テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
◇ ◇ ◇ ◇
昴が意気揚々とコテージの扉を開けると、椅子に座ってパソコンと向き合っていた早紀が顔を上げ、にこりと微笑みかけた。
「お待たせ」
扉がきちんと閉まらないうちに、昴は早紀の元へ駆け寄ってキスをする。
「あらあら、そんなに慌てなくたって時間はたっぷりあるわよ」
クスクス笑う早紀を抱えると、急いで寝室に向かい、彼女の体をベッドに寝かせる。鼻息を荒くした昴は、もう待てないとでも言わんばかりに早紀の服を脱がしにかかった。
「俺を煽ったのは早紀さんだからね。そう簡単には終わらないから覚悟して」
「うふふ。昴のそういうところ、すごく好きよ」
「でも付き合ってはくれないんだろ?」
「そうよ。こうして奔放な関係だから燃え上がるんじゃない」
早紀はそう言うが、愛している人との行為は何をしたって燃え上がるんじゃないだろうか。でもそれを伝えたところで、きっと彼女は不機嫌になるだけだとわかっていた。
貪るようにキスをしながら、早紀の足を開かせ、指に蜜を絡めて彼女が感じる部分をひたすら攻め続ける。
「はぁっ……いいわ……もっとしてちょうだい……」
早紀が求めるので、昴は指先を小刻みに震わせるように、彼女の体を絶頂へと導いていく。
それから早紀の胸の頂を口に含むと、舌で転がし始めた。早紀の腰が浮き始めたのを合図に、彼女の中へと指を滑り込ませていく。
「あぁっ……気持ちいい……。でもあたしが一番好きな場所、昴ならわかっているわよね?」
「当たり前じゃないか、ここだろ?」
言うや否や、早紀が好きな場所を指先で刺激する。
「そうっ……んっ……!」
体を弓形に反らせ、早紀は絶頂を迎えてベッドに沈み込んだ。彼女を見ているだけで下半身はギンギンになり、昴も早く果てたくて仕方がなくなる。
「早紀さん……もう挿れていい……?」
しかし早紀はニヤッと笑うと、
「仕方ないわね……」
と言って昴のモノを握りしめると、枕元にあったコンドームを手に取ってから装着する。
早紀はこうして自分のペースで性行為を進め、ベッドの上でも昴を支配するのが上手かった。
「いいわよ、挿れて」
言われた途端、タガが外れた昴は早紀の中に勢いよく自分のモノを突き刺した。早紀の温かい壁に包まれ、昴は今にもイってしまいそうな気持ちになる。
しかし勝手に果てると早紀が落胆するのはわかっていたので、なんとか正気を保ちながら何度も何度も早紀の中を突き続けると、
「そういえば午前中は何してたの?」
と尋ねてきた。
「今それ聞く……?」
「私も放置しちゃって悪かったなと思って……」
昴は早紀の中で動きを止め、彼女の胸の谷間に顔を埋めた。温かくて良い匂いがする。昴は胸いっぱいにその香りを吸い込むと、下半身がさらに元気になった気がした。
早紀さんは俺の精力剤みたいだーー何回セックスをしたって足りない。体の奥底から彼女を求めていた。
「……さっきのアルバイトの子がいたから、また絡んでみた」
すると早紀の動きが一瞬止まり、目を細めて昴を見つめる。
「あら……昴から絡みに行くなんて珍しいじゃない」
「暇だったからね。カメラが趣味なんだって。俺のことイケメンって認めてた。まぁそんなことは言われなくても知ってるけど」
「ふーん……良かったじゃない」
早紀の表情が一瞬曇ったが、果てそうになるのをなんとか堪えている昴はそんなことはどうでも良かった。
「イケメンね……」
そう呟くと、早紀はゆっくり起き上がり、昴をベッドに押し倒す。そして彼の上に跨り、自ら昴のモノを自分の中へと受け入れた。
「昴が動いてちょうだい。じゃないといつまで経ってもイケないわよ。いいの?」
早紀に煽られた昴は出来る限りの力を振り絞って腰を動かしたが、力不足だったのか早紀も激しく動き始めたので、二人の体はあっという間に絶頂へと到達した。
やばい……また早紀さんにイカされてしまった。こんなんじゃいつまで経っても彼女と対等になんてなれないーーすると今度は昴が早紀をベッドに押し倒し、再び腰を激しく動かしながら、彼女の敏感な部分も指で責め立てる。
「いいっ……気持ちいいの……んっ!」
彼女が俺のものでないことは理解してる。早紀さんの周りにいる男の中の一人、きっとその中で一番若造なのもわかっていた。それでも今だけは俺の腕の中にいて、俺と繋がって恍惚の表情を浮かべている。それだけで十分、これ以上を望むのは贅沢だ。
「早紀さんっ……もう……あぁっ……」
二人の体がベッドに沈み込んだ。大きく胸を上下させながら早紀は不敵な笑みを浮かべ、昴にキスをした。
「あーあ、汗だくじゃない。シャワーを浴びに行きましょう」
それは次が浴室であることを示していた。どれだけ俺から搾り取るんだーーそう思いながらゴクリと唾を飲み込んだ。
「お互い性欲が強いから、相性ぴったりだよね」
「そうね、あたし、あなたの底なしの性欲が好きよ」
「それは良かった」
「それから……今日の夕食は部屋に運んでもらいましょう。きっと疲れて動けないと思うから。後で連絡しておくわ」
「いいね。愛してるよ、早紀さん」
昴は頷くと早紀の体を抱き上げ、浴室に向かった。
白山小梅
12
#借金