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💚side
「翔太、14日の夜空けといて」
そう言って約束した3月14日
翔太のマンションに迎えに行くと、どこに行くとは言ってないのに全身Tod’sに身を纏った翔太が待っていた
「ふふっ、今日はオシャレだね」
「……だって、どこ行くか教えてくんねぇし、変な格好できないだろ?」
どこか緊張した面持ちの翔太を乗せて、アクセルを踏んだ
見慣れた街並みから少し離れ、翔太はソワソワと外を眺めていた
「着いたよ」
「え……ここって……」
駐車場に車を停め、翔太に視線を向けると口を開けて驚いた顔をしていた
思わずクスリと笑って、車から降り、助手席のドアを開ける
「どうぞ」
「え……あ、うん……」
戸惑いながらもゆっくりと車から降りる
荷物を持って、歩き出すと慌てた様子で着いてきてくれた
「ねぇ……」
「何も言わずに着いてきて、悪いようにはしないから」
「う、うん……」
ニッコリと微笑んでそう言うと、不安そうに頷く
そのまま自動ドアをくぐり、広いロビーへ
相変わらずソワソワと落ち着かない様子の翔太を促してエレベーターに乗った
「え……うわ……っ」
エレベーターで最上階に上がって、目的のドアを開いて翔太を先に入れると上がる声
「え……え?」
「ふふっw今夜はここでゆっくりしよう?」
「え!?だって……ここ、スウィート……」
「うん、1年くらい前から予約してた」
「はぁ!?」
「なかなか予約取れないからね、今日は絶対一緒に過ごそうと思ってマネにもオフにするように頼んでたんだよね」
「え」
俺の言葉に目をまん丸にしている翔太
その可愛い顔に思わず破顔して、その顔を見られないように抱きしめてキスをした
「んっ……」
「翔太、愛してるよ」
「わ……////ぁ……」
そのまま抱き上げて、部屋の中に連れていく
ふかふかのソファにゆっくりと降ろす
「え……」
テーブルの上には色とりどりの料理と花
「な……あべちゃん……これ……」
「バレンタインのお返し」
ニッコリ笑って言うと、戸惑った表情
「そんな……俺、簡単なチョコしかあげてないのに……」
「ふふっ、いいんだよ、これは俺の気持ち」
「………ありがと////」
それから2人で美味しい料理を食べて、ゆっくりと広いお風呂に入った
温まった身体をベッドでさらに温め合って、ソファで寛ぐ
「なんか……夢みたい」
「ん?」
腕の中でいつも以上にフワフワとした雰囲気を醸し出す翔太が小さく呟く
それに視線を向けると、ゆっくりとキレイな瞳が俺を写した
「幸せすぎて……夢みたい」
「ふふっ、可愛い……俺も幸せだよ」
「俺といて、幸せ?」
「もちろん、翔太が隣にいることが俺の幸せだよ?」
「……俺も……亮平といて、幸せ」
「………翔太」
「……?なに……?」
「ちょっと待っててね」
可愛すぎる恋人から離れたくなかったけど、一旦身体を離し立ち上がる
寂しそうな視線が俺を追うのを感じながら、死角に隠してあったものを手にする
「亮平……?」
「翔太、目を閉じてて」
「え?」
「いいから」
「う……うん……」
翔太が目を閉じたのを確認して、ゆっくりと目の前に跪く
「……翔太、目を開けて?」
「ん…………え?」
💙side
目を開くと目の前には
赤
それを持っているであろう亮平の姿が見えないくらいの鮮明な赤
それは……
「薔薇……?」
「翔太」
パサっとその大きな花束が俺の腕に収まると、亮平の姿が目に入る
床に跪いて、俺を見上げる瞳に心臓がドクンと跳ねた
目の前の光景がゆっくりに見える気がする……
ポケットから小さな箱を取り出す亮平
その箱を開いて、俺に……
「翔太、俺と結婚してください」
「…………え?」
そこにはキラキラと光を反射する指輪が
思わずそれと亮平を何度も見比べる
「俺の隣にずっと一緒にいてほしい」
「………」
「これからも、俺と一緒に幸せになろう?」
「………ほんと……に?」
信じられなくて、亮平を見つめると優しく微笑んでいた
胸がキュッと熱くなる
「うん、本当に」
「………こんな……幸せすぎて死んじゃいそう」
「それは困るねw」
「今日、ずっと夢みたい」
「ふふっwねぇ、翔太、返事は?」
「………ッ////」
コツンとおでこが触れ合う
間近で見る亮平はカッコよくて、顔が熱くなる感覚がした
「よ、ろしく……お願いします////」
「ふふっ、こちらこそ」
「亮平……」
「なぁに?」
「だいすき……////」
「俺は愛してるよ」
「っ////おれも……」
薔薇ごと優しく抱きしめられる
きっと俺は真っ赤になってるだろうけど、そんな俺を見て幸せそうな亮平を見てると愛おしくてたまらない
「ご両親に挨拶行って、婚姻届書いて、2人で持ってよう?証人は照とふっかかな?舘様と佐久間でもいいかなぁ〜シンメだし」
「ラウールとか俺も書きたいって言いそうw」
「言いそうだねwなんなら全員に書いてもらおうか」
「ふはっw」
婚姻届の空白がメンバーの名前で埋まっているのを想像して2人で笑い合った
「翔太、左手出して」
「あ……////」
しばらく笑い合ったあと、ゆっくりと身体が離れると、亮平が額にキスをしながら言う
恥ずかしくなりながら、手を差し出すと薬指にそっと指輪がはめられた
「うん、やっぱり似合うね」
「……ありがと……嬉しい……」
その手を上に翳すと、照明に反射してキラキラと光る
しばらく眺めていると、その手に亮平の左手が重なった
「あ……」
そこには同じデザインの指輪が
「俺を選んでくれてありがとう」
「亮平こそ、ありがとう」
それから朝まで何度もキスをして、愛し合った
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後日
両親に挨拶を済ませ、メンバーに婚姻届を見せたところ、案の定全員が書くと言い出し、空白という空白が名前とメッセージに埋め尽くされたのだった
おしまい
コメント
9件
りくサンのホワイトデー、痛く無いの?🤔

らしくねぇなー🤣🤣 痛いも怖いもないやつ😂目の前の赤、で血を想像しましたwwwwww💚の頸動脈から血飛沫が上がったのかと思いましたwwww 普通に結ばれてた………… ありがとうございます😊