テラーノベル
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時を少し遡り、昨日の夕方。
飛鳥から鈴蘭の過去を聞き、部屋で一人、思い悩んでいた焔垂の元へ茜が様子を見に来ていた時の事。
茜がコップを机に置き、真剣な表情で焔垂を見つめる。
「ねぇ、焔垂?」
「ん?どうした?」
少し言い淀みながら、茜は口を開いた。
「ちょっとさ、気になる事があるんだよね」
焔垂も自然と表情を引き締める。
「気になる事?」
茜は静かに頷いた。
「ほら、飛鳥ってヤツの話なんだけどさ
千歳さんは、自分から車に
走っていって自殺したって言ってたよね?」
「ああ、だな・・・」
焔垂はあの日の話を思い返す。
茜は腕を組み、小さく首を傾げた。
「あれってさ・・・本当なのかな?」
「ん?どういう意味だ?」
「私には、あれ嘘に思えるんだよね」
焔垂は思わず聞き返した。
「嘘?なんでそう思うんだ?」
茜は少し身を乗り出す。
「いや、だってさ、思い出してみてよ
焔垂は千歳さんの魂に刻まれた記憶を見たんだよね?」
「ああ・・・」
「どんな内容だった?」
焔垂は迷うことなく答える。
「だから説明しただろ?一人の女の子を
4人の女の子が道路に──」
そこまで言った瞬間、焔垂は目を見開いた。
「あっ!!!!」
茜はその反応を見て確信を深める。
「ね?おかしくない?」
焔垂は呆然と呟いた。
「もしかして、千歳さんは──」
茜がその続きを口にする。
「殺されたんじゃない?」
しかし焔垂はすぐに首を横へ振った。
「でも、たまたま別の日の記憶だったのかも
あれが殺人の瞬間って証拠はないだろ」
茜も冷静に頷く。
「でも、殺人の瞬間じゃないって証拠もないでしょ?」
焔垂は言葉を失う。
「た、確かに・・・」
部屋に再び静寂が訪れる。
やがて焔垂は低い声で呟いた。
「仮にそうだとしたら・・・」
茜は小さく笑みを浮かべる。
「あの飛鳥ってヤツ、とんだ
嘘つき野郎だったって事になるよね」
「そ、そうなるよな・・・」
しばらく沈黙した後、茜が尋ねる。
「どう?私の考え」
焔垂は静かに頷いた。
「た、確かに・・・茜が言う通りだな
あの話が嘘なら俺が見た物と矛盾する」
茜は得意げに笑う。
「でしょ?焔垂もそう思うよね?」
焔垂は感心したように息を漏らした。
「全く気づかなかった、よく気づいたな、茜」
「フンッ!まぁね茜」
茜は鼻の下を伸ばしながら胸を張る
焔垂はそんな茜を見て、茜のスマホを指差す。
「とりあえず白縫さんに、今の事を電話してみよう」
「わかった」
コメント
1件
みぅだよ🤍🥀 え、ちょっと待って…この展開すごいね!茜ちゃん、めっちゃ鋭い…!飛鳥の話が嘘だったかもしれないって、確かに千歳さんの記憶と矛盾してるもんね。焔垂くんが「あっ!」って気づく瞬間、胸がざわざわしたよ。♡♡♡じゃなくて殺人だったら、飛鳥の目的って何なんだろう…。続きが気になって仕方ないよ🌙
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