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MKhmr3
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ーー夜。
『こんばんは、儀堂さん』
会場の時刻となり、
冬橋と連れ立って儀堂さんをお迎えに上がった。
『無事あの鶏舎から出られたんですね』
『…まぁきっと、今夜で貴方の人生は幕を閉じるのでしょうが』
彼の行く手をそっと遮るように、
私たちは静かにその前へと歩み出た。
儀堂「…」
冬橋「銃を渡して貰えますか。」
人目を避けるように儀堂さんはそっと背後を振り返り、
静かにポケットから銃を取り出し、冬橋へと差し出した。
冬橋「会食の時間です」
それを受け取った冬橋は背後を振り返り、
歩みを進めた。
私もその後を追うように一度だけ背後へ視線を送り、
静かに歩みを進めた。
儀堂「…わかってる。今向かうとこだった」
背後から儀堂さんの足音が微かに響く…
……会話もなく、
ただ小さな足音だけが耳に響く中…
『…儀堂さん。』
…私は淡々と彼の名を呼び掛けた。
『…何故、ハヤセ洋菓子店に足を運んでいたんです?』
突然の問いかけが耳に入るや否や、
彼の足音が消えた。
顔だけを後ろに向けると、儀堂さんの瞳は陰りを帯び、
まるで時間が止まったかのように硬直していた。
『儀堂さん?』
儀堂「…ただあの店のファンなだけだ」
その言葉のあと、儀堂さんはまた歩を進め、
私の横をすっと通り過ぎた。
『…ファン、ですか。』
私は後ろを振り返り、
ハヤセ洋菓子店を目に映す。
『……』
一瞥してから、
身体の向きを正面に戻し…再度歩みを進めた。
コメント
1件
読了したわ!この静かな緊張感、めっちゃ好き。儀堂さんが「ハヤセ洋菓子店のファン」って答えた瞬間、足音が消えた描写がゾワッときた。何か隠してるのは明らかだし、冬橋さんの立ち回りも相まって、今夜の会食がただの食事じゃない予感がひしひしと伝わってくる。続きが気になりすぎる🔥