ふ、と明かりが灯されるように、唐突に目が覚めた。
覚醒した意識の下、まずは耳が周囲の音を拾い、じわり、と現実の調べを運んだ。
正常な三半規管が、自分の姿勢がうつ伏せであることを知らせたので、私はベッドとの間に腕を差し入れ、僅かに上半身を起こす。
しかし、だらり、と力の抜けた下肢は、未だシーツの感触に落ち着いている。
ようやく閉じたままの瞼を擦り、ゆっくりと瞬きをした。
水中で目を凝らすのと同じように、焦点の定まらない視界が光だけを捉える。
キラキラと、やけに眩しく感じて、ああ、太陽が昇っているのだ、と思った。
ただ、それにしても、
「……気持ち悪……」
込み上げたのは、呟きだけではない。
うう、と呻き声を漏らすと、隣から、鼻を抜ける軽やかな笑い声が聞こえた。
「そりゃ、あれだけ飲めばな」
突如聞こえた声を、驚くことなく自然に受け止めて、まだ目を******
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