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前世の記憶によると、人外魔境新宿決戦で羂索が岩手にいたときでも新宿に監視用の呪霊を忍ばせていた。

そのように、使役されてる呪霊と呪霊操術を持った術師間での距離が遠くても大丈夫なようだ。


河川の横の壁にある巨大な下水道らしき空間に私は入る。

「呪霊は人間から漏出した呪力の集合体で…あ、空白じゃん。」

順平とハンモックに乗った真人が会話をしているところに出くわした。

「私の名前は空白じゃなくて琥珀ですよ。」

「そうだったっけ。順平、これは無差別に危害を加える呪霊じゃないからあんま警戒しなくていいよ。」

「えっと…はじめまして、吉野順平です。」

「どうも。」

「それじゃ、話の続きをしようか。実在しなくとも共通認識のある畏怖のイメージは強力な呪いとなって顕現しやすい。」

「有名な妖怪とか、怪談ってことですか?」

「トイレの花子さんとか九尾の狐とか色々いますね〜」

「呪術師はそれらを特級仮想怨霊として登録している。正体不明な強力な呪いも取り敢えずは仮想怨霊としてカテゴライズしているあたり、それしか見えてないって感じだよね。」

「でも人が恐れているのはお伽噺だけじゃないですよね。」

「天災とか?」

「順平、君との会話はストレスがなくて助かるよ。」

「…あ、ありがとうございます…」

「あれ、私との会話は…?」

「特に何も思わないかな〜」

「え〜」

「話を戻して、大地を森を海を人々は恐れ続けてきた。それらに向けられた呪力は大きすぎるが故に、形を得る前に知恵をつけ息を潜めてきたんだ。みんな誇らしい俺の仲間さ。」

「真人さんと琥珀さんは何の呪いですか?」

「俺は人が人を憎み恐れた腹から生まれた呪いだよ。」

「私は元々人間だったけど、死後呪いになりました。」

どけ!私は九相図のお母さんだぞ!

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