「着いたぞ」
声を掛けられ、目を開けるとすぐ傍に直樹の顔があった。
「え!?」
いつの間にか眠ってしまっていたようで、しかも直樹の肩にもたれかかってしまっていた。
「ごめん」
慌てて身体を起こし、直樹との距離を取るように座り直す。
「別にいいけど、家に着いてるぞ」
そう言われ窓の外を見るとタクシーは家の前に停まっていた。
「あ、うん。降りるね」
さっきからグダグダ過ぎて恥ずかしい。
「転ぶなよ」
「転ばないから!」
慌ただしくタクシーを降りる私に笑う直樹。
さっさと家に入ろうと思ったが、タクシー代を払っていないことに気づき、走り出そうとするタクシーの窓を軽くノックして止める。
「何?」
タクシーの窓が少し開き、直樹が顔を覗かせてきた。
「タクシー代!」
慌ててカバンから財布を取り出す。
「いいって」
でも返ってきた言葉は断りの言葉だった。
「でもさっ*****
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