テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
はげたまご
40
#ご本人様には関係ありません
るる

327
39
蒼❄️
293
暫く背中を摩ってると、隣から、か弱い声が聞こえた。
阿「めめ…、」
目「…もう大丈夫?」
阿「うん、ごめん、」
そう言って立ち上がって何事も無かったように椅子に座ろうとするから、その背中が、とても辛そうに見えたから。俺は、阿部ちゃんの手を引いた。
目「…阿部ちゃん、」
阿「ッ…、」
目「良いから。隠さなくて、良いから。抱え込まないで。」
阿「でも…、」
目「じゃあ、誰にも言わない。俺、黙ってるから。ちゃんと、教えて…?」
背中越しでも分かる。阿部ちゃんは何かを1人で抱え込んでいて、ほっといたらどこかに行っちゃいそうだから。
阿「泣、」
阿部ちゃんの腕を軽く引いて、自分の胸に抱き寄せた。阿部ちゃんはまるで小さな子供のように、俺の服を掴んで、俺の服を濡らした。
目「阿部ちゃん、話、聞くから。メンバー来るの嫌だったら、別の部屋でも良いし。」
阿「…隣、行こ、」
目「分かった。」
…
―岩side―
岩「おはようございます、」
誰も…居ない。でも荷物あるな、これは〜、阿部と目黒?部屋には居ないか…、どこ行ったんだろ?
まぁ、まだ集合20分前だし。集合時間まで居なかったら探しに行くか。
俺が無闇に詮索しないようにしよう、って提案したけど、阿部は大丈夫かな。でもあれから様子は変わってないし…、
この判断は、合ってたのかな…、
…
―阿side―
やっとさっき泣き止んだのに、めめが優しくするから、また涙が止まらなくなっちゃった…。 メンバーの前では見せたくなかったのに…、
もう、やだ…、何も、考えたくない…、
…
―目side―
阿部ちゃんのすすり声が聞こえなくなってきたから、「阿部ちゃん?」って声を掛けた。でも返事は帰ってこなくて、心配になって顔を覗いたら。
阿「スー、スー…、」
目「え…、寝てる?」
まさかの寝てた。…今から話聞こうと思ってたのに…、
…疲れてるんだろうな。きっと、考え込んで、寝れてないんだろう。無理して起こすのも悪いから、阿部ちゃんの背中と膝裏に手を回して持ち上げて、メンバーが居る楽屋に戻る事にした。
…
ガチャ、
目「おはようございます。」
さっきまで誰もいなかった楽屋には、もう全員揃っていた。俺が阿部ちゃんを抱っこして楽屋に入ってきたもんだから、皆頭に「?」が浮かんでる。
佐「おっち〜!蓮…、と、阿部ちゃん?」
深「え…、どういう状況わら?」
目「いや、まぁ色々あって…、」
宮「まぁ、一旦下ろしたら?ソファにでも。」
目「はい、」
阿部ちゃんをソファに寝かせてあげて、隣に座って頭を撫でながら、メンバーの質問に答えていく。
渡「で、どういう状況でそうなった?」
本当の事、言った方が良いのかな…?でも、阿部ちゃん隠したがってた。いや、でも言った方が…。でも阿部ちゃんは…、
どうすれば良いんだよ…、
渡「おい、めめ。」
目「…一緒に自販機行ってて、疲れてたのか知らないんですけど、横で気付いたら俺に凭れてて。寝ちゃってたから連れてきたんです。」
阿部ちゃんが泣いてたのは、伏せた。話を聞こうとしたのも。阿部ちゃんの口から、ちゃんと言える日が来ることを願ってるから。
向「立ち寝、って事か…?」
目「いや、俺もびっくり。」
岩「やっぱり…、寝れてないのかな…?」
深「俺、動画見た。皆も…?」
深阿以外「「うん。」」
宮「あんな動画が出回ってる以上、阿部も見てるだろうしね。」
ラ「あんな動画出されたら、そりゃ気になっちゃうよね…、」
渡「やっぱり話、聞いた方が良いんじゃ…、」
岩「…そうだよな、」
目「阿部ちゃん…、」
やっぱり心配だよ。ほら、メンバー皆、同じ事思ってる。さっきは隠したけど、やっぱり伝えた方が…、
スタッフ「SnowManさん、YouTube取ります!」
岩「あ、はい、」
深「とにかく…、今じゃなくても、これから、また隠してそうだったら聞こう。」
岩「そうだな、」
深「めめ、阿部ちゃん起こして、」
目「はい、」
…
無事YouTubeは終わり、阿部ちゃんも変わった様子はなく、笑顔で乗り切った。でも、さっき相談してくれそうだったのに、結局出来なかったから、今日はゆっくり2人で話でもしてみようかな。俺も阿部ちゃんもこの後オフだし。
目「阿部ちゃん、」
阿「…あ、めめ。お疲れ様。」
目「お疲れ様です。」
阿「…どうしたの?」
目「いや、話、聞きたいな、って。さっき阿部ちゃん、寝ちゃったじゃないですか。」
阿「…あぁ、」
目「俺で良かったら、話聞くので。頼って下さい。俺の家来ますか?」
阿「えっ、と…、」
目「…阿部ちゃん?」
阿「やっぱり…、大丈夫。」
目「…え?」
阿「大丈夫、気にしないで?」
目「でも…、」
泣いてたじゃん…。何て言える訳もなく。
阿「大丈夫だから…、ちゃんと、相談するから。困ったら。だから、」
目「…分かりました。」
阿「…ごめんね、ありがとう。」
そう言って阿部ちゃんは楽屋を出ていった。
…
―阿side―
めめに相談するべきだっただろうか。でも、迷惑は、かけたくない。めめだって個人の仕事で忙しいし、それはメンバー全員同じで。だから、邪魔になるような事はしたくない。
辛いのは確か。でも、メンバーに迷惑をかける方が、よっぽど辛い。これは、俺の問題。
家に帰って、今日も今日とてファンレターを確認する。殆どは応援メッセージで、胸が暖かくなる。ふと見たら、USBだけが入った手紙がある事に気付いた。気になって、パソコンでUSBの中身を見てみたら、そこには衝撃的な動画が入っていた。
…俺が、あの女優さんに暴力を振るっている動画。勿論、俺はこんな事していない。だから、きっとデマの動画なのだろう。どうにかして…、これを作った?…酷い。
よく見ると、便箋の内側に何か文字がある事に気付き、読んでみると、
手紙「この動画、YouTubeにアップされてるので、見てみてね!」
そう一言。一瞬で背中がゾクッ、として、慌ててYouTubeを確認する。すると、誰か分からないアカウントで、同じ動画が世に放たれていた。もう既にコメントも沢山付いていて、10万回は視聴されてる。
俺の人生が崩れる、そんな音がした。
コメント
3件
かわいそうすぎる😭 💚が心配です😭😭

酷すぎる今はフェイクで色んな動画が出来るからとことん陥れようとしているんだろうな メンバーにダメならめめだけでも助けてもらってよ😭💦 続き気になります。
お疲れさま、第3話読んだよ。 めめが阿部ちゃんの背中を摩ってるところから始まって、寝ちゃった阿部ちゃんを抱えて楽屋に戻るシーン、すごく優しくて泣けたわ。でも最後のUSBの動画で一気に不穏になって…「俺の人生が崩れる音」って表現が胸に刺さった。めめは一生懸命だけど、阿部ちゃんが迷惑かけたくないって距離置くのもリアルで辛い。続きが気になる〜!