お待たせしました。ど、どうですか?」
「とても似合ってますね」
少し目を逸らして赤くなりながらも颯太さんはそう答えてくれた。なんか恋人っぽくて嬉しい。っていうか颯太さんもかっこよすぎるんですけど!?見た目とは裏腹にがっしりとした体つき。こっちまで赤くなってしまう。
「瞳さんー!」
すると隼人さんが来た。