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青い子
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#学園
人間🫧🪄/👤💚
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はおと/因幡てゐを愛す者
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コメント
1件
みぅです🤍🥀 第22話、読み終えました……。 試薬でサキュバスの力が消えた状態での、白銀さんと朱音の剥き出しの感情がすごく刺さりました。魅了の魔法がなくても、自分の意思でタカシくんの手を握る、その“人間の選択”が尊い……。 特に白銀さんが「薬のせいじゃない」って気づく瞬間、ああいうの好きです。素の自分で好きって言えるって、重い設定の作品だからこそ光るんだなって。 最後の生徒会長の登場も、また波乱を呼びそうで続きが気になります……青い子さんの作品、やっぱり丁寧で引き込まれますね🌙
第二十二話:人間としての10分間と、重ねた手の温もりコクッ……コカ・コーラの瓶のような怪しげなガラス容器から、白銀美咲と黒羽朱音が同時に紫色の「10分間試薬」を飲み干した。ゴクンと喉が鳴ると同時に、湯煙の中で二人の体から淡い光が溢れ出す。背中の漆黒の翼がすっと影を潜め、頭の小さな角が収まっていく。空気を痺れさせていた人を狂わせる甘い魅了(チャーム)の波動が綺麗に消え去り、そこには「素顔の女子高校生」の二人が取り残された。「……あ……」最初に声を漏らしたのは朱音だった。湯船の中で自分の両手をじっと見つめ、それからおずおずと俺の顔を見上げる。「ほんとに……消えちゃった。サキュバスの力も、精気を吸いたい本能も……何にもない……」「白銀、大丈夫か?」「え……ええ……っ!」名前を呼ばれた白銀さんは、眼鏡を曇らせたまま顔を真っ赤にして湯船の縁に後退りした。魅了の力が働いていないからこそ、彼女の純度100%の恥ずかしさと胸の高鳴りが、ストレートにこちらへと伝わってくる。「すごいわ……サキュバスとしての誇りも欲望も消えているのに……タカシくんを見るだけで、胸が苦しいくらいにドキドキする……。これ、薬のせいじゃない……本当に私、タカシくんのことが……っ」「美咲だけズルい! 私だって本気なんだから!」朱音は湯船の中でバシャバシャと波を立てながら俺に歩み寄り、おずおずと湯の中で俺の手を握りしめてきた。「見て、タカシ……。力のない、ただの『黒羽朱音』の手だよ……。冷たくないでしょ? 温かいでしょ……?」「朱音……」魅了の魔法など一切かかっていない、小さくて少し震える女の子の手。その温もりが、湯船の熱以上に俺の心を熱くさせる。「……ずるいわ、朱音」白銀さんも意を決したように湯煙をかき分け、反対側から俺の腕をそっと抱きすくめてきた。「私だって……『白銀美咲』として、タカシくんに触れたい……。10分間だけでいいから、私だけを見て……っ」湯煙が立ち込める混浴風呂。サキュバスの仮面を脱ぎ捨てた二人のヒロインによる、甘くて切ない「素顔の恋心」が俺を包み込んでいた。その時、脱衣所の引き戸がガラリと開き、タオルを一枚巻いた生徒会長が不敵な笑みを浮かべて姿を現した。「ふふ、二人とも……抜け駆けは許さないと言ったはずよ?」生徒会長の手には、すでに半分ほど減った「試薬の瓶」が握られていた。