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「「「あのポーカーフェイス…絶対崩してやる…!!!」」」


楽屋に集まった8人の男たちは、打倒・目黒蓮を掲げ、固い結束で結ばれていた。今日のターゲットは、クールで何事にも動じない男、目黒蓮。ドッキリの内容は、「楽屋にいるメンバーが、全員ちょっとずつおかしい」というものだ。


「いいか、めめが楽屋のドアを開けた瞬間から作戦はスタートだ。絶対に素に戻るなよ。」


リーダー岩本の最終確認に、全員が神妙な顔で頷く。


今日のメンバーは、ひと味違う。

岩本はなぜか金髪ロン毛のウィッグをかぶっていて、深澤は明らかにサイズの合っていない派手なアロハシャツ。

ラウールは鼻の下に付け髭をつける。

渡辺はいつもの美容トークを封印し、なぜか経済新聞を熟読。

向井は関西弁を一切使わない。

阿部は得意のクイズをフられても「え、わかんなーい」と首を傾げる作戦。

佐久間はアニメの話を完全スルー。

宮舘に至っては、薔薇の代わりに長ネギを胸ポケットに挿している。


カオス。あまりにもカオスだ。


ガチャリ、と楽屋のドアが開く。


「おつかれーっす。」


ターゲットの目黒が、いつも通りの涼しい顔で入ってきた。その瞬間、8人の空気がピリッと変わる。


「お、目黒、来たか。」


金髪ロン毛の岩本が、やけに低い声で言う。目黒の視線が、一瞬だけ岩本の頭部に注がれたが、すぐにスッと逸らされた。


「…っす。」


((…耐えた!第一関門クリア!))


8人の心の声がシンクロする。


目黒は自分の荷物を置きながら、チラリ、と室内を見渡す。付け髭のラウール、アロハシャツの深澤、経済新聞を読む渡辺…。情報量が多すぎる。それでも、目黒は何も言わない。ただ、静かにソファに腰を下ろした。


「いやあ、今日の日本のマーケットは実に興味深いですね。」


渡辺が、新聞から顔も上げずに呟く。


「渡辺さん、経済とか読むんすね。」


「ええ、まあ。美は経済を回しますから。」


(いや、意味わかんねえよ!)

向井が心の中でツッコむが、口から出るのは「そうですね、全く同感です」という標準語の相槌だけだ。


「ねえねえ、今日の晩ごはん、何パスタにする?」


宮舘が、胸の長ネギを揺らしながら言う。


「俺、ペペロンチーノがいいでごわす!」


佐久間が、なぜか薩摩藩士のような口調で答える。


もうめちゃくちゃだ。ここまでやれば、さすがの目黒も何かツッコむはず…。

8人の視線が、静かに目黒に集まる。


目黒は、スマホを取り出し、画面を見つめている。表情は、一切変わらない。

ただ、よーく見ると、肩がほんの少しだけ、ぷるぷると震えている…?


((…ん?もしや、笑ってる…?いや、まだだ!))


ここで畳み掛けるのがSnow Man。


「あー!UFOキャッチャーやりてぇ!」


突然、深澤が立ち上がり、両腕をカクカクと動かし始めた。紛れもない、クレーンゲームのモノマネだ。しかも、無言で。そのシュールな光景に、仕掛け人側の何人かが吹き出しそうになる。


「深澤さん、アームの角度が甘いでんな…あ、いけません、いけません。」


関西弁を封印したはずの向井が、ついエセ関西弁で解説を始めてしまう。


もう限界だった。


「…ふっ、…くくくっ…」


俯いてスマホを見ていたはずの目黒の口から、堪えきれない笑い声が漏れた。顔を上げたその顔は、ポーカーフェイスなんてどこにもない、くしゃくしゃの笑顔。


「…なんなんすか、今日!入ってきた時からずっと思ってたけど!」


目黒がソファに突っ伏して笑い転げる。


その姿を見て、仕掛け人たちも一斉に堪えていた笑いを解放した。


「やったー!崩したー!」

「めめのあんな顔、初めて見た!」

「いや、ふっかさんのUFOキャッチャーは反則だって!」


楽屋は、一瞬にしていつものわちゃわちゃした空間に戻る。


「てか、舘さんのネギが一番意味わかんないっす…」


涙目になりながら笑う目黒に、宮舘は「今夜はこれで鍋でもどうだい?」と、ロイヤルな笑顔で長ネギを差し出すのだった。


メンバーのことが好きすぎて、面白すぎて、結局ツッコむより先に笑っちゃう。

そんな目黒のことが、みんなも大好きなのだ。


ミッション、大成功!


ドッキリでしたー!

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コメント

3

ユーザー

実際考えたら普通に笑うw(一生分)

ユーザー

変すぎる人達よ楽屋の壁になりたい、絶対面白い!! 他の人も頑張れ!!

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