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コメント
1件
いやあ、今回も面白かったです!柳国での平穏な宴の空気から、秦からの唐突な招待状で一気に緊張が走るところ、読んでてゾクゾクしました。「咸陽へ来られたし。話がしたい。」の簡潔すぎる一文、逆に重みがあって良いですよね。 そしてラストの「第八国・虹」の出現…李牧を狙った連中という伏線がここで繋がるとは。黒い紋章の装束、敵意はないけど普通の兵でもないという描写が不気味で、続きが気になりすぎます。歴史の裏で動く勢力の存在、設定好きとしてはたまらない展開です!
#リゼロ
すず
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第11話『秦の招待』
魏軍が撤退してから三日後…。
柳国には久しぶりの平穏が訪れていた。
市場には人が戻り、子供たちの笑い声が響く。
滅亡寸前だった国とは思えないほどの変化だった。
王城では宴が開かれていた。
柳国の王は杯を掲げる。
「虹桃軍団に感謝する。」
「貴殿らがいなければ、この国は既に滅んでいた。」
兵士たちも歓声を上げる。
しかし、じゃぱぱたちの表情はどこか落ち着いていた。
宴の最中。
一人の伝令が駆け込んでくる。
「秦国より使者が到着!」
場の空気が変わる。
やがて謁見の間へ入ってきたのは、騰軍の副官だった。
「秦国大将軍・騰様より書簡を預かっております。」
じゃぱぱが受け取る。
書簡を開いた瞬間、のあが目を細めた。
内容は短い。
『咸陽へ来られたし。話がしたい。』
たったそれだけだった。
「随分と簡潔だね。」
うりが苦笑する。
もふは地図を広げた。
「咸陽か。」
「秦の中心。」
「行く?」
るなが尋ねる。
じゃぱぱは少し考えた後、頷いた。
「行こう。」
「いずれ会うことになる相手だから。」
その言葉に十二将全員が賛成した。
数日後…。
虹桃軍団は柳国を出発する。
城門には大勢の国民が集まっていた。
「ありがとう!」
「また来てください!」
「絶対忘れません!」
るなが涙ぐみながら手を振る。
なおきりは照れくさそうに笑った。
じゃぱぱも最後に振り返る。
そこには滅びを待つだけだった国ではなく、生きる希望を取り戻した人々の姿があった。
そして虹桃軍団は西へ向かう。
目的地は秦国の首都・咸陽。
その頃…。
咸陽。
王宮。
若き秦王・嬴政は玉座に座っていた。
その前には騰。
「どうでしたか。」
嬴政が尋ねる。
騰は微笑む。
「不思議な軍です。」
「侵略を望まず。」
「略奪もせず。」
「それでいて強い。」
嬴政は静かに聞いていた。
「敵と思いますか?」
騰は少し考える。
「少なくとも今は違います。」
「ですが。」
「彼らは歴史を変える力を持っています。」
その言葉に、玉座の間が静まり返る。
嬴政は目を閉じた。
歴史を変える力。
それは統一を目指す自分にとっても無視できない存在だった。
やがて王は立ち上がる。
「ならば会おう。」
「直接。」
その決断に誰も異を唱えなかった。
一方、咸陽へ向かう虹桃軍団。
その道中…。
ある山道で、見張りのシヴァが異変に気付く。
「誰かいる。」
木々の奥。
こちらを監視する人影が複数あった。
敵意はない。
だが普通の兵でもない。
そして、その者たちの服には見覚えのない黒い紋章が刻まれていた。
じゃぱぱの表情が変わる。
「李牧を狙った連中か…。」
黒装束の集団。
彼らは再び虹桃軍団の前に姿を現した…。
その中の一人が前へ出る。
そして静かに告げた。
「第八国・虹。」
「我らの主がお前たちとの面会を望んでいる。」
咸陽へ向かう途中、新たな勢力が動き始めていた…。