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#鬱展開
Mist-404
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mogyumogyuGemi
646
マスタークラウン本部
巨大な円卓。
そこに集まる幹部たち。
グラン。
マラン。
ペイン。
アランダ。
ネネ。
ラルゴは負傷のため医療カプセルで治療を受けていた。
静寂を破るように、グランが口を開く。
「東京での作戦は予定どおり終了した。」
ペインは椅子にもたれながら笑う。
「俺は負けてねぇぞ。」
「続けてりゃ勝ってた。」
マランは冷たく言う。
「嘘をつくな。」
「限界だった。」
「……。」
珍しくペインは反論しなかった。
グランは二人を制する。
「十分だ。」
「今回の目的は能研の戦力測定だった。」
「結果は得られた。」
円卓の中央に、能研メンバーのデータが映し出される。
グランの視線は、一人の名前で止まる。
一之瀬ソウヤ。
「この男だけは想定を超えた。」
地下深部
マランが廊下を歩いていると、一枚の扉が目に入る。
厳重な電子ロック。
警備兵も近づこうとしない区域。
その扉の向こうから、微かな機械音が聞こえる。
ウィィィン……。
マランは立ち止まる。
(また研究か……。)
その時。
「覗く趣味でもあるのか。」
背後から声がした。
振り返ると、そこには間宮トオルが立っていた。
白衣姿のまま、不気味な笑みを浮かべている。
「安心しろ。」
「まだ完成していない。」
マランは冷たく返す。
「興味はない。」
「そうか?」
間宮は笑みを深める。
「お前も、いずれ知ることになる。」
「Azの本当の目的を。」
マランは何も言わず、その場を立ち去った。
能研本部
作戦会議。
タジが世界地図を映し出す。
「東京の襲撃以降も、能力者の失踪は止まっていません。」
「むしろ増えています。」
惣一が尋ねる。
「共通点は?」
「全員、能力者です。」
「一般人には一切被害がありません。」
結衣は不安そうな表情を浮かべる。
「どうして能力者だけ……。」
惣一は静かに答える。
「何かを集めている。」
「能力者そのものを。」
その言葉に、部屋が静まり返った。
屋上
夜風に吹かれながら、ソウヤは東京の夜景を見つめていた。
そこへイレイダがやって来る。
「眠れないのか。」
「ああ。」
ソウヤは少し考えてから口を開く。
「イレイダ。」
「人格転移を使ってる時の俺って、どんな感じなんだ?」
イレイダは腕を組む。
「別人だ。」
「普段のお前は感情で動く。」
「でも、あの時のお前は違う。」
「まるで何百年も戦場で生きてきた兵士のようだった。」
ソウヤは苦笑する。
「やっぱりそう見えるんだ。」
「記憶も曖昧なんだ。」
イレイダは少しだけ真剣な顔になる。
「……一つだけ言っとく。」
「人格転移に飲まれるな。」
「お前が、お前ではなくなる。」
ソウヤは静かに頷いた。
「分かってる。」
しかし、その表情には不安が浮かんでいた。
エピローグ
地下施設。
薄暗い実験室。
無数の培養カプセルが並ぶ。
その中央で、間宮トオルは一つのモニターを見つめていた。
画面にはソウヤの戦闘映像。
人格転移が発動した瞬間が何度も再生される。
「……やはり。」
「面白い。」
間宮は静かに笑う。
「その人格。」
「ぜひ研究させてもらおう。」
彼の背後。
暗闇の中で、一つの人影が静かに目を開いた。
その姿はまだ見えない。
ただ、圧倒的な気配だけが実験室を満たしていた──。
第63話 完
コメント
1件
おお、第63話「Azの影」読んだわ! マスタークラウン側の会議、特にペインが珍しく反論しなかったのが気になる…。あと、間宮が出てくると急に空気が不気味になるな。Azの目的って何なんだろうな。そしてラストの気配、一体誰だ…。ソウヤの人格転移が研究対象になってるのもヤバい。不安で先が気になる展開だわ!