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外見は如何にも大企業って感じがしている全面ガラス張りの高層ビル。約30階も遥かにあるその高い建物に圧倒されていた。
裏路地にて、出会った彼女はこんなビルに働いていたのか。
そのビルのエントランスに恐る恐る入ると、素朴なこのビルに似合わない服装をしている俺を冷やかした目で見てくる。
すると、1人の前髪を重くした正社員らしき男性が駆け足でくる。
彼が口を開けて、カフェの店員のように笑顔で接してきた。
やわらかなカーブを持つ幾つものドーム型天井が、幾何学的に寄り集まり、それらはどっしりとした何本もののコリント式円柱と角柱によって支えられていた。
〔えっと、どのようなご用件でいらしたんですか?〕
「あ、この名刺を渡されたときに気になったら来いと言われたので、、、」
〔僭越ながらも、その名刺を見して頂くことって可能でしょうか?〕
「あ、はい。どうぞ」
天井から下がる皎々たるシャンデリアは、宝石を鏤めたように目映く輝きを見せている。
彼の瞳には、天井の絢爛たる照明によりハイライトが幾つも入っていた。
〔えっ〕
彼が目を軽く通した瞬間、驚愕した顔をし勢いよく何度も頭を下げる。さらには行き場のなかった俺の手を握ってエレベーターまで誘導される。
身を流されるまま、何が起きたか分からないまま乗せられる。2人して無言の状態、小さいボックスの中で朧げな光に照らされながら立つ
目の行き場がなく、なんとなく階数のランプを目で追う。
47にてオレンジのランプが止まり、両方の扉が動く。
〔あの、幸運を願ってます。〕
「、、、え?」
〔覚悟が決まったら、目の前の扉を開けてください。では、僕はここら辺で、、、(汗)〕
「えっ、ちょ、、、」
エレベーターの中で無理やり別れを告げられては、廊下に出される。
金属のドアをじっくりと見て、なにやら襲われそうな雰囲気を漂わせるその異様なさまに、喉を鳴らす。
まるで扉の向こうは毒ガスで充満されている気がし、思いきってええいと扉を開ける。すると、キチンとシワのないスーツを着こなすボディーガードらしき男どもが、俺に向かって銃を向けていた。
2人はピストル。1人はライフル。もう1人は回転式え拳銃のリボルバーで、俺に銃口を向けていた。
「、、、っ?!ぎゃあ”あ”あ”!あっぶねええ!」
立ち位置がよかったのか、金属ドアを使ってそれらを防ぐ。
だが、リボルバーだけは威力が強かったのかドアを貫通していた。
てかななななんで俺殺されそうなってんのぉ!
と焦っている優斗を見た男は、口角をさげてもう一度腕を伸ばし、構える。今現在狙われている理由は全くもって分からないが、あっちが撃ってくる以上、俺も抵抗しなずにはいられない。
よーし、、、やるぞ?やるよ!
深呼吸をした後、力でドアの金具を壊し、ドアという機能がなくなった金属の板を、男のとろこにぶん投げた